岡田准一が語る大河ドラマ「軍師官兵衛」in 姫路 ~壱~ | ♪ DEAR MY LIFE ♪

♪ DEAR MY LIFE ♪

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

    

岡田准一が語る大河ドラマ「軍師 官兵衛」
~スペシャルトークin姫路~ 2014年3月21日(祝)放送。


【出演】主演:岡田准一、制作統括:中村高志
【司会】松平定知

    

[司会]姫路での撮影もあったかと思いますが、
    この地の印象を教えて下さい。

[岡田]自分が仕えていた所は、ここなんだ・・とか、
    書写山でも撮影をさせて頂きましたけど、

    たくさんの場所で官兵衛が、あのぅ、生きていた息吹とか、
    そういうのを感じながら、
    撮影をさせてもらうっていうのもありますし、

    やっぱ「大好きな、街」ですよね。
    みんな優しいですよね。はい、はい・・。

[司会]たまりませんよ、きっと聞いた瞬間。(会場内・拍手)

    

[司会]あの、中村さんうなずいてらしたけど、
    播磨地方の、そのロケっていうのは何回もあったと思いますが、
    色々、やっぱお世話になるでしょうね?

[中村]もう、駅に降り立った瞬間から、すごく色々な所に横断幕があったり、
    合子兜(ごうすかぶと)のマークがあったりとかですね、
    非常に勇気づけられる~というか、
    本当になんか来るたびにホッとします、はい。

[司会]あの、岡田さんは「歴史好き」~だと聞いてます。
    戦国時代が好きだっていうじゃないですか。

[岡田]ええ、はい。勝手に、大学行ってないですけど、
    専攻は、あの、(会場内・笑)
    戦国時代って勝手に思ってます。

[司会]それは、なぜ?

[岡田]やっぱり、あの~、武将としても、
    求められる能力が変わっていく時代~というか、

    隣から奪って、養っていかなきゃいけないというものから、
    経済であったりとか、いろんなもの、
    お金を生み出していかなきゃいけない時代に変わる、

    前期と後期で、僕は分けてるんですけども、
    その、前期と後期では武将の求められ方、居かたというのが、
    変わった時代ということで、

    時代の激変としては、すごく面白い時代だなと思いますし、
    日本を見る上では大事な時期だなぁと思ってもいますけどね。

[司会]岡田さんは、歴史を「空想することが好きだ」ということを
    言ってますね?

[岡田]そうですね、歴史はやっぱり空想するものだと思ってますし、
    これだけ戦国くらいいくと、
    「過程」というのもすごく面白い~というか、

    黒田官兵衛でも、やっぱり、
    いろんな妄想をさせてもらった武将でもありますし、はい、
    やっぱりあの~、ねぇ、、、ふふふっ

    たくさん妄想させてもらったっていうのは、
    「本能寺の変」を、いろいろ・・、明智を、
    明智光秀を操ったのも官兵衛なんじゃないか?と考えたことは、
    何度もありますし、

    歴史好きな人達にとっては、そこら辺は、こう色々、
    「過程っていうのを楽しむ」っていうか、

[司会]いや、本当に僕もそう思うの。つまりね、
    あの~、歴史っていうのは空想するところから始まるんですよ。
    数字じゃないんですよね。

    1600年関が原、1603年徳川幕府・・じゃなくてね、
    主人公は「人間」なんですよね。

    この人間を主人公にして、資料を基にして、
    色々自分なりに岡田さんなりに、
    こう想像することが、空想することが、歴史を面白くする。
    これはもうまさに「我が意を得たり」ですね。

[岡田]はい、黒田官兵衛という人物は、
    あのぅ、やっぱり、ちょっと知っている方々にとっては、
    「狡猾」であったりとか、色々と「企みを持つ人物」と映りますし、
    やっぱりそういう小説もたくさんあって、多いですし、

    でも、すごく深く知っている、あの~、調べていくと、
    とても未来にも通じる、考え方を持っていたり、柔軟性を持っていたり、
    シッカリとした道徳を持っていたり~するような、

    いろんな面で見られるっていのうが、
    黒田官兵衛の魅力なのかなっていう風には思いますね。

[司会]本当に彼はいろんな事を考えた男だという風に私も思いますね。
    中村さんね、これ「なぜ、今、官兵衛か?」ということですけれど、

[中村]そうですね、あの、すごく現代的で、
    何を考えて行動したのか?っていのうが、すごく分かり易い人。

    あのぅ~、結構、やっぱり時代劇で困ることっていうのは、
    この人どうしてこんな事したんだろうな?とか、
    例えば、ものすごいたくさん側室が、
    秀吉だったら実は、何十人もいたとかですね、

    そういった事が、まあ、ドラマであると、
    ちょっとここはよく分かんないから、触れないでおこうよ~
    みたいな風なことが、往々にして、よくあるんですけど、

    官兵衛の場合は、そういうですね、
    「何でこんな事したのかな?」みたいなところが、
    現代の視点から見て、あんまり無い人、
    やっぱりすごく、現代的に共感できる人物だなぁ~というのがありまして、

    それと、あと、その、官兵衛はやっぱり「裏方」ですよね、
    「軍師」っていうのは、裏で、一生懸命人を支える、そのまあ、

    営利は生れないけれど、プロジェクトをチームとして成し遂げていく、
    その影には、やはり官兵衛がいた~というような、その、

    まあ、一歩引いて、チーム全体を見るような、
    あのプロデューサー的な感覚を持って動く人物~というのが、
    今、描くのが、スゴク面白いんじゃないかなと。

[司会]一番の魅力は何です?黒田官兵衛。

[岡田]あのぅ、「軍師」というのも、後半、軍師になってますけど、
    こう、前半とかは、全然、軍師ではないんですよね。

    一城主として育てられた、トップにならなきゃ、
    その場所でトップにならなきゃいけない人として育っていくので、
    とにかく生き抜いていくんだ~という事を、
    テーマに持って黒田家は進んでいくので、

    それをこう、真っ直ぐさがすべて、変えられるというか、
    人の心にも届くし、軍師の基本としての、真ん中にあるもの、
    命をかけて人を口説いていくんだ~とか、

    真っ直ぐ~気持ちさえ伝われば、心を動かせるかもしれないという、
    こう、真っ直ぐさというのは大事に演じていきたいなぁと思います。

    でも、それ以降は、たぶん、規模も大きくなり、
    自分が抱えるものであったり、天下の大舞台に上がっていくので、

    それだけ(=真っ直ぐさ)では足りない、
    キッチリとした智略であったり、
    いろんなものを、こうしていかなくてはいけない~という事が、
    前に出てくるんだと思いますけど、

    それまでは、真っ直ぐな官兵衛っていