こんにちは、裕一郎です
今日は以前アップした「ベロ呼吸」の仕組みについてです。
当たり前に行っている呼吸、ここにも免疫系は関与します。
ただし今回は、組織や細胞に入る前の段階でのよりわかりやすい話です。
呼吸というと、酸素と二酸化炭素のやり取りのイメージですが、実際空気の中の酸素は20%ほどしかなく(他はほぼ窒素)、その中の20%の酸素を使っています。吸った空気の5%ほどしか使えないのが現実です。
このわずかな酸素をうまく取り入れるために、温度、湿度、気流、圧力を絶妙に制御するシステムを生き物はそれぞれ持っています。さらに、鼻や喉の粘膜からでる、一酸化窒素は病原体を殺す作用も持ちます。
それを、正しい使い方をすればですが.......
日常に落とし込むににはこんなのもあります
ハミングでの副鼻腔炎の予防
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/197581.html
以前書いた、ベロつけての鼻呼吸は、このシステムをうまく使えるようにします。ハミングする時も自然にベロ上についてますよね。
正常な呼吸では空気中の酸素を、肺胞の表面に押し込みやすい状態である、持続的陽圧呼吸という状態が維持されます。入った空気がスカスカ抜けては、調子が悪いので、息が出るときには入る時よりもわずかに抵抗がある状態であることが必要です。(排気抵抗、排気脈動 車好きの人ならわかるかな?)
ただ肺に行くまでの、鼻、喉、気道がスムースでなくては、気流の乱れます。これには、顎のズレや、猫背等の姿勢も影響します。粘膜の表面も、乾燥し荒れた状態では、乱れが生じます。
ベロを上につけた、正常な飲み込みもできれば、病原体は胃に入り、肺で悪さをすることはできません。
そのために、適切な口腔機能はトータルで僕らの体を守ってくれています。
実際の治療例
左:治療中 顎の位置と口の機能訓練
右:治療前
気道の形態と幅がスムースで太くなり、アデノイドが小さくなりました。
本人も感想として、息もしやすいし、いろいろ楽とのことです。
患者さんのブログです→
体の中ではこのような変化が起こりえます。
あなたも試してみてください。