それから中学高校と過ぎて
社会人となり、
現場監督の仕事に就いた。
イケイケの兄貴だったり、
親と同じ歳くらいの強面のおじさん。
様々な人に指示を出さないと
いけない仕事だ。
実際は指示というよりはお願いだったが…
私は自分の事務所仕事を後回しにして
昼間は現場に出っ放しだった。
なので、
夜な夜な事務所仕事をするのは
当たり前となっていた。
昼間の時間をもっと効率よく使えば
残業も減らせただろうが、
仕事をお願いする立場だし、
現場優先になってしまったのだ。
自分のお願いを
受け入れて貰わないといけない為、
謝ったり、口論する場面が日常茶飯事だ。
かなり精神的には鍛えられたと思う。
しかし、
どこかでまだ、
自分は犠牲になってもいいから
現場が終わりさえすれば良いと
思っていた。