それから、一週間

 

啓之と安世は結ばれるどころか、

安世は真べえと交際を始めてしまう。

 

二人のデートを見送る、啓之。

 

啓之と大介、二人になる。

啓「ほんまに安世ちゃんと結婚できるんか?」

諸「大丈夫ですよ!ちゃんと僕、居てましゅからウインク

 

その時、大介の体に異変が見え始める。

諸「未来が消えかかってましゅ!ガーン

諸「舌が消え始めて、なんだか、喋り難いでしゅ!アセアセ

啓「元からやないか!(苦笑)」

 

 



大介は「このままでは不味い」と、
真べえを別の女性に惚れさせ、安世と別れさせる案を提案する。
諸「一万円で真べえさんを誘惑してくれる女性、おらんかなあ?
口笛
啓「そんなん、おるわけないやろ!(苦笑)」

そこに、スナック店員の直子が顔を出す。
今「やりましょ!
ウインク
直子は話を聞いていたよう。

大介が直子の外見に対して、
諸「こんなんじゃ、誘惑出来るわけない
ニヤリ
今「なんでやねーん!
ムキー


デートに向かったはずの真べえが戻ってくる。
真「すみません、大阪に不慣れで…」
真「オススメのデートスポット、知りませんか?」

今「それなら、私とデートしましょうよ
ラブ
今「いいところ、沢山教えてあげるから」
真「行きません
アセアセ
寄ってくる直子を払いのけようとして、直子の胸に微妙に指が当たる。

今「ピュッ」
真「…?
キョロキョロ

ピュッピュッルッピュッドンで終わるが、客席は微妙な反応。
今「乳首触るんやったら、ちゃんとやりなさいよ!
ムキーアセアセ

真べえが直子から逃げ去っていった。


大介が直子に尋ねる。
諸「『ピュッ』って、何ですか?
ニヤリ
諸「全然、盛り上がってなかった
ニヤリ
今「あの…次は大丈夫です
アセアセ笑い泣き

今「真べえがダメニヤリアセアセ
今「慣れてないから、緊張感が伝わる
ニヤリアセアセ笑い泣き
諸「人のせいにしないえー笑い泣き

 

 


安世と真べえがデートから戻ってくる。

そこに、チンピラ・タグが再来する。
タ「この前はようやってくれたなあ!
プンプン
タグがピストルを取り出し、安世を人質に取る。

タ「ショバ代、払わんかい!
プンプン


大介がタグの前に出る。
諸「その人を放せ!」

タ「兄ちゃん、やるっちゅうんかい!」

諸「なめんなよ!
ニヤリ
諸「俺は空手を20年やっとんや」
諸「来る日も来る日も左拳を鍛え続けて、鉄の拳が出来上がった」
諸「骨が折れても知らんぞ!」
と、野球のグローブにボールを入れるように、
右手の掌に左拳を叩きつける。
その瞬間、大介が痛そうな顔をし、
諸「右手、折れました
えーん

そのまま後ろに下がる、大介。

 

啓之がタグに対し、

啓「その子を放してくれ!」

 

啓之が安世を助けに行き、揉み合いになったところ、

拳銃が発射され、啓之のお腹に命中してしまう。

啓之は倒れる。

 

拳銃を発射するつもりはなかったようで、

驚き、逃げる、タグアセアセ

 

 

倒れた啓之が起き上がる。

啓「全然、痛くないんやけど…?キョロキョロアセアセ

 

なんと、服のポケットに締まっていた『未来の洗濯機』が弾丸を防いでいた。

諸「あの湯呑み!びっくり笑い泣き

啓「洗濯機、ちゃうんかい!タラー

諸「(何を言っているのという感じで)洗濯機!?びっくり笑い泣き

啓「ポケモンGO、出来る言うてたやん!タラー

諸「(何を言っているのという感じで)ポケモンGO!?びっくり笑い泣き

 

 


安世が啓之に感謝の言葉を述べる。

安「啓之さん、私のために…無事で良かったですおねがい

安「ありがとうございますおねがい

 

大介が安世の目を見て、サインを感じ取る。
啓之を呼び寄せ、
諸「告白しゅるなら、今でしゅ!」
諸「行けましゅよ!
ウインク
啓「まじで!?」

啓之が安世に告白する。
啓「安世さん、僕とお付き合いしてもらえませんか?
おねがい
安「啓之さん…」
安「ごめんなさい!」
啓「えっ!?何で?
キョロキョロ
安「『何で?』って、真べえさんとお付き合いしているから…」

諸「何で告白したん!?
びっくり
啓「お前に言われたからや!
タラー

 

その時、真べえが啓之と安世に対し、

真「拳銃が怖くて、僕は動けなかったショボーン

真「啓之さんの方が安世ちゃんの彼氏に相応しいです」

 

真べえが安世から身を引いた。

 


諸「告白しゅるなら、今でしゅ!」
諸「行けましゅよ!
ウインク
啓「ほんまに!?」

啓之が安世に告白する。
啓「安世さん、僕とお付き合いしてもらえませんか?
おねがい
安「啓之さん…」
安「ごめんなさい!」

諸「学習しろよ~!
ニヤリ笑い泣き


啓之が安世に尋ねる。
啓「僕ではダメですか…
ショボーン
安「そうしゃなくて、私から言わせてほしいんです
おねがい

安「啓之さん、僕 私とお付き合いしてもらえませんか?
おねがい
啓「喜んで!
照れ

啓之と安世は、めでたく結ばれた。

 

 

⒓ 終

啓之と安世に仲良くするよう忠告し、未来に帰ろうとする大介。

 

啓之が手を出し、大介に握手を求める。

しかし、大介は握手に応じようとしない。

諸「握手したら、別れるのが辛くなるからショボーン

啓「…そうか」

諸「…ごめん。本当は汚しょうだから、握手したくないニヤリ笑い泣き

啓「おいっ!未来の親父やぞ!タラー

 

直子は啓之・安世・大介の親子をうらやましそうに見ながら、

今「私も結婚出来るかな?」

 

諸「直子しゃんも未来でちゃんと結婚してましゅよウインク

諸「友達が直子しゃんの子で」

 

諸「そういえば、友達も直子しゃんに会いに行くって言ってましたよ?」

 

「ドッカーン!」

店先から衝撃音がする。

 

皆が店先の方を注視していると、

直子と同じおかっぱ頭をした、全身銀色服の男性(ダブルアート・タグ)が現れる。

 

タ「お母さん♪おねがい

今「嫌~!ガーン

 

 

終。

 

 

 

[雑感]

息子が現在にやって来た時点では、両親は恋愛関係ですらなく、

来る時代から、息子の行動はズレていました。

 

不仲を忠告するなら、もう少し先でしたね(苦笑)。

 

 

 

18/03/17、18

【よしもと漫才ライブ・極新喜劇】 完