◆小寺の殿に、播磨評定が失敗に終わった事を報告する、
官兵衛の父=黒田職隆(くろだ・もとたか)。
◆突然の出来事に狼狽した小寺政職は、その場にいた家老、
小河良利(おごう・よしとし)と江田善兵衛(えだ・ぜんべえ)を詰問するが、
彼らにとっても、寝耳に水のことだった。
◆すぐに戦の支度だ!と焦る政職を諫める職隆。
◆落ち着きを取り戻した政職は、ハッと気付く。
櫛橋は自分の縁者であることから、自分まで疑われるのは困る。
官兵衛を通じて自分の潔白を秀吉伝えるように求める政職。
★評定で寝返った者の中に、兄の左京進がいることを、
官兵衛の叔父=休夢(きゅうむ)から聞かされる光(てる)。
★播磨が二つに割れたことから、
間違いなく戦になることを示唆する休夢。
◆翌日、善助と共に櫛橋左京進の居城=志方城を訪れる官兵衛。
すでに城内は、戦支度で戦々恐々としている。
>やはり、恵瓊殿でしたか。(官兵衛)
>お久しゅうございます。(恵瓊)
◆早速、左京進の前に着座する官兵衛と善助。
>義兄上、お考え直しいただけませぬか。
>このままでは、またもや身内が敵味方に分かれ戦うことになります。
>光や、力殿が悲しむだけでございます。(官兵衛)
>おぬしの口車には乗らぬ。(左京進)
>恵瓊殿の乗られまするか。(官兵衛)
>なんだと?(左京進)
(この切り返しは、怒らせるだけだと思うけどなぁ~)
>兄上は、まんまと調略されたのですぞ。
>この戦、毛利に勝ち目はございませぬ。
>その毛利につけば、櫛橋家は間違いなく滅びます!(官兵衛)
>黙れっ、官兵衛!(左京進)
>毛利に勝ち目がないとは聞き捨てなりませんな。(恵瓊)
>福原、上月の戦を見れば、一目瞭然。
>今の織田に勝てる者がいるとは思えませぬ。(官兵衛)
>確かに織田に勢いはある。あるいは天下を取るやもしれん、
>しかし!信長殿のあの御気性では、そう長くはもたん。
>五年、、いや、三年のうちに足元をすくわれるでしょうなぁ。(恵瓊)
(あおむけに転びけり・・ここで出すのね。^^)
>ありえませぬ。天下統一は織田家の悲願。羽柴様をはじめ、
>一騎当千の御家来衆が信長様を支え、お守り致します。(官兵衛)
>能書きをたれるな。。。
>おぬしの話しなど、聞きとうない・・・。帰れ。(左京進)
>考え直していただくまでは帰れませぬ!(官兵衛)
>くどいっ!!(左京進)
◆中座して官兵衛と面と向っていた左京進は、ついに刀を抜く。
それを見た善助も、咄嗟に刀に手をかけるが、
官兵衛が、それを制止する。
>義兄上、考え直していただけるとあれば、
>この首、喜んで差し上げまする。(官兵衛)
◆そう言うと、自らの首を、
左京進の刀の刃に近づける官兵衛。
>それがしが憎いあまり、今の兄上の目は曇っておられる。
>目を覚ましてくだされ。
>ここで毛利につけば戦は長引くばかり、人が無駄に死ぬだけです。
>お考え直しください、この乱世を終わらせる為にも!(官兵衛)
(台本では、喉元に突きつけられている刀を、あえて顔の前にしておき、
自ら首筋に持ってくる所作は、ひと工夫あって面白かったです。
しかし最後の台詞は、今頃、言っても遅い~って感じですねぃ。)
◆その問いかけ対し、刀を横にはらう左京進。
官兵衛の頰に、うっすらと血がにじんでくる。
>官兵衛、次に会う時は戦場だ。(左京進)
(不器用な左京進の、彼なりの「じゃあね」という別れの言葉=金子ノブアキ・談。
彼の後ろ姿、背中から切なさが感じられるシーンでした。)
◆そう言い残して、その場を立ち去る左京進。
続いて恵瓊も「いずれ、また」とだけ言い残して去る。
◆その場に残された官兵衛は、苦渋に満ちた表情を浮かべ、
その拳で床を殴りつける・・・。
三木城を取り囲む羽柴軍。西の守り、上月城はどうする?
宇喜多直家は、またまた仮病?それともホントに病気にゃのか?
ついに登場、小早川隆景(鶴見辰吾)の鎧姿!
信長の命令は?どうする官兵衛?
▼軍師官兵衛:第15回 播磨分断 ~左京進の笑顔~