スタッフリーダーの佐藤・幽霊のまりこ、二人。
佐「まさか、ほんまに幽霊やったとは…」

 

佐「まりこさん、誰に会いたいの?」
ま「20年前、ここで働いていた人…」

ま「あの、手を下ろしていいですか?
タラー笑い泣き
まりこは、登場時から幽霊の雰囲気作りのため、
ずっと両手を胸の前で垂らしていた。
佐「勝手にどうぞ」
ま「しんどかったんで
タラー


真也と景子が舞台上手から現れる。

真也は佐藤に聞こえないように、小声で景子に対し、
真「リーダー、さっきからおかしいな。一人でぶつぶつ言うてる
キョロキョロ


舞台下手袖から、亜依が走ってやってくる。
亜「真也さん、助けてっ!
ガーンアセアセ


まりこは亜依を見て、
ま「亜依なの!?
びっくり
ま「亜依!
爆  笑
ま「亜依!
爆  笑
と、亜依の周囲で一々派手にポージングしながら、驚きを表現する。

ま「確かに、亜依だわ!
照れ
まりこと亜依はなんらかの関係がある様子。

しかし、亜依も幽霊であるまりこを見ることができず、まりこの声も聞こえていない。

 


亜依が真也に対し、
亜「お見合いを断ったのに、相手がしつこいの!
アセアセ

そこに、お見合い相手の姉で、
NGKレジャー開発社長のひで子(服部ひで子)が現れる。

ひで子が亜依に、
ひ「亜依さん、逃げないでくださる?
ニヤリ
ひ「私達も糞遠い、糞田舎の、糞山奥まで来たんだから
ニヤリ

景「…感じ悪い
えー
景子の言葉がひで子に聞こえたようで、
ひ「今の、誰!?
プンプン

景子が佐藤に、
景「佐藤さん、言っちゃだめでしょ!
プンプン
佐「お前や!
タラー


真也が自己紹介し、亜依の彼氏であることをアピールする。
すると、ひで子が
ひ「亜依さんとあなたでは、月とスッポンしゃない!
えー
景子がひで子に怒る。
景「言い過ぎでしょ!
プンプン
景「せめて、幼女と誘拐犯って言ってください!
ニヤリ

佐「お前の方が酷い!
タラー


真也がひで子に対し、
真「亜依さんは、僕が幸せにします!」

ひ「そんなこと言って、お金が欲しいだけなんでしょ?
ニヤリ
ひ「弟と亜依さんが結婚すれば、」
ひ「我が社も加わり、キャンプ場を共同経営するつもりです」
ひ「その時は、給料を倍にしましょう
ニヤリ

景子が一歩前に出て、
景「お願いします
口笛
佐「何、言うとんや!


真也がひで子に対し、
真「お金ではありません
プンプン

 
 


ひで子の弟で、亜依の縁談相手、令(レイチェル)が現れる。
蝶ネクタイを着け、いかにも『金持ちの坊ちゃん』という雰囲気を出している。

令が佐藤に近づき、
令「どうも、おじゃましマウスtoマウス!
口笛
と、佐藤にキスするふりをする、令。
佐「何、するんですか!
アセアセ

令「おかげで5人の女の子に告られました
ウインク
佐「えっ、告白されたんですか?」
令「告訴です
口笛笑い泣き
佐「あかんやん!」
令「冗談で言うたのに、『あかんやん!』
口笛
令「冗談で言うたのに、『あかんやん!』
口笛
令「ハッハッハッハ…」
令が佐藤に寄りかかり、
令「楽しい~!
爆  笑

ひで子が令を叱る。
ひ「令、何してるのよ!
プンプン

ひで子が佐藤に近づき、
ひ「弟が失礼しマウスtoマウス!
口笛
と、佐藤にキスするふりをする、ひで子。
佐「何、するんですか!
アセアセ
ひ「ハッハッハッハ…」
ひで子が「楽しい~!」を言う前に、
景子が一歩前に出て、
景「楽しい~!
爆  笑

自分の決め台詞を奪われ、景子を睨む、ひで子
えー


ひで子が令を皆に紹介する。
ひ「NGKレジャー開発副社長の令です」
令「どうやら、そうらしいです
ウインク口笛笑い泣き


令が亜依に対し、
令「亜依さん、遊ぼうよ~!
チュー
令「公園、行こ?…ジャングルジム
チュー
亜依以上に子供っぽい、令。

令「新しい遊びもしよ?」
令「野菜生活、野菜生活。…あっ、かごめかごめ
口笛笑い泣き
佐「そんな間違い、せんでしょ!タラー
令「商品名から入るタイプで…口笛笑い泣き

令「その後、10回ゲームチュー
佐藤が令に対し、
佐「亜依さんはそんなことしません!」
令「さては、やりたいのか?できないから言ってるのか?
ニヤリ
佐「そんなんちゃう!」
令「なら、証明してみろよ!
えー
令「『ピザ』って、10回言ってみろ
えー
佐「…」
佐「ピザ、ピザ、ピザ…ピザ、ピザ」
佐藤が10回言い終わると、
令「今日はその気分じゃないんで
ニヤリ笑い泣き
佐「なんなん!アセアセ


令は亜依のために、歌を作ってきたという。

バラードを歌い出す、令。
令「♪あなたのために送りたい 気持ち この歌に乗せて~」
令「♪心 伝えたい」
令「♪心 伝えたい」
令「はい!
ウインク
と、佐藤に続きを歌わせようとする。
佐「そんな歌、知らん!
アセアセ

すると、真也が歌い出す。
真「♪俺も 気持ち 伝えたい」
真「♪君に 伝えたい」
真「♪ずっと 伝えたい」

令「♪No No No」
令「♪俺が 伝えたい」

真「♪No No No」
真「♪俺が 伝えたい」

令「♪ノーノー ノーノーノ」
令「♪俺が 伝えたい」
次第に熱唱に変わっていく。

真「じゃあ、二人で」
真・令「♪気持ち 伝えようーおおおおおーいぇー!
キラキラ

真也と令が肩を組む。
令「どうも、ありがとうございましたー!
爆  笑

真也と令が客席に手を振りながら、舞台袖に去っていく。
佐「帰ってこいっ!
タラー


真也は我に戻り、令に対し、
真「帰れっ!
プンプン


そこに、勝徳が現れる。
カ「亜依!…やっぱり、ここに居たか」

勝徳を見た、まりこが、
ま「あなた!
びっくり
勝徳も幽霊のまりこを見ることが出来ず、声も聞こえていない様子。

まりこが触ろうとしても、勝徳をすり抜ける(ように見せる)。

佐「…『あなた』?
キョロキョロ
ま「私の旦那です」
亜依が幼い頃に亡くなった母・勝徳の妻がまりこで、
まりこは勝徳に会いに来たことが分かる。


ひで子が勝徳に怒る。
ひ「亜依さんに彼氏が居たなんて、聞いてませんよ!
プンプン
ひ「今日は帰らせてもらいます!
プンプン

ひで子が先に去る。

令は真也に対し、
令「やーい!やーい!
ニヤリ
令「♪お前のかーちゃん できるだけ」
令「♪長生きすること 願ってます
ウインク笑い泣き

『お前のかーちゃん 出べそ!』と自分の恋敵を煽るのかと思いきや、
途中から自作の歌に変え、場を和ませて、帰っていった。


勝徳が亜依を無理矢理連れて帰る。

真也が二人を追う。

景「私、心配なんで、見てきます
アセアセ
景子も真也を追っていった。



その6に続く