「ねぇ、コレ、何だと思う?」と、ボク。
「オレもちょっと気になってたんだ」と、同僚。
新しくなった病棟の出入り口横にスチールのシューズロッカーが並んでいた。
病棟に勤務する職員、見舞い客、外来者、皆そこで靴を履き替えなくてはならない。
朝な夕なロッカーを利用するたびに、『コレ』が気になっていた。
ロッカーの視線の高さに貼り付けられた、白い板状の物体である。
20センチあまりの幅広の定規みたいな。
左には液晶の小窓があって、アルファベットが点滅している。
出始めの頃のようなモノクロのくすんだ液晶文字が、ただひたすら点滅しているだけ。
小窓上部には卓上計算機同様の太陽電池が付いていた。
右には、また別のもう少し長いアルファベット。
以上、それだけ。手にとってみても、他にスイッチや蓋といった類のものは一切ない。
磁石棒にしては、ムダにでかすぎる。
時計機能付きなのか?タイマーなのか?いや、温度計?湿度計とか?文字が打ち込めたり?
だが、そいつはいつ見ても同じくすんだ文字列を点滅させているだけなのだ。
一ヶ月も眺めただろうか、文字列を検索にかけてみた。
点滅していたのは、ある医薬品の名称だった。
右の少し長い文字列は、その医薬品を作っている製薬会社。
う~む・・・。解決したわけではないが、広告つきのムダにでかい磁石棒として納得するしかないか。
数日後、ロッカーで上司と出くわした。
ボクが気になっていた『得体のしれないもの』をじっと見つめている。
「なあキミ、コレ何だと思う?」
得体のしれないものの、得体のしれない効果だけは絶大だ。
「オレもちょっと気になってたんだ」と、同僚。
新しくなった病棟の出入り口横にスチールのシューズロッカーが並んでいた。
病棟に勤務する職員、見舞い客、外来者、皆そこで靴を履き替えなくてはならない。
朝な夕なロッカーを利用するたびに、『コレ』が気になっていた。
ロッカーの視線の高さに貼り付けられた、白い板状の物体である。
20センチあまりの幅広の定規みたいな。
左には液晶の小窓があって、アルファベットが点滅している。
出始めの頃のようなモノクロのくすんだ液晶文字が、ただひたすら点滅しているだけ。
小窓上部には卓上計算機同様の太陽電池が付いていた。
右には、また別のもう少し長いアルファベット。
以上、それだけ。手にとってみても、他にスイッチや蓋といった類のものは一切ない。
磁石棒にしては、ムダにでかすぎる。
時計機能付きなのか?タイマーなのか?いや、温度計?湿度計とか?文字が打ち込めたり?
だが、そいつはいつ見ても同じくすんだ文字列を点滅させているだけなのだ。
一ヶ月も眺めただろうか、文字列を検索にかけてみた。
点滅していたのは、ある医薬品の名称だった。
右の少し長い文字列は、その医薬品を作っている製薬会社。
う~む・・・。解決したわけではないが、広告つきのムダにでかい磁石棒として納得するしかないか。
数日後、ロッカーで上司と出くわした。
ボクが気になっていた『得体のしれないもの』をじっと見つめている。
「なあキミ、コレ何だと思う?」
得体のしれないものの、得体のしれない効果だけは絶大だ。