今日のお話は美容とは全く関係ありませんが、もしよかったら見ていって下さいね
少し前のブログで、モルダウという曲を聴くと学生の頃を思うという事を書かせて頂いたのですが、それと同時に私がいつも思い出す、毎回読んで毎回胸にじんわりくるお話があります(その話を読むたびに、BGMとなって頭の中で再生されるのがこの曲なのです・・)
そのお話とは『日本住血吸虫症の撲滅とその歴史』について書かれたもの。
日本住血吸虫症についてはWikipediaに秀逸なまとめがされてあるので、そちらから御覧頂ければと思いますが、Wikiから引用させて貰って少しだけ書かせていただきますね(Wikiの本編は全部読むのに30分はかかるくらいのボリュームですお時間のある時にどうぞ)
(写真は清水寺です)
山梨県 。古くは甲斐国と呼ばれたこの地方には、遡ると近世・戦国時代あたりの文献にもその症状が記されていたような、長年にわたり住民に甚大な被害をもたらし続けた「地方病」がありました。
甲府盆地の奇病とも云われたこの病は、初期症状として発熱や下痢を繰り返し、時間の経過と共に手足が痩せ細って皮膚は黄色く変色し、最後は腹水により腹部が膨満し死に至るというもので、その罹患者の殆どが、水田に入って農作業をする農民であったとされています。
罹患して太鼓腹(腹水のため)になると確実に死に至る原因不明のこの病は、幕末の頃には『小作農の生業病、甲府盆地に生まれた人間の宿命』とまでいわれていたそうです。
後年に解明されたこの病の原因は、ミヤイリガイという淡水産巻貝を中間宿主とした寄生虫(日本住血吸虫)の寄生によって発生するするもので、ヒトを含む哺乳類全般の血管内部に寄生感染する人獣共通感染症でした。
水田に入って農作業に従事する農民の罹患率が高かったのは、水中から経皮感染を起こすためで、主に肝臓とその付近の臓器に寄生虫の虫卵が蓄積される事によって起こる肝不全や、肝硬変の症状を経て致命的な事態に至るわけですが、
感染症に関する医学の発達も未明の時代、寄生虫の存在すら知り得ない当時の人々にとっては、全てが謎の奇病とされていました。
明治時代になり、日清戦争前の富国強兵を目指す国策のもと行われた徴兵検査で、甲府の有病地から来た青年達のあまりの健康不全(皆身長は140cmほどで手足は瘦せこけ、腹部は腹水のため膨満し、顔面蒼白であった)に事態を重く見た担当軍医から知事への原因解明要請があったことで、ようやく行政が地方病対策に乗り出します。
1996年(平成8年)の終息宣言を迎えるまでに実に115年、最古の文献(甲陽軍艦1582年)から見ても、おそらくは500〜1000年単位で甲府盆地の民を苦しめてきた地方病の原因解明に懸命の姿勢で取り組んだ地元医師や研究者、また死後の病理解剖といった医療行為が浸透していなかった明治末期という時代に、この病の根絶を願って県下初となる篤志献体を申し出た患者女性のことなど、原因不明と云われてきた地方病と人類の壮大な闘いの歴史とその努力に、毎度胸が熱くなるのです。
日本は住血吸虫を撲滅・制圧した世界唯一の国であると云われています。
大平洋戦争末期のレイテ島において、当時世界でも先端医療技術・知識のあったアメリカ軍は、島で住血吸虫に罹患し犠牲者を出すも、その症状からは原因が分からず、後に山梨県が作成した住血吸虫予防の啓蒙冊子を見た米医療関係者らはその完成度の高さに感嘆したそうです。
また住血吸虫は東南アジアや中東・アフリカ地域でも生息し、今現在もその被害が報告されていることを考えると、
このお話だけに限ったことではありませんが、私の中では、
日本という国はすごい。
と思わせられる史実の一つなのです。
それで冒頭の「モルダウ」と何の関係があるの?
と思われたかもしれませんね
この曲を作ったチェコ出身の作曲家ベドルジハ・スメタナは、19世紀の欧州激動期、オーストリア・ハンガリー帝国に支配されていた祖国チェコの独立国家への実現を願って、音楽を通じて民族独立を推し進めた音楽家の1人なんです。
モルダウが収められている彼の代表作の交響詩『わが祖国』はチェコの歴史、伝説、風景が描写されていて、彼の祖国への切実な想いが凝縮された作品でもあります。
民族は違っても、生まれた国を想い偲ぶ気持ちは変わらないという事を思わせてくれるような曲調が、上記のお話と繋がってじんわりくるのです。
新元号が決まり、新しい時代の始まりを前にすると、様々な気持ちが湧いてくるものですね。
それでは皆様、おやすみなさい
出典・引用 Wikipedia『地方病(日本住血吸虫症)』より
ご予約・お問い合わせはこちらから
Tel: 080-4828-8884
LINEにも登録しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい(ID: ucatama)
Mail: sincere.h@softbank.ne.jp
ホームページ
http://www.sinere-healing.com/
Tel: 080-4828-8884
LINEにも登録しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい(ID: ucatama)
Mail: sincere.h@softbank.ne.jp
ホームページ
http://www.sinere-healing.com/
インディバコース&インディバのお得な回数券もございます
詳しくはSincere Healingのホームページからどうぞ
インディバトリートメント&ハーバルピール専門サロン
Sincere Healing
(シンシアヒーリング)
絹田 千春 - owner therapist -
1979年生。京都女子大学卒業。
大手エステサロン勤務後、京都市内の形成外科メディカルエステ、滋賀県のエステサロン、長岡京市の形成外科・皮膚科メディカルエステを経て現在に至る。インディバ技術歴・エステティシャン歴17年・インディバスーパーバイザー取得。
住所: 京都市中京区三条通東洞院西入梅忠町20-1 烏丸アネックス
(部屋番号はご予約時にお伝えさせていただいております)
営業時間: 10時~20時(最終受付時間はお手入れ内容によって異なります)