アイアンマンジャパン 北海道 Ⅲ 〜覚悟〜 | uassuのブログ
2013-08-31 23:30:42

アイアンマンジャパン 北海道 Ⅲ 〜覚悟〜

テーマ:スポーツ
アイアンマンジャパン in 北海道当日朝3時50分。

緊張の余り、目覚まし時計もなく起きました[みんな:01]
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あぁぁ、やだな~
なーんて久々の感覚です。

曇り空の中、「自転車の時に雨だけは止めてくれ~」と天に祈りながら会場まで。
とにかく、アイアンマンレースの中でも最も難しく苦しい長~いジェットコースターのようなコースを選んだと自慢してた、レースディレクターを少し恨みつつ。[みんな:02][みんな:03][みんな:04]
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私のように腕が使えないと下りでスピードが出ず、時間が稼げない。下った分は長~い上り坂が待っており、獲得標高は1800mを優に越えます。[みんな:05]

レースは、6時スタート。1550人がウェーブスタートで3分毎に年齢別に出て行きます。

私は40~44歳のウェーブ。6時13分スタートで、23時13分までに帰らなければ失格です。最高齢は男性74歳、女性64歳[みんな:07]

年齢も性別も身障者か健常者かなど何も関係ありません。
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先ず、脚の体力を残すために腕だけで泳ぐトライアスロンでは、片腕が使えないのは致命的。ある意味、右手骨折で応援来てる人が羨ましい[みんな:06]
遊泳禁止の洞爺湖、どんだけ水が冷たいかと思いきや21.5度。ウェットスーツを着るとちょうど心地イイ感じです。[みんな:10]
因みに、洞爺湖は浅瀬部分が殆ど無く、私たち沿岸を泳いでもイキナリ水深70m、イチバン深いとこで180mもあるそうで、水はキレイですが、湖底はモチロン魚も見えません。

アイアンマンレースは、他のレースと異なる規則を持っていて、長時間に及ぶスイムで激しく体力を奪われるためにフツーはウェットスーツ着用義務なのに、水温によってウェットスーツ着用可否が変わります。
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(1)水温24.5℃以下の場合、ウェットスーツ着用可
(2)水温28.8℃以上の場合、ウェットスーツ(セカンドスーツを含む)着用禁止
(3)水温24.5℃~28.8℃の間の場合、ウェットスーツ(セカンドスーツを含む)着用可だが、着用した場合は世界選手権の権利や表彰の対象外となる
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宮古島などの海でスイムをするレースでもウェットスーツ着用で死者が時々出るのに、今回は浮力の低い淡水で…ですから、大丈夫か?

スイムは、スタートから三角形に泳いで戻り、2周回弱する3.8km。先ずプロのウェーブがスタートです。「あんた達、ホントに3.8km泳ぐの? これ、トライアスロンですけど…」的なスピードで魚群のように水しぶきを上げながら出て行きました。[みんな:09]
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さあ、6時13分。

24年前、生まれて初めて出たフルトライアスロンで脱水症状に陥り、リタイアしようとした時に義足の消防士さんに助けてもらって言われた「必ずゴールに帰ると自分と約束したら、何があっても帰れ。これから先、誰かとの約束を破ることはあるかもしれないけど、自分との約束は必ず守れ。」が蘇ります。

左手だけで泳いだことないので、他人にブツからないように後ろから恐る恐る入水。。なかなか進みません。[みんな:11]
しょうがないから、右手で水をかくと激痛が[みんな:12]
「行くしかないよな~」と少し弱気チャンモードになった時、後ろから私の頭を殴るヤツが…
3分後にスタートした45歳~49歳の選手です。「コンニャロー、殴りやがってぇ~‼ 沈めたるゥ~‼」いつもの水中バトルで火がついたら、殴った奴のウェットスーツの首部分を掴んで沈め、その後は「こらぁ、待てー‼ 」
気がつけば、ゴールしてました。[みんな:13][みんな:14][みんな:15]

1時間30分チョイ[みんな:16]

あれれれ? 意外と早いじゃん的な。1時間50分は掛かるんだろなぁ的な予想だったので。

と、同時に右手首の感覚は麻痺してました。前の選手を追いかけるのにかなり右手を使ったんでしょう。
そして、前の選手のストリームラインに入ったので、楽に速く泳ぐことが結果できていたのかも[みんな:17]

しかし、ここから1回目の地獄を見ることに…

ウェットスーツを脱ぐのに右手が使えないため、悪戦苦闘の悶絶です。[みんな:18]

結局、自転車をスタートさせるのに20分も掛かりました。
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自転車は、片道25kmの洞爺湖畔はフラットですが、窪みである洞爺湖からニセコや真狩村などの丘まで一気に500m位を上がります。その後は暫くフラットな道がありますが、後はずっとジェットコースター[みんな:19]
下りで飛ばせれば良いんですが、左腕だけで不安定な上にDHハンドルバー先に付いたシフトレバーが硬く、右手で操作する度に激痛で、スピードが出ません。モチロン、DHポジションも右肘の擦り傷で十分に取れません。上りも立ち漕ぎできないので、腰をシートに押し付けてペダリングと我慢の連続です。

