おはようございます!
先日、有限会社ソルブ の「繁盛立地基礎セミナー」に行ってきました。
いわゆるリアルな店舗を考えるとき、立地はとても重要です。
出店する立場からすると、商品やサービスは変えようと思えば変えられます。
しかし、立地を変更することは「撤退」を意味し、それまでの投資が無駄になってしまいます。
それよりも、立地についてもっと重要なのは、お客様がよい立地を求めてる、という点です。
ある飲食店の顧客アンケートでは、来店理由の6割が「通りすがり」「近い」といった、立地由来のものです。
また、別なあるホームセンターでも、「自宅に近い」「勤務先に近い」「ついでに寄った」など、立地由来の理由がやはり6割にもなります。
つまり、お客様は近くて便利なお店を求めていて、6割以上は立地でお店を決めているのです。
では、どういう立地が「繁盛立地」なのでしょう。
今回参加したセミナーでは、3つのキーワード「TG」、「動線」、「P/C」を基礎に、立地を分析していきます。
TGとは、トラフィック・ジェネレータの略で、人々が集中的に出入りする施設や場所を指します。
もっともわかりやすいのは、「駅」です。
また、商業施設や商店街のように人が集まる場所もTGとなります。
そして、動線とは、「日常行動線」の略で、人が日常的に往来する必然性の高い経路」をいいます。
一般的に、TGとTGを結ぶ線が動線になります。
例えば、駅とショッピングセンターを結ぶ通路などは、動線になります。
TGも動線も、人が集まり、移動する、という点に着目しますが、「どんな人が」集まったり、移動したりするかというのも重要です。
例えば、ショッピングセンターには、人は「お金を使いに来ている」ので、その動線上のお店でお金を使ってくれる可能性は高くなります。
一方、オフィス街であれば、人は「お金を稼ぎに来ている」ので、メンタル的にお金を使おうとしません。
このように、TGと動線、通る人のタイプから、繁盛立地を探すのが基本になっていきます。
もう一つのP/Cとは、ポテンシャル・クラスターといいます。人が密集していて、大きな需要が望まれる地域です。
P/Cの条件は、人々が密集しており、周囲が田んぼ、山、大きな道路などで囲まれていて、その地域に出入りする場所が数カ所に限られていることです。
そこに住む人々の生活・行動習慣が似ていることも条件になります。
巨大な住宅地を地図で見ると、そこから駅へつながる道が1,2本しか無い場合が、よくありますが、そういった住宅地がP/Cになります。
このP/Cからの人の流れにより、交差点などがTGとなり、そこに建ったコンビニがバカ売れしていたりするわけです。
TG、動線、P/Cは基礎中の基礎。
このほか、視界性、机上分析、実査など、繁盛立地を掘り起こすためのノウハウを、学んできました。
講師の林原先生は、日本マクドナルドの出店調査部で立地選定の基礎を作った方のひとり。
立地を見て日本中を隅々まで歩いたという方で、経験に裏打ちされたお話はとても楽しく、勉強になりました。
しかも、このセミナー、まだまだ続きます。
またレポートしますね。