$宇田明のウダウダ言います
花の価格は、いちばのセリで決まります
セリの価格はそのときの「相場」で決まります
花産業は「相場」の業界です
「株価」相場で生きる証券業界と同じ

野村證券がメガ企業でありながら
銀行より、なんとなくうさんくさいのは
「相場」を生業にしているからでしょう

銀行は定められた金利の利ざやで生きる業界
メーカーは生産コストを抑え、高品質製品をつくる実業

花業界と証券業界に共通するのは
「すんだことは忘れる」
負けたことはさっぱり忘れ
次の勝負にのぞむ

山もあれば谷もある
アベノミクスでの株価上昇
リーマンショックはすっかり忘れた

彼岸の痛手
母の日に相場がでれば帳消し
反省より次の勝負
「相場」業界には反省という言葉はない
同時に
痛みをともなうカイゼンもない

ナタネ(ハナナ)は何十年も生産されているが
技術革新はない
品種が「伏見寒咲」から「黒川寒咲」に変わったぐらい
どんなに高品質のハナナをつくっても
相場がでなければ畑に鋤込むだけ
へなへなの花でも相場がでれば高単価、黄色いダイヤになる
こんな世界では、高品質生産やカイゼンの意欲もわかない
「相場」・「勝負事」の世界

1970年代までの花業界ではこれでもよかった
「勝ったり負けたり」を楽しむ余裕があった

しかし
いまの花業界は最終購入者価格が1兆円に手が届きかけた大きな業界
生産者も花店も市場も企業としての経営
「相場」で大きく変動する不安定な業界では立ちゆかない

もともと縮小まっしぐらの花業界
それを加速させた彼岸相場
よほどのカイゼン、カイカクがなければ
V字回復はない

「がんばれ、がんばれ」の精神論
「日本人は優秀、どんな難局も乗り切れる」の根拠のない楽観論は
役に立たない

今、なすべきこと
「勝負事的相場」を生業とする業界から
「安定価格」志向の業界への脱皮

産地は「物日の高単価を期待するより、年間平均単価を高める」
生産者、市場、花店みんな安定経営

具体的には
「極端な安値をださない」生産・流通

そのためには
前回も強調した
いちばによる産地と花店のマッチング
生産と納期の調整
花店が欲しいときに欲しい量を
産地と花店が納得できる価格で供給
これが、なにわ花いちばの提案する「アジャスト」