オムツ、お菓子、お米などを持って地元に行って来ました。
来なくていいと言われそうだったので、親戚には何も知らせずに行きました。
親戚の家までの道のりは、いつもと変わらない風景が広がっていました。
地震も津波もなかったかのような、いつもと同じ風景。
親戚の家に着いてから叔母と一緒に商店街の外れまで行くと、流れてきた船が道路にありました。
道路の両端には、家の中から出された物が積まれています。
叔父(前出の叔母とは別の親戚)にも会いましたが、昼は家の片付けをして、夜は避難所で寝ているそうです。
津波に巻き込まれて壊れた車も見ました。
カメラも持って行きましたが、とても撮る気にはなれませんでした。
私は記憶には残しますが、記録には残しません。
火事の現場を撮影する気にはなれないのと同じ思いです。
一番被害が大きかった場所には行きませんでした。
根性なしです。
念の為に持っていったキャリーは、空のまま持ち帰りました。
懸命に家の後片付けをし、前へ前へと進んでいる人たちを見て、「この町は必ず復興する」と思いました。