B子にLINEをブロックした後、少しだけ落ち着いてきました。
ドアの外からは、旦那の声がする。
「何やってるの?お願いだから出てきてくれ…!」
そう言われるたびに、心がざわつく。
「あんたのお願いなんて聞きたくない!うるさい!!あっちへ行ってよ!」
私は大声で叫びました。
そして次にA子にLINEを送る。
「はじめまして、妻です」
「お楽しみのところ申し訳ありませんが子供もおりますので、連絡するのも会うのもやめてください」
「地球上に男は星の数ほどいますので、あなたにあった独身のお相手を見つけてください」
そんな感じのメッセージを送ったけど、さすがにこの時間に既読はつかない。
きっと何も知らずにスヤスヤと眠っているんでしょう、羨ましい限りです。
そして床に座り込んでいると、旦那の親が声をかけてきた。
「ニャー子さん、出ておいで。どうしたら気が済むのかな?言ってごらん?」
少し落ち着いてきた私は、部屋のドアから顔を出した。
「こんなヤツ、何を言っても無駄です。どうせまた、離婚するとか言って逃げる気です」
「しいて言うなら、私と娘の前で土下座して謝って欲しい…!」
あの旦那が土下座して謝る訳がない。
そう思ったから、勢いで言ってみた。
旦那の親は言った。
「よし!土下座だ。ニャー子さんと娘ちゃんに謝れ!」
絶対しないと思っていた旦那が私たちの前で正座すると、床に頭をこすりつけて土下座した…。
「本当にすみませんでした…」
情けない姿。こんなクズのために、なんでこんな思いをしなければならないのか!
悔しくて、悲しくて、また涙が出てきた。
この時点で既に朝の3時。旦那は今日も仕事がある。
今までさんざん有給を取りまくって色んな女と会っていたから、その有給も残り少ないはず。
他の女の為には湯水の如く有給を使っていたくせに、家族の為に使えないなんて、なんて皮肉なんだろう。
「仕事行くなら寝れば?」
私が吐き捨てるように言うと、
「色々、すみませんでした…」
旦那はもう一度深く頭を下げ、娘を連れて寝室へ向かう。私はその背中を見て、なさけなさでいっぱいになった。
旦那の親は「何かあったらすぐに声をかけるんだよ」と私に言って、部屋に戻って行った。
私はそのままリビングで1人になったけど、眠れるはずありません。
ほとんど食べてないから、体重が1週間で3kgほど落ちました。
朝までどう過ごしていたのか…。
今はまるで思い出せないけど、空が明るくなってきたころ、A子からLINEが届いたのは覚えてます。
「あなたの旦那さまに、まんまと騙されました。しっかり管理してください」
50を過ぎた子持ちのA子は、なかなかに気が強く、朝っぱらから嫌味を返してきました
ちなみに、B子は40代の子持ちだそうで。
旦那の管理をしろって言われても、人の心や行動まで管理なんて出来る訳がない。
それとも、50を過ぎ、成人した子供を持つA子はそれが出来るんでしょうか?
どうやって管理するのか、ぜひ教えて欲しいです
私は深くため息をついて、A子のLINEもブロック。
そして、旦那のスマホの暗証番号を変えて、見つからない場所に隠しました
悪事の証拠を消されないように。