軍師官兵衛:第15回 播磨分断 第3幕 | ♪ DEAR MY LIFE ♪

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>天正六年、二月、秀吉は播磨に戻り、
>加古川城において毛利攻めの評定を開いた。(ナレーション)


この場にいない別所長治(べっしょ・ながはる)の意を問う半兵衛
 間違いなく到着する筈だと答える叔父の重棟(しげむね)に対し、
 もう一人の叔父=賀相(よしすけ)は、
 長治は来ない、自分が名代として来た~と答える。
賀相の答えに驚く他家の面々、騒然とする城内だったが、
 秀吉は意に介せず、評定を始める。



毛利攻めの陣立てを決めようとする半兵衛に、
 別所賀相(よしすけ)が立ち上がり、まずは守りが肝心と、
 当家に伝わる陣立てを用いるべしと、
 城の修繕、兵糧の調達に関する事柄を述べ始める。

城内に芋を植えるのもいい。味噌でからめて揚げれば、
 味も腹持ちもいい~という話しになった頃、
 官兵衛「何かある」と気づき始めていた。
隣で呆れ顔だった休夢も、官兵衛の言葉に気をひきしめる。
 その官兵衛は、半兵衛に目配せで合図を送る。

別所賀相の話しが「鶴翼の陣」にいたった時、
 さすがの秀吉も、織田の下知に従うことを求めるが、
 これに「播磨の田舎者と侮るか!」~と過剰反応。
 城内は、再び、騒然とする。

田舎者などとは言っておらん、毛利攻めの大将は、
 織田信長殿の名代であることから、
 自分の指図に従って頂きたいと説く秀吉だが、
 「羽柴殿の配下になれということか?」と問う賀相
 集まった多くの武将達が一斉に立ち上がり、再び騒然となる城内。

今さら何を言うか、「織田につく」ということは、
 そういう事だ~と論じる秀吉だったが、
 ここで櫛橋左京進(くしはし・さきょうのしん)が立ち上がり、
 「羽柴殿の言いなりになれ~ということか?」と詰問する。



>織田殿は、毛利を倒したあかつきには、この播磨の地を、
>まるごと羽柴殿の領地にすると聞き及びました。(左京進)

>なにぃぃ!どういう事じゃぁ!
>それはまことの話しかぁ?(某)


>まことの話しじゃ。(左京進)
>お静かに、お静かにっ!
>義兄上、根も葉もない話しはおやめください。(官兵衛)


>官兵衛、おぬしも知っておったのか!(赤松広秀)
>知りませぬ!(官兵衛)

>織田は信用できぬっ!
>それがしは、今、決めもうした。毛利につく。
>おのおの方、騙されてはなりませんぞ!(左京進)

>当家も織田とは組まぬ、使い捨てにされるのはごめんだ!
>毛利は本領安堵、毛利につかせてもらう!(賀相)


>それがしも毛利につくっ!(某)
>わしも織田は信用できぬ。(某)


次々と退去しはじめる播磨の武将達。
 必死に義兄=左京進を引き止めようとする官兵衛
こうして、軍議は大失敗に終わったのである。

秀吉の幕僚、蜂須賀小六や弟の小一郎たちから、
 櫛橋は官兵衛の義兄ということもあり、責任を問われる官兵衛
よもや櫛橋左京進別所賀相が通じていたとは思わなかった官兵衛
 ひたすら詫びる別所重棟(べっしょ・しげむね)
 気付かなかったのは自分の失策だと官兵衛をかばう半兵衛



「なにゆえ~あの話し~を知っていたのか?」を問う石田三成(いしだ・みつなり)
 確かに「播磨は切り取り次第」と上様が言ったことを認める秀吉
 しかし、秀吉にはその気はなく、
 また、それを信長に伝えたことも説明する。

>それが、なぜ、漏れたのか・・・・。(秀吉)
  (まったくだよ。w)
>毛利かっ!(秀吉)
>おそらくは・・・。(半兵衛)

※安土城に毛利側の間者=スパイがいるって意味?
 それとも、安国寺が、なさそうでありそうな話しをして、
 別所や櫛橋を踊らせたったこときゃ?

二月、秀吉が播磨に戻る直前、この地を訪れていた毛利の使者、
 安国寺恵瓊(あんこくじ・えけい)は、
 加古川城における評定の日、別所家の三木城で待ち、
 戻ってきた賀相(よしすけ)左京進から報告を受けていた。

>うまくいきました。われらに賛同したのは、
>神吉(かんき)、高砂(たかさご)、英賀(あが)、野口、
>ほかにも次々とこちらに寝返るでしょう。(左京進)


>別所、毛利、本願寺がつながれば、織田など怖くはない。
>長治、どうした?浮かぬ顔をして。(賀相)

>本当に、これで良かったのでしょうか・・・。(長治)

>何度も申したではないか。
>信長は、この播磨を、秀吉に与えるつもりなのだぞ?
>領国を守るためには毛利につくほかない。(賀相)


>長治様、もはや、後戻りはできませぬ。(左京進)
>恵瓊殿、毛利は間違いなく、兵を出してくれますな?(賀相)
>必ず、まいります。(恵瓊)



備後、鞆の浦(とものうら)=御座所にて、
 毛利家の家老=小早川隆景(こばやかわ・たかかげ)から、
 播磨評定の詳細な報告を受ける足利義昭(あしかが・よしあき)

別所は播磨でも大きな勢力を持つことから、
 まだまだ寝返る者は多いだろうと予測する隆景
 信長が地団駄を踏む姿が目に浮かぶ~と喜ぶ義昭

▼軍師官兵衛:第15回 播磨分断 ~別所家の事情~