昨日、料理研究家リュウジさんの味の素たっぷりラーメンの動画を見た。あのあと、体に悪くないのだろうか?と思った。

 今朝、思い出したが、グルタミン酸は「発痛物質」である。人間の身体は、身体各部が危険な状態になると脳に対して「痛み」という形で危険信号を送るようになっている。その信号を媒介する物質が、グルタミン酸だったり、カルシウムだったり、リノール酸から体内合成されるプロスタグランジンだったりする。

 だから、あんなに味の素を食べると、ちょっとした刺激で「痛み」を感じるようになる。しかし、それは正常な反応だから仕方がない。

 痛みで体に力が入るのは、心理的な反応ではなく、こうした発痛物質が筋細胞を収縮させて、遠位における血管を締めて、出血量を低下させているのである。
 それを、出血量を低下させる反応が起きていると認識するのではなく、「痛みで体に力が入った」と認識する人が多い。おそらく「力を入れる」という事を、自分の意志でしか行い得ないと誤解しているからであろう。