2024年上半期、NY近郊の美術館のスペシャル展示のチョイスが自分のツボにハマるものが多く、とても嬉しい。メンバーになっている MoMa と Whitney 美術館は定期的にチェックを入れて気になるものは観に行っていたが、それ以外に行ったところをご紹介。

 

マンハッタン14ストリートから地下鉄赤ラインで30分、プロスペクトパークの北に位置する「ブルックリン美術館 

 

 

現在こちらでは [ Hiroshige’s 100 Famous Views of Edo (feat. Takashi Murakami) ]

江戸時代の浮世絵画家として有名な歌川広重の ” 名所江戸百景 “ の展示が行われている。

同美術館が所蔵している” 名所江戸百景 ”は初版に近いとされ、発色が鮮やかなうえ、保存状態が良いことでも知られているらしく、展示されるのは24年ぶりとの事。これを観ない手はない。

 

 

それに加えて現代アーティストとしてアメリカでも有名な村上隆氏が ” 名所江戸百景 ” をモチーフに作った作品、広重が描いた場所の現在の様子を撮影した写真も一緒に展示されており、とても興味深い。以前どこかで観たことのある絵も多々あるのだが、118枚全てを観るのは初めてで、その色の鮮やかさは江戸時代に描かれたものとは思えないクォリティーだ。村上氏の模写もとても精巧に描かれているのだが、なんとそれだけではなく、我々をクスッと楽しませてくれる仕掛け?お遊び?をしてあるのだ。(以下写真)

 

 

パッと見ではわからないだろうが、オリジナルにはないキャラクターが潜んでいるのだ。これについては、特に展示での説明はないので(村上氏がトークショーで語っていたを聞いた)知る人ぞ知る情報。ウォーリーを探せのような感覚で楽しめること間違いなし。

 

 

https://www.brooklynmuseum.org/exhibitions/hiroshige-murakami