スタートから60kmほど走ったら羊蹄山麓で強い雨風に会い、それからはずっとゴールまで雨風に悩まされます。サングラスに付く雨とヘルメット中に溜まり滴り落ちる雨が目に入り、前が見えない上に、気温が落ちてきて体力を奪います。
だんだん眠くなってくるので、カフェイン入の栄養剤を時々流し込みながら、エイドステーションでは頬を平手打ちしてもらい、「だれだよぉ~、こんなコース考えたのわ~。」とブツブツ言って走ってました。
道は農道が多く直線は殆ど無く常にクネクネしており、下りで時速70kmに達するスピードで突っ込んで行き、直ぐに90度曲がるのを何回も繰り返しますから、道に溜まった雨水に流されるのと、道と道を繋ぐ金属板などでスリップ続出、転倒者続出です。

雨と風に悩まされた自転車180.2kmを7時間50分も掛かり、右手首は既に他人のモノのように。

やれやれと思いきや、また激痛の着替えに20分も掛かりました。[みんな:21]

ランは、洞爺湖畔のほぼフラットを片道10km×2周回のコース。雨はひたすら降り続け、寒いのに冷たい液体ばかり摂ってるので、お腹が気持ち悪い[みんな:20]
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頭も朦朧としてくるので、カフェイン入の栄養剤を流し込み1km=9分をキープ。洞爺湖の花火を30kmの折り返し地点で見て、時々ランタンで照らされる真っ暗な道を独り旅です。湖畔の遊歩道なので、昼間は気持ちイイのでしょうが、夜は道の端が分からない場所が時々あり、湖に落ちるんじゃないかとヒヤヒヤします。

トータル16時間15分。
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自分との約束を守ることができました。

今、言えることは
「諦めるためにスタートしたんじゃない。言い訳するために生きてるんじゃない。」
ということ。

総合優勝はデンマークのマーティン・ジェンセンさん(30)(8時間47分53秒)。
既に今年13回もアイアンマンレースに出てるツワモノです。ナニシテセイカツシテルンデスカ??
完走者最高齢は
男性73歳で15時間47分56秒
女性62歳で16時間45分56秒
73歳のオジイサンに最後ランで抜かれた時は、その場で「自害」しようと本気で考えましたね。マジで。[みんな:23]
決して派手ではないけど、ゴルフでいうアイアンでコツコツ確実に刻むように前に進む、あの姿はホントに心を打たれます。[みんな:22]

申込者1669名。
参加者1550名。
完走者1239名。
リタイア311名。
完走率79.9%。

フツーは、アイアンマンレースともなると、十分に練習を積んでくるので、こんな異常な完走率にはなりませんが、今回はプロ25人中で完走したのは15人。[みんな:22]

自分も含めて死者が出なくて良かった。

また、来年。
今度はケガしないようにガムバリます!!

そうそう、言い忘れました。
1200名のボランティアと警備の皆さん、あれだけの広大なコースを、選手の安全のために守っていただき、またエイドステーションで慣れないながらも色々と食べ物や飲み物を出して応援していただき、ありがとうございました。
あの土砂降りで風が叩きつける中、携帯電話も繋がらない多くの野ざらしの場所に500m毎に置き去りにされ、ずぶ濡れで慣れない中、ひたすら直立不動で手を前にして選手一人ひとりに無言でお辞儀をしてるのを見て、「遭難してるのか⁇」と心配でした。
また来年もヨロシクお願いしま~す。[みんな:24]

あとね、途中で芸能人ともすれ違いました。田中律子さんが沿道で応援してたり、道端◯◯さん、本田直之さんもいらっしゃいました。私はランでずっと安田大サーカスの団長と一緒でした。
ま、うちには昔からTVが無いから、後から言われて「あーそー」的な話になったんですけどね。


ps. 今回、一部の選手がスイムでコースを間違って1kmもショートカットしたにもかかわらず、4分のペナルティしか課せられなかったことについて、公式に1km=4分で記録が残ることが問題視される声も出ています。

一部の選手がショートカットし、スイム1kmを4分で泳ぎ切ったというのは、残念なことですが、これを利用しようという輩が出てくるとすると、毎度コースロープを引っ張って何kmも泳ぐ(⁇)人など、「偽鉄(ニセテツ)」として、一生その人の心に刻まれるのでは? 完走したか、何時間掛かったか、そんな事は個人の心の問題だし、誰も他人とは戦ってないと思います。自分を偽り欺く人は、後悔しながら生きるだけです。だから、余り拘らなくてもイイんじゃないかと思いました。

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