いまこそ「カジュアル・フラワー」

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切り花は長いほど価値が高くて、価格が高い。


それが花業界の常識。


長い切り花は短く切れる。


短い切り花を長くすることはできない。


それも花業界の常識。


しかし、切り花の用途はさまざま。


長い切り花が必要な場合も、短くてよい場合もあります。


東日本大震災をきっかけに、日本人の生き方が変わろうとしています。


無駄な消費はしない。


より成熟した国、日本。


家庭重視。


では花産業は?


家庭に飾る花、ホームユースです。


ホームユース?


わかったようなわからない言葉。


かってはカジュアル・フラワー。


フォーマル・フラワーに対するカジュアル・フラワー。


しかし、カジュアル=安かろう悪かろう


花のイメージを下げる。


たいへんな非難をあび、カジュアル・フラワーは「死語」になってしまいました。


それから20年。


この20年で変わったこと。


カジュアルのイメージアップ。


ユニクロの貢献。


安かろう悪かろうから、安くて高品質。


今、胸を張ってカジュアル・フラワー。


日本のカジュアル・フラワーの代表は仏花。


オランダこそ手本と思ってきた人たちが見落としていたのが仏花。


仏さまの花。


ご先祖さまを敬う花。


日本人ほど信心深い国民はいません。


仏さまに神さま、台所には荒神さん。


樹木にも石にも、山にも川にも神は宿る。


トイレには、べっぴんさんにしてくれる神さま?




宇田明のウダウダ言います


写真1 関西仏花は30cm




宇田明のウダウダ言います


写真2 花束加工場。


長い切り花を短く切るので大量の生ゴミ。


最初から短ければどんなに楽なことか。




関西仏花は30cm。


それになぜ90cmの輪ギクが必要か?


だれもが不思議に思っているのに、90cmが輪ギクの規格と思い込んでいる人がいる。


輪ギクの生産本数は10億本。


90cmの長さを80cmにすると、生産コストが10円安くなる。


10億本×10円=100億円


つまり、生産者は100億円のコスト削減ができるのです。


さらに、70cmにすると200億円のコスト削減。


肥料、農薬など直接的な生産コストだけでこれだけ安くなる。


出荷段ボールケース、運賃も安くなる。


軽くなり、持ち運びが楽になる。


輪ギクが10cm短くなると10g軽くなる。


10億本×10g=1万トン


輪ギクだけで1万トン軽くなる。


どれだけ輸送効率が上がり、ガソリンが減り、炭酸ガス排出を減らせることか。


さらに、花屋さんには生ゴミが減る。


冷蔵庫に多く入る。


なぜ、キク業界は、みんなにメリットがあるのに、切り花長規格を変えないのでしょうか。


切り花長が短くなると、当然、ハウスでの生育期間が短縮できます。


輪ギクを60cmにすれば、同じハウスで年間5回、生産することができます。


その技術を、独立行政法人花き研究所をリーダーに、愛知県と鹿児島県の農業試験場が共同で開発しました。


1年間に、60cmの輪ギクを10a(1,000㎡、300坪)で20万本、収穫することができます。


この技術を報告書のままで眠らせるのは、税金の大きな無駄。


生産者曰く。


そんな短い花を誰が買ってくれる?


せりでは二束三文?


生産者のご心配はごもっとも。


これまで短い切り花生産が普及しなかったのはそれが理由でしたから。


しかし、長い花でも短い花でも売るのが市場の仕事。


短い花を供給する生産者とその花を欲しい花屋さんを、どちらもハッピーになるように結びつけるのが市場。


今、家庭用の花を国産が供給しなければ、カジュアルはすべて輸入になる。


仏さま、神さま、ご先祖さまを敬う花がすべて中国産。


リビングの花もトイレの花も外国産。


これでは日本の花づくり農家、花産業はは国民に責任を果たせません。

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自粛の自粛の自粛・・・?

