内山の実践学・実戦学 -840ページ目

「愛情」こそ、すべて!


今日は、秋田県仙北市の角館にある

「さわやか桜館」という介護付有料老人ホームの施設長

岡村順子さんの一昨日の日報を紹介します。


角館一帯は昨日、ものすごい集中豪雨に見舞われたそうですが

岡村さんのように責任感のある方が管理してくれていると、

少々のことがあっても安心して任せていられるので、

とてもありがたく感謝しています。



とても蒸し暑い日でした。

午後から屋外の清掃を行いました。


最近は雨が降ったかと思ったら晴れたり、

変な天気が続いています。

そのため窓も汚れていて、

虫もいっぱいはりついています。

クモの巣もすぐにできてしまいます。

汗びっしょりになりながら清掃を行う中、

循環器清掃の業者の方から


「すごいですね!経費削減ですか?」


と聞かれましたので、


「いいえ。愛情です。

 自分たちの手をかけることで、建物も頑張って長持ちしてくれますから・・・。」


とお話したら、


「素晴らしい!」


と言って頂き、お互いに顔を見合わせ笑い合いました。

皆、施設に愛情を込め、とても大切に使い清掃もしてくれます。



岡村施設長、ありがとうございます!

そうです、その通りです!「愛情」こそすべてです!


お金を出せば業者に依頼をかけ、

便利な道具を使うことで問題を解決させることができる時代ですが、

私はそんな現在の世の中には心から賛同できず、

むしろ憤りを感じることさえあります。


周囲を見渡してみてください。

ありとあらゆる便利なモノであふれています。

昔に比べると、苦労することもなく簡単に

物事の不自由さや不便さを解決できる時代です。


が、しかし、そこに人の心や愛情は存在するでしょうか?


高価な掃除器具が愛情込めて掃除をしてくれはしません。

おおむね問題のない程度に汚れを取り除いてくれるだけです。

それでは、建物に伝わるものなどありません。

床や窓をはじめ、建物のあらゆるところに、

皆さんのあたたかな手で、愛情たっぷり、優しさを込めて磨いてあげるのです。


建物にも魂が宿っています。

やさしく、ていねいに、

「ありがとう、ありがとう」

と、愛情を注いで磨けば、建物も当然喜びます。


愛情もなければ、もちろん老朽化が早まるだけです。

愛情をかけることで、いかに長持ちしてくれるかということではないでしょうか。


私は、岡村施設長のその優しい気持ちが嬉しいです。

管理者こそ、自らが率先して、汗だくになり館内外を磨く・・・。

部下や仲間は、その勇敢な後ろ姿を必ず見ています。

素晴らしいことです。


「さわやか桜館」は岡村施設長をはじめ、

職員皆さんの愛情が注がれ、やさしさにあふれ、

建物をはじめ敷地全体が輝いていることでしょう。

本当に、安心して任せられます!ありがとう!


ところで昨日は、豪雨の影響で大変な目に遭いましたね。

大丈夫ですか?

写真を見ましたが、どしゃ降りの中を対応してくれてありがとうございます。

いつも施設を守ってくれて感謝しています。