あの時間は職場にいました。
大きく長い揺れで心配になるのは家に残してきた もも のこと。
揺れてる最中に 「もも~~」と口に出てしまいました。
ももが心配で仕方が無かったので、揺れがおさまって少ししてから家に一度帰らせてもらいました。
家に入り もものサークルを見ると扉が開いていて ももがいません。
「もも~、どこにいるの?」と呼ぶといつもは出てきてくれるのに、その時は何度呼んでも出てきてはくれませんでした。
捜すと、ももはソファーカバーの下に隠れていました。
怪我をしているようすもなく無事で本当によかった。
サークルの扉が開いていたのは、私がちゃんとロックしていなかったからでしょう。
ごめんね、もも。怖い思いをさせてしまったね。
ももは(ももの)お家の中にいるのが一番安全なんだよ。
家の中はいくつもの棚が倒れ、物が落ち、冷蔵庫の扉も開いていました。
その倒れる音と地震の揺れの中、ももは一人で耐えていたのかと思うと、とても辛くなります。
ももをサークルに入れて、すぐに職場に戻りました。
残業の予定は無しになり定時で帰ったので、日没までの短い時間で電気の無い夜の生活に備えました。
余震が怖いので、ももはサークルからは出しませんでした。
もももサークルから出たいとは言いませんでした。
暗く、とても長い夜でした。