⒒
⑴
舞台は、『森の小道』。
ロミオ・チクビー・ギターが結婚式から帰宅中。
裕「楽しかったなあ」
松「ロミオ、おめでとう」
裕「今日は、初夜やな」
ロ「照れ臭いわ~♪」
⑵
そこに、キャピュレット家のハオリー・シミー・ベッピーが現れる。
裕「…また、面倒なんが来たで」
ロミオの結婚の噂は既に広まりつつあるようで、
ハオリーがロミオに対して、
ハ「ロミオ、結婚したって、ほんまなん?」
ロ「ほんまや!」
ロ「ハオリーより、何十倍、何百倍、ええ女性や!」
ハ「酷い!…酷い顔!」
ロ「…そっち?」
⑶
チクビーとシミーが一触即発の状態になる。
啓「俺のハオリーに酷いこと、言いやがって!」
裕「やるんか!」
啓「やったろうやないか!」
もみ合いの中で、シミーが棒を持ち、
チクビーの上着を脱がせる。
が、それ以上は、何もしない。
裕「ドリル、せんのかい!」
⑷
ギターがハオリー達を追い返す。
松「今日はめでたい日なんやから、お前ら、向こう、行け!」
その時、ギターの手がベッピーの胸に触れてしまう。
今「ピュッ」
松「…?」
結局、『ピュッピュルッピュッドン』まで終える、ベッピー。
ロ「皆、ドリルを待ってるのに、よう、『ピュッ』、出来たな。(苦笑)」
今「勇気を買ってください!」
観客の拍手
⑸
ロミオがハオリー達にお願いする。
ロ「今日だけは、幸せな気分で居させてくれ。頼む!」
啓「そうはいかんな!」
ロ「どうしても、あかんか。…なら、こうするしかない!」
ロミオは短剣を取り出す。
⑹
ロミオとシミーが一定距離で向き合う、緊迫の時間。
啓「…分かった」
啓「短剣を置け。そしたら、俺らも棒を置いて帰るから」
ロ「ほんまやな?」
ロミオが短剣を置くと、シミーがその短剣を奪う。
啓「アホやな」
⑺
啓「この短剣でやったらあ!」
今「シミー、ちょっと待った!」
今「俺がやる!」
啓「いや、俺がやる!」
今「なんでや、俺にやらせろ!」
シミーとベッピーで短剣の奪い合いになる。
そして、奪い合いの中で、誤ってシミーがベッピーを刺してしまう。
生き絶える、ベッピー。
啓「ベッピー!ベッピーッ!」
啓「くそー!お前らのせいで!」
ロ「いや、お前らのせいや!」
⑻
シミーが短剣でロミオに襲いかかる。
しかし、シミーは手前の小石で躓いてしまい、
倒れた際に、短剣が自分に刺さってしまう。
ロ「アホはどっちや!」
シミーは生き絶えた。
ロ「死に方、おかしいやん!」
暗転。
<シェイクスピアの時間> ④
⑴
なぜか、ブータも居る。
編集者バターがブータに対して、
川「なんで、お前がおるねん?」
藍「いよいよ、おもろなってきたな!」
⑵
シェイクスピアの描写に疑問を持つ、バター。
川「死に方、おかしくないですか?」
す「そう?」
す「ここからは凄いよ…永久追放!」
藍「えー、永久脱毛!?」
川「永久追放や!」
藍「楽しみやな~!誰が脱毛すんねやろ?」
川「話、聞けや!」
⒓
⑴
舞台は、『街の広場』。
モロミ太守・ジュリエット・キャピュレット夫人、3人の場面。
諸「ロミオは約束を破り、揉め事を起こしました」
諸「一命は取り留めたとは言え、刃物で人を襲いました」
諸「よって、永久追放に処すことになりました」
ジ「そんな…」
珠「あんな野蛮な男は、この街から追い出して正解よ!」
珠「あなたに相応しいのは、誠実な、この方よ!」
キャピュレット夫人に呼ばれ、ジミー伯爵が現れる。
⑵
ジュリエットはジミー伯爵に背を向ける。
ジ「嫌よ」
清「照れなくていい」
ジミー伯爵は、人差し指を天に掲げ、
清「私はいずれ、この国の長になる男です」
ジ「…いずれ?」
ジ「あなたは、『絶対長になりたいんや!!』というイベントをずっと続けていますね?」
ジ「『長になりたい、長になりたい』って、ずっと言ってますね?」
ジ「…でも、あなたは長にはなれない運命」
清「何がいいたいんや?」
ジ「座長にはなれないんです」
清「その話はやめろ!」
珠「ジミー伯爵…小刻みに震えないで!」
⑶
ジュリエットの話は続く。
ジ「それに、子供のことを考えると、地味な顔の子供になるのは可哀想です」
珠「確かに!」
清「流石に言い過ぎでしょ!」
珠「すみません」
珠「ジュリエット!そんなことを言う子は勘当です!」
ジ「今まで、お世話になりました」
ジュリエットが去っていった。
⑷
キャピュレット夫人はジミー伯爵に対して、
珠「もう、ジュリエットのことは良いじゃない!」
キャピュレット夫人が、ジミー伯爵にもたれ掛かり、
珠「時間よ、止まれ!」
暗転。
<シェイクスピアの時間> ⑤
⑴
シェイクスピアは『すち子のおかっぱとメガネ』を着けている。
編集者バターがシェイクスピアを見て、
川「先生、雰囲気変わってません?」
す「気分転換です!」
⑵
川「それより、物語の続きは?」
す「続き、要る?」
す「これで終わりで良くない?」
川「いや、要ります」
シェイクスピアは少し考え、
す「よっしゃ、出来た!」
す「…ドクがデロリアンに乗って現れる」
川「作品、変わってますやん!」
その7に続く