舞台は、『教会』。
長椅子が4つ、並べられている。

ロミオはジュリエットへの想いを断ち切れず、
想いを叶えるため、以前から親しくしている神父に相談に来た。


神父(島田一の介)が現れる。
一「お邪魔します~口笛
ロ「神父様、けったいな挨拶はやめてくださいタラー

ロ「神父様、結婚したいんです」
一「そんな、急に言われても…キョロキョロアセアセ
一「私には嫁が居てるんで」
ロ「あなたじゃなくて、ジュリエットとですタラー
一「あのジュリエットと?びっくり

一「二人が結婚すれば、モンタギュー家とキャピュレット家は和解できる」
一「時代は変わる。…私は大賛成です照れ


一「二人の誓いを聞こう」
ロ「ジュリエットも呼んでいますので、到着次第、結婚式をお願いします」

ジュリエットがやって来る。

ロ「ジュリエット!おねがいラブラブ
ジ「ロミオ!おねがいラブラブ
ロミオと抱き合う。

遅れて、乳母のブータがやってくる。

一「ブータ!おねがいラブラブ
藍「神父様!おねがいラブラブ
思い切り抱き合う、神父とブータ。
ロ「何しとんねん!」
一「二人を見ていたら、ムラムラして、グヘヘッニヤリ
ロ「ワレ、神父か?えー


そこに、チクビーとギターがやってくる。
裕「ロミオのお母さんも呼んだでウインク

ロミオの母、モンタギュー夫人(山田花子)が登場。
ロ「お母様!」
花「おお、ロミオ!」
花「…どうして、あなたはロミオなの?」
ロ「名前付けたん、あんたやから!タラー


松「俺らの彼女も呼んだ」
松「こっち、こっち~!」
すると、マリ、ケイコ、ナルミが登場。

ロ「…?キョロキョロ
ロ「男性2人に、女性3人…人数、合わへんやん」

マリがチクビーのもとに行く。
真「私はチクビー!ラブ

ケイコがギターのもとに行く。
景「私はギター!ラブ

ロミオは残ったナルミを見て、
ロ「…ほな、最後の一人は?」
成「私は…」

ナルミは神父のもとに行く。
成「神父様!ラブ

ロ「おい、神父!あんた、嫁、居てるやろ!えー
一「グイグイ来るもんやから、グヘヘッニヤリ
一「嫁には内緒でお願い口笛
ロ「神父ちゃうんですか?えー
一「もう、神父、辞めたいねん!」


ジュリエットがロミオに対して、
ジ「邪魔が入る前に、結婚しましょう!」
ロ「そやな。神父に時間割いとる場合ちゃうわ!」

一「では、式を始めようか!」

 



神父が(舞台下手の)マイクの前に立ち、司会を務める。
一「では、結婚式、スタート!!」
ロ「クイズ番組か!タラー

一「汝、川畑…ロミオ」
ロ「グダグダやなニヤリ
一「ダメ出しは、後でお願いしますアセアセ

一「汝、ロミオは、このジュリエットを妻とし…」
一「病める時も、健やかなる時も共に歩み、死が二人を分かつまで、愛を誓いますか?」
ロ「誓います照れ

一「汝、ジュリエット。…以下、同文」
ロ「略すな!えー


一「では、余興の時間です!」
ロ「余興?」
一「余興が一番、大事やねん」

一「大変長らく、お待たせいたしました」
一「先ずは、ロミオのご友人から祝いのスピーチを…」

ギターが後ろでギターを弾きながら、チクビーが挨拶する。
チ「ロミオ、ジュリエット、ご結婚おめでとうござい…」
『♪ドゥルンドゥン』
チ「『♪ドゥルンドゥン』、やめろ!アセアセ

チ「もしかして、ふざけてる?」
『♪ピンポーン』
チ「正解かーい!」

チ「以上です照れ

一「心温まるスピーチ、ありがとうございます」
ロ「何や、これ!えー
ロ「ほんで、おっさん!囁くように言うな!えー
一「ロミオ、うるさいよ~」 笑い泣き


一「次はブータ様からの挨拶です」

藍「ささやかではありますが、二人にプレゼントを用意しました」
藍「末長く二人の愛が続きますように…二人で一本のロングマフラーです」

ロミオとジュリエットの横に座り、
マフラーを編み始める。
ロ「今から、編むの?タラー

一「ありがとうございました」
一「早く、出来上がるといいですね」
ロ「おっさん、何言うとんねん!えー
一「うっさいぞ、ロミオ!ムキー


一「次は、お母様のトランペット演奏でございます」

モンタギュー夫人がトランペットを取りに捌ける。
ロ「持ち歩いとけよ!えー

花「それでは、結婚式のテーマソングを」
メンデルスゾーンの『結婚行進曲』の演奏を始める、モンタギュー夫人。
『♪パパパパーン パパパパーン パパパパーン…』
『♪パパパパーン』
最初の部分を繰り返す、モンタギュー夫人に、
ロ「次、行けよ!タラー

演奏し直すと、今度は途中から、
ショパンの『葬送行進曲』に変わる。
ロ「葬式になっとるがな!タラー

一「ありがとうございました」
一「素晴らしい音色でございました」
ロ「何の時間?」


一「次はジュリエットのご友人による歌でございます」
一「曲は『てんとう虫のサンバ』」

ブータがロミオにアドバイスする。
藍「キッスのチャンスや!ウインク
藍「『口付けせよと 囃し立て』を繰り返すから、そこでキッスや!」
ロ「分かったけど、キスをキッスって言うの、やめて」
愛「『キッス』、頑張れよ!」

マリ・ケイコ・ナルミが歌い始める。
『♪口付けせよと 囃し立て』
『♪そっとあなたは くれました』
ロ「…?キョロキョロアセアセ

そのまま曲は進む。
『♪赤 青 黄色の 衣装を付けた』
『♪てんとう虫が しゃしゃり出て』
『♪てんとう虫が しゃしゃり出て』

ロ「…?キョロキョロアセアセ

マリ・ケイコ・ナルミがロミオの周りに集まり、歌いながらロミオの行動を待つ。

『♪てんとう虫が しゃしゃり出て』
『♪てんとう虫が しゃしゃり出て』

『♪てんとう虫が しゃしゃり出て』
『♪てんとう虫が しゃしゃり出て』

ロ「どう表せっちゅうねん!アセアセ

一「どうも、ありがとうございました」
一「素晴らしい歌声でございました」

 




一「それでは、最後になりました」
一「シェークスピアの挨拶です」
ロ「…えっ?誰?」

シェイクスピアが現れる。

 

シェイクスピアが(舞台下手の)マイクの前に立ち、

す「これから、『三つのお茶の袋』の話をします」
ロ「『三つの袋』じゃなくて?」

お茶の袋の裏側に記載された、一般募集した川柳を読む。
す「最初は、緑茶。…29歳、男性」
す『我が子抱き 父への感謝 溢れ出す』
す「父親になって、親のありがたみに気付く…ええ川柳やね照れ

す「次は、玄米茶。…30歳、男性」
す『焼き芋を はひふへほーと 吹き食べる』 爆  笑
す「一歳年を取ったら、急にアホみたいになった。(苦笑)」

す「最後は、ほうじ茶。…吹田市、47歳、女性」
す『Tバック 食い込む摩擦で 火を起こせ』 笑い泣き
す「…どっかで聞いた気がするけどニヤリ



シェイクスピアはギターに対して、
す「『松浦』、協力して!」
ロ「…松浦?彼は『ギター』ですよ?ニヤリ

 


す「シェイクスピア&真也でーす!」
す「シェイクスピアあるある、やります」

真「お寿司、あるある~」

真也がギターを弾き、歌う。
真「♪はー」
真「♪シェイクスピアは 寿司を食う時」
真「♪シャリに醤油を 付けて食う」

す「あれ、ネタに付けて食べようとすると、ひっくり返さなあかん」
す「ほんだら、体曲げるから、頭が横の人に当たんねん」
す「ほなもう、シャリに付けたらええわって」
す「シャリがボロボロ、落ちていくけど」

真「…とか、言ったとか、言わなかったとか口笛


真「迷信、あるある~」

真也がギターを弾き、歌う。
真「♪はー」
真「♪シェイクスピアは 朝であっても」
真「♪蜘蛛を見つけりゃ 直ぐ殺す」

す「午前11時59分59秒に仕留めたとしてよ」
す「生き絶えるのか、12時過ぎやとする」
す「これ、朝蜘蛛を殺したことになるんかな?」

真「…とか、言ったとか、言わなかったとか口笛


シェイクスピア&真也のネタが終わる。
一「ありがとうございました」
ロ「無茶苦茶やなタラー

結婚式の余興が終わった。

暗転。
黒幕が降りる。

 


<シェイクスピアの時間> ③

編集者バターがシェイクスピアに対して、
川「余興の場面、長すぎる!」
す「ペンが進んじゃって」


川「おっさん、出とったな。(苦笑)」

す「8分位、するつもりやったんやけどね」
す「…ギターのとこで『こら、あかんわ!』って、なって」
す「早々に、心が折れた。(苦笑)」 笑い泣き


す「余興の後、一回、ホテルに戻ってね」
す「おっちゃん、酔い過ぎやなー」
す「おばちゃん、歌、下手くそやったなー」
す「おっさん、普段偉そうやのに、ご祝儀、少ないなー」
す「…毎回、親戚の悪口が始まんねん」

川「それは、『結婚式あるある』や!タラー


その6に続く