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東日本大震災。


いまだに多数の行方不明者、避難所で暮らす被災者。


めどがたたない原発。


一方、経済界、経済学者からは「自粛の自粛」と、悲鳴のような声があがっています。


被害にあわなかった人たちがモノを買ってお金を使うことが、復興につながり、被災者のためになる、そんな論理のようです。


確かに、日本の経済を考えればその通りなのでしょう。


しかし、ひとびとは経済の理論のために生活しているわけではありません。


被災者のことを思うと、「手をたたいて歌をうたう」ような派手な行事はちょっとね、というのが素直な気持ちでしょう。


もともとデフレ、不景気で収入は減っています。


倹約生活をしなければ暮らしていけない状況でした(http://udaakira.blogspot.com/2011/01/blog-post_11.html
)。


「倹約の何が悪い!」です。


それを確実なものにしたのが、この大震災です。


大震災を経験して、日本人の生き方が確実に変わったのではないでしょうか。


もともと、私のような団塊の世代とそれ以上の世代は、これまでの日本はなにかおかしいと感じていました。


おじさんたちの居酒屋での話題ベストスリー。


「子供の頃の日本は貧しかった」、「健康」、「若いものは・・」。


「子供のときにはテレビがなかった、冷蔵庫もない、洗濯機もない、炊飯器もない、風呂はない、もちろん自動車なんて・・・」




宇田明のウダウダ言います


写真1 力道山とシャープ兄弟(1954年・昭和29年)


前年テレビ放映が始まった。


テレビがある家などなかった。




宇田明のウダウダ言います


写真2 皇太子殿下・妃殿下ご成婚パレード


(現天皇陛下・皇后陛下)(1959年・昭和34年)


テレビが家庭に入るきっかけに。


我が家には、まだなかった。


近所のお宅で見せてもらった。




宇田明のウダウダ言います


写真3 東京オリンピック(1964年・昭和39年)


自宅で見た。


もちろん白黒テレビ、カラーはもっとあと。




いまの日本。


家にはモノがあふれている。


つぎつぎと新商品へ買い換え。


飽食、餓えとは無縁。


日本という国。


人口は多い。


国土は狭い。


資源はない。


財政は赤字。


少子高齢化。


こんな贅沢な生活がいつまでも続くはずがない。


漠然とした不安。


大震災を契機に日本人の生き方が変わって当然。


では、花産業は?


農水省が策定した花き振興方針(2005年、2010年)では「ホームユース」の拡大があがっています。


現実には花業界、ホームユースには関心が低いようです。


生産者も花屋さんも市場も、10円の花を1,000本扱うより、100円の花を100本扱うほうが楽だから。


その考え方を変えざるをえない。


日本人の生き方が、家庭重視に変わろうとしているのですから。


当然、「家庭に花を!」です。


しかし、日本には高品質なホームユース用の花を作る技術と経験がありません。


次回には、ホームユース用の生産技術について報告します。





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毎日が「母の日」

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「母の日」お疲れ様でした。


それぞれにとって、満足のできる母の日だったでしょうか。


「反省なき花業界」ですから、母の日なんて、はるか昔のはなし、でしょう。


「すんだことはすんだこと」


次は父の日、と走り出しているのでしょう。


しかし、いえることは、物日ってすごいということです。


毎日が母の日だったら、どれだけ花が売れることか。


そんな想いで生まれたのが、「なにわ花いちばカーネーション部会」の「新しくお母さんになった人にカーネーションを贈る」取り組みです。




宇田明のウダウダ言います



出生率が減ったとはいえ、毎年107万人の赤ちゃんが生まれています。


1日3,000人です。


新しいお母さん、生をうけた赤ちゃん、家族・・・。


こんな幸せな瞬間は、ありません。


そのお母さんに花を贈り、生まれてきた赤ちゃんを祝福する。


ポスターを、産婦人科、美容室、生花店などに配布。


さらに発展させると、「自分の誕生日=お母さんがお母さんになった日」


「自分の誕生日に、日頃の感謝をこめてお母さんに花を贈る」


1日に35万人がお誕生日です。


すでに4月には竹中庭園緑化さんの「hannna」9店舗でイベント開催。


取り組む、なにわ花いちばカーネーション部会。


会長は、長崎県佐世保市の久田賢太朗さん、26歳。


若者のマグマ。


「新しくお母さんになった人に花を贈る」


なにわ花いちばだけの活動ではなく、フラワーバレンタインのように全国的な活動に発展させましょう。


毎日が「母の日」です。







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