$mooの再構築

南極横断山脈の麓で謎の物体が発見された。
鯨ほどの大きさの、金属製のナメクジそっくりの物体。
由利子「淳ちゃん、これ、何かしら?」
万城目「きっと怪獣だよ」
一平「ですよね、だってボクたちが登場人物ですもん」
万城目・由利子「言えてるな。ハハハハハ」
「それはどうかな!」
ア!突然現れた一ノ谷博士がいきなりナメクジをぶん殴った。
キューン!!
ナメクジがバカでかい音を立てて鳴いた。そして全身が七色に発光したではないか!
世界各国から集まっていた調査チームスタッフ、報道陣一同がどよめいた。
由利子「まあ!キレイ!」
調子に乗って由利子が蹴った。
キュキューン!
さらに激しく虹色に輝く。
一平「けっ弱っちいや!」
一ノ谷博士「一平君、われわれを油断させる気かもしれんぞ、エイ!」
博士はじめ一同、ナメクジを殴る蹴るでボッコボコにし始める。
キュキュキュキューンンン!!
波打つ虹色の縞目のファンタジックなナメクジを背景に、女性レポーターがカメラに喋っている。
『古代超文明の遺物なのか?宇宙人の乗り物なのか?はたまた宇宙人の操るロボット怪獣なのか?謎は深まるばかりです!』

そのとき、空の上から声が降り、地上にあまねく響きわたった。
「さっき、このへんで音がしたみたいよ。もう、坊やったら、どこに落としちゃったの」
「わかんないよ、ママ~。えっと、このへんかなあ」
人々が空を見上げると、巨大な二つの物体が空を覆い尽くしていた。
大きいのと、小さいのと。とてつもなく馬鹿でかいナメクジ母子である。
「このへんで遊んだ?」
「たぶん・・・」
万城目「なるほど、物体はナメクジ星人の『オモチャのロボット』だったのかあ」
一ノ谷博士「人間の『オモチャのロボット』が、人間の形状に似せた金属製なのと同様にね」
・・・と、すっきり解決。次の瞬間、一同は大ナメクジの下敷き、ネッチョリ銀粘液の海の中。