お雛様〜わたしと母のこと〜少々長いですw〜 | フルート始めました♪&☆3わんこ★

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今66歳。64歳と10ヶ月で始めたフルート奮闘記と、日常のこととかTHE ALFEEのこととか♪諸々のこと

先程和室でフルート練習していたのですが

『あっ!そうだ!お雛様飾ろう!!』

と思い立ち、先程お雛様飾りました♪

 

 

わたしは昭和30年生まれ。

両親にとてはわたしは最初の子供で長女です。

 

当時わたしは『今で言うこけしのお雛様たち(一応五段分)』を買ってもらっていたようです。

買ってもらっていたよう・・と言うのは『これはあなたのお雛様』と言われた記憶があるので。

 

当時のお雛様たちを親と一緒に季節ごとに飾った記憶は全くないのですが、記憶にあるのは年子の弟と二人で(二人姉弟です)一年を通して『おもちゃ』として遊んでいただこと(苦笑。

なぜかおもちゃとして遊んだ記憶は鮮明なんですね〜♪

そのこけしのお雛様たち、今ググってもどこにも画像は上がってきませんが、爪楊枝のようなもので胴体と頭が繋がっていて・・・・おもちゃとして扱われたお雛様たちはやがては時と共に胴体と頭はバラバラ事件(苦笑。

それでも長い年月遊んでいた覚えは鮮明です(笑。

 

バラバラにしてしまったこと。それに対して親に怒られた記憶もありません。

天真爛漫に育てた親、だったのでしょうか?!。

 

もう笑うしかない子供時代でしたが、やがてもう少しわたしは大きくなり、物心ついた時には塗られてた色も模様も目もみんな剥げ・・・

気づいた時にはもう手元からはさよならしていました。

それからさらに年月が経ち、友人の家にその季節の頃遊びに行くと、今の時代のような立派な段飾りのお雛様を持つ友人が少し羨ましかったな〜、と思った記憶も蘇ります。

 

わたしの子供の頃の雛人形のちょっと悲しい、でも、ちょっと笑えるお雛様のお話です。

 

それから時は沢山過ぎ、ある年の3月に結婚して実家を出たわたしです。

そんなことのあった次の年のちょうど今頃、母からわたしに電話が入ります。

 

『ねえねえ〜わたしのお雛様を買ったの〜♪。来年以降段飾りで揃えていこうと思うのよ〜。見にきて〜』⇦(わたしのお雛様、注目!)

すごく嬉しそうな電話の内容です。

 

『??・・わたしのじゃなくてあんた(母のこと最後までこう呼んでました)の??』

 

母親も天真爛漫w。

彼女の子供として、最後まで不満などなかった母親です(彼女の名誉のためw)。

 

娘が嫁に出てなんとなく気持ちの余裕と部屋の余裕ができたのではないでしょうかw。

そんな母は次の年三人官女を手に入れ

その次の年には残り全てを手に入れとても豪華な大きな八段飾りに仕立て上げたのです。

 

何年も何年も母は飾り続けその季節になると人を招いて自分のお雛さまを楽しんでいましたが

だんだん歳と共にそれも億劫になり・・・。

やがて豪華絢爛な大きなお雛様は日の目を見ることもなくなり・・・

ついに東日本大震災の次の年の、まさにその3月11日、脳内出血で意識が戻らないままその年5月に帰らぬ人となりました。

わたしにとって東北人(山形県人)の母の忘れられない思い出の年となりました。

 

さて・・・・弟家族と同居の母でしたので、母の形見分けとして、やがてわたしはお雛様をいただいたわけですが。

 

弟のお嫁さんが「お人形怖い・・』人で

『お義姉さん・・お義母さんのお雛様・・・』

と義妹に言われたのですが、

今更この歳(当時50代半ば)大きな段飾りもいらないし(そりゃ〜あと20年ほど早ければ無理してでも欲しかった・・かもw)

我が家にそんな大きい段飾りを飾ることのできるスペースがあるわけもなく。

なんだかんだといろいろ片付けていたら我が家にちょうどいいサイズのお雛様まで出てきたのです。

『何組持ってたの?』と義妹に尋ねると

『お義母さん・・・あと一組持ってる』

などなど。おったまげですね〜(苦笑。

 

わたしはコンパクトな焼き物のお雛様をいただいて帰りました。

それが今日飾ったお雛様です。

 

 

 

そんな天真爛漫な、ちょっと変わった母でした。

 

あれからもうすぐ10年。

いまだに大きな段飾りは実家の押し入れの中で日の目を見ずにしまわれている現状です。

施設に寄付、と問い合わせもしたのですが、今はあれだけの大きな段飾りは受け入れていただけないことがわかっています。

 

義妹も本当にお人形が怖いそうなので、一年に一度、弟が日の目を見せてあげるように頑張るしかないですね。

数年間わたしも手伝いましたがいま、めんどくさくなってしまい弟任せです(笑。

 

 

わたしは毎年この季節になると、母のこととお雛様を思い出すのです。

わたしのお雛様(母のものだった)は去年出してあげ損ねました。

『ごめんね〜』と思いながら出してあげました。

 

 

 

母と、お雛様の思い出が蘇った、今日はお雛様のお話でした。

長々とすみませんでいた。