前回は5・6年前青森で実施であったが、その時は体調の不具合で

欠席したので、本当に久しぶりで少しドキドキしながら参加した。

函館2泊だ。

 

 やはり対面時は変わったなあ、と思うが、すぐに学生時代の

呼び名でたちまち話に花が咲いた。

 

 ひとまずは旅館に入り、11名はそれぞれに3・4名ずつ分かれた。

前々回、幹事してくれたBちゃんが、衝撃的な話をした。

 

 彼女が幹事だったときはマイクロバスをチャータしてくれていて、

専任の運転手さんも連れてきてくれていた。

おかげで、野を超え山越えした先の温泉まで到達でき、いろいろ

気を利かせてくれた助かる男性であった。

 

 しかしながら、彼が結婚したあと<DV男>だったことが判明した、と

被害を受けた女性の腫れあがった証拠写真も見せてくれた。

 

 あの当時、私たちは「いい人に協力してもらい、ラッキー」と思って

いたのが、数年後の今回は「私たちの男を見る目がなかったねー!」と

いうことになってしまった。

 

 そういうのも、<人の中に人がいる>典型的なもので

見抜くのは難しいのが一般的であるかもしれない。

 

 2日目は函館山の夜景見物に行った。

やはり北海道である。事前連絡で冬物持参していたが、下から風が

吹上げてきてかなりの寒さであった。

 おまけに、暗くなるのを待ってタワーに上がってくる人たちですぐに

見晴台が満杯状態で、段々人波が怖くなってきた。

 

 結局十分見物しないまま、タワーを降り、外食してホテルにもどった。

 

 翌朝は解散日で伊丹空港乗り継ぎのAちゃんと、北見まで飛行機でもどる

Hちゃんと早めに函館空港に行った。

 

 Hちゃんのフライトは早かったので、Aちゃんと搭乗口の待合室でまた

お喋りになった。

Aちゃんは若いころは女剣士であった。結婚後に腎臓がん・肺がんを

経験したらしいが、昔の爽やかさは全然うしなわれていなかった。

 

 Aちゃんに剣道の動きをまじかに見たいこと言うと、傍目も気にせず

すーと立ち、両腕を竹刀に見立て両足をバランスとりながら、小刻みに

動かしてたかと思うと、<エイッ>と両腕を振り下ろした。

 

 姿勢の美しさ・小刻みな足の動きはヒップホップダンスみたいに

リズミカルで圧倒されてしまった。

 今はやめているとは言え、何十年物の体の動きは健在であった。

 

本当は全員の交流話をあげたかった。

顔のしわが増えてる分それなりの話ができるようになったみたいであった。