「花」って「ビットコイン」のようなものでした

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花き振興法が成立(2014年6月20日)


「花」も普通の農産物に


・「なりました」


・「なれました」


・「なってしまいました」


「 」は立場、経歴などにより異なる感じ方




ともかく


花と名がつく法律ができて


国に認められる存在になりました




なぜならば


他の農作物


すでにそれぞれの振興法がある




では「普通の農作物」になる前の「花」はどう見られていたのか?




農作物の主流は「稲・麦・大豆」





それらから見た「花」


・食糧でもない花を先祖伝来の農地につくることは罰当たり


(花より団子・稲作民族)


・ばくち打ち、やくざ者、相場師(投機的作物)


・うさんくさい(法律の範囲外)


・でも儲けているらしい(嫉妬)





いまでいうなら「ビットコイン」


・仕組みは誰も理解できない


・国や銀行の保証がない


・法律の規制がない


・でも儲けているらしい


・国の態度は「儲けるのも損をするのも自己責任」





画像 世間を騒がせているが中身は理解不能


    儲けている人がいるらしい




ビットコイン的存在であった「花」も


国が存在を認める稲麦大豆と同じ農産物になった




では同じ園芸仲間はどうか?




果樹


1961年(昭和36年)


「果樹農業振興特別措置法」成立




「果樹振興法」にあって「花き振興法」にないもの


①国の財政的援助


花では「財政上の措置を講ずるよう努めるものとする(第19条)」


果樹では具体的に


「日本政策金融公庫は必要な資金の貸し付けを行う」





②生産出荷安定


果樹では「需給が著しく均衡を失すると見込まれる年について、生産出荷安定指針を定める(出荷調整)」





③輸入に対して必要な措置


果樹では「輸入によって国産果実の価格が著しく低落する恐れがある場合には


輸入果実に必要な措置を講ずる」




野菜


1966年(昭和41年)「野菜生産出荷安定法」など多くの手厚い法律がある





つまり


すでに


すべての農作物には振興法(それに類する法律)がある





最後にたどり着いたのが「花」


国も業界も必要性を感じなかった


「自己責任でどうぞ」




マイナー仲間がいる


2011年(平成23年)茶業振興法





そして今回2014年


花とともに


「養豚振興法」





わたしたちは花のことしか見ていない


養豚の人たちには悲願の振興法





畜産の世界で養豚は


生産者が少なくマイナー


主流の酪農・肉牛からは下にみられている





市場には「卸売り市場法」がある


花が卸売り市場法に組み込まれたのは


現在の新法ができた1971年(昭和46年)





1923年(大正12年)制定の旧法では「生鮮食料品等」のみが対象


花は含まれていない


つまり花市場は法律外の存在


自己責任の世界





1971年になり


「生鮮食料品等」とは


「野菜、果実、魚類、肉類等の生鮮食料品および花き」と定義された


(すこし無理があるような気がしますが)





花き振興法で


花は


「普通の農作物」に


「なれました」





振興法により「どうなるか」は重要だが


振興法により「存在が認められた」ことの意義は大きい





法律により「どうなるか」は


有名な大法律1961年(昭和36年)制定「農業基本法」があり


すべての農作物に振興法がありながら


現在の農業、農村がどうなっているかを見ればわかる





結論


①法律でハッピーになれるのではなく


携わる人たちの意欲・気概





②花を振興するには


花だけを見ていてはわからない


他の品目を知ることで花がわかる


花を知るには野菜や果樹、畜産


キクを知るには


バラやユリ、鉢ものを知ることでキクがわかる





③経済の原則


世間から認められ、賞賛されるようになるのは儲からなくなったとき


世間からうさん臭がられ、白眼視されるときが儲かったとき


世間からの賞賛は「有料」





④花産業100年


そろそろ賞味期限切れ


構造変化がおこっているのではないか


三代目、四代目


オールド花づくりから脱皮し


ニュー花づくりを「起業」するときか?


(2014.6.29 No.225)




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花は「普通の農産物」になりました

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2014年6月20日
国会で「花き振興法」が成立しました

成立にかかわったみなさま方のご努力に敬意を表します

花き振興法の成立を
岐孝園の加藤孝義社長は
「花の細道が花の国道になった」
と表現されています

国が
花を
稲麦大豆、野菜、果樹とおなじ農産物として認めたことになります

安倍首相は日本を「普通の国」にすべく
外交・安全保障を見直していますが
花は一足早く「普通の農産物」になりました(なれました)

花き振興法は高らかに謳う
(目的)
第一条 花き産業が、
    農地や農業の担い手の確保を図る上で重要な地位を占めている
    花の伝統と文化が国民の生活に深く浸透
    国民の心豊かな生活の実現に重要な役割を担っている   

1909年(明治42年)
東京中野で花生産がはじまってから105年もかかりました


多くの生産者、花屋さんにとっては
「それがどうした」でしょう

この法律の「効果」については
多くの識者が述べられるでしょうからここではふれません

また
「花づくりは非国民」から
国に認められる産業になった「感慨」は
昨年述べましたので時間があるかたはご覧下さい


2013.11.10
「『花づくりは非国民』から『花き振興法案』が国会上程へ」
http://ameblo.jp/udaakira/entry-11681836529.html

もともと
花き振興法がなくても
国のさまざまな助成制度
古くは構造改善事業、花きモデル産地育成事業・・
最近では燃油高騰緊急対策事業・・などは
花も対象でした

それらの事業を利用して生産を拡大し、
ヒートポンプを導入してきました

それが今になって花き振興法

役所用語

かつては
敗戦を終戦、退却を転進・・

いま
振興=保護

花はトキやコウノトリのような絶滅危惧種になったのか

いやグローバル経済で戦っている現役産業



画像 淡路島洲本市の公園に立てられているカンバン
   トンビの生活保護化
   最初は人が鳩にやるえさをねらって集まってきた
   いまでは猫おばさんがやる野良猫のキャットフードまで横取り
   ゴミ箱もあさる
   おかげでカラスは激減したが
   トンビよ、大空を舞え
   荒々しく生きよ
   野ネズミ、野ウサギを自ら狩れ
   野生の誇りをとりもどせ

画像 絶滅危惧種「コウノトリ」
   人の手で繁殖がすすみ自然界へ帰されつつある
   花産業
   法律で保護される絶滅危惧産業になったのか


花産業の苦境
法律ができたら国が救ってくれるわけではない
自らが生き抜く気概が必要

その現状と打開策

シニア(老人)は精神論に訴える

いま花産業を担っているのは
都(みやこ)生活に慣れてしまった「平家の御曹司」たち

御曹司に欠けているもの
初代、二代目の「荒々しさ」、「野心」、「大志」、「ハングリー」・・

では御曹司はどうすべきか

現在の花産業の苦境は精神論で対処できる問題か?

目に見えない構造変化がおこっているのではないか?
それを体感的に読み解くのが若者

ソニー、任天堂、マイクロソフトだって明日がわからない時代
ましてや
おやじ世代の「オランダでは・・」では対処できない時代

花き振興法
お役人、研究者、技術者、マスコミ、実務者・・
多くの人材を花産業に集めることができる
期待

法律を生かすも殺すも花産業しだい

(2014.6.22 No.224)

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2014年6月14日(土)朝日新聞
 
「最近1年間に切り花を買いましたか?」
回答者数 2335人

はい  60%
いいえ 40%




花の消費についてはさまざまな調査がある
公式調査としては総務省「家計調査」
二人以上の世帯(農林魚家世帯を除く)
切り花購入金額は1万円弱で、減少傾向
切り花購入世帯は約40%

朝日新聞調査
消費者の生の声が伝わってくる

4月以降花が売れずにもだえ苦しむ花業界
売れない原因がよくわからない
消費税?

なにか大きな構造変化が起こっているのか?
漠然とした不安

そんなときに朝日新聞の特集
ありがたい

記者は言う
「母の日の夕刻
花店はカーネーションを買い求める客で活気

一方でこの春
深夜の駅前の植え込み
立派な花束が放置
歓送迎会の贈り物を誰かが置いていったのか

切り花への思いは人により温度差」


アンケートを見てみよう

どんなときに切り花を買ったのか?
(複数回答)

1位 お盆・お彼岸・命日
2位 大晦日・お正月

1位、2位が他を大きく引き離している
やはり「物日」が圧倒的に強い

3位 いつでも
4位 誕生日
5位 母の日
6位 桃の節句

このアンケートからわかること

花業界
消費拡大にさまざまな取り組みがあるが
まだまだ「物日」依存

①物日には花を買っていただける
 いま具体的にある消費
 こんなありがたいことはない

 物日の需給にミスマッチがないように安定供給  
 品質にミスマッチがないか 
 
②誕生日が母の日を上まわる回答
 
 母の日は年1度の大物日
 その需要と供給は体感できる

 誕生日は毎日
 日々の販売で実数はつかみにくい
 母の日のように目で見えてこない消費

 年1度の母の日よりも
 毎日の「誕生日に花を贈る」消費拡大に
 もっと花業界の人・金・モノを投入すべきではないか

③7位に「お見舞い・入退院」
 
 「お見舞いの花禁止」の病院が増えている
 とくに大学病院、国立病院などのベッド数が多い大病院で
 禁止が広がっている

 以前であれば「お見舞い・入退院」はもっと上位にランク付けされたはずである
 花の「癒し(いやし)」の効用が注目を集めている今
 病院のお見舞いの花禁止は大きな矛盾
 花の消費が減り
 花店の経営難のひとつの原因

 花き卸売市場協会ではこの問題に取り組み
 全国の花店にアンケートをお願いし
 実態を調査中

 近々ご報告させていただきます

さて買わない理由

1位 枯れるのがいや
2位 もともと花に関心がない
3位 維持管理がめんどう
4位 置く場所や花びんがない
5位 経済的な余裕がない
6位 モノのほうが贈って喜ばれる
7位 捨てるのがめんどう
8位 持ちにくい、かさばる
9位 身近な場所に花屋がない
10位 もって歩くのが恥ずかしい

いずれも対策があり行動に移している
1~3位は「花育」で対応できること
日本人には生け花の素養があるという前提は捨て去ること

これまで花業界が実行してきた消費拡大の活動は
おおむねまちがっていない
十分に浸透していないだけ

コメントには一種のカルチャーショック
業界という「ムラ」では考えられないコメント

「妻にガーベラを贈った後、花言葉を調べたら『偽りの愛』とあり気まずかった」
(65歳男性)

○花言葉は花と一体の「商品」
 花言葉に科学的根拠はないのだから 
 贈る人、もらった人が気持ちよくなる「花店用の花ことば」集の作成

「夏は暑さで花がすぐダメになる。遺影の前に花を絶やしたくないが、夏は造花で代用することも」
(78歳女性)

○夏の日持ち向上は仏花だけでなく、花産業最大のカイゼン課題

「子どものころからお花をつねに買えるくらいの生活の余裕がほしいと思っていたが、
大人になり花はぜいたくだと感じる」
(36歳女性)

○花がある暮らしのすばらしさをもっと体感していただきたい
 子どものころから花に親しむ「花育」

花が売れない
漠然とした不安に恐れおののくより
朝日新聞の具体的な指摘に
具体的な行動で応えましょう

①誕生日の花贈りキャンペーン
②花育の内容拡大
③お見舞いの花復活大作戦
④贈る人、もらった人が気持ちよくなる「花店用の花ことば」集の作成
(2014.6.15 No.223)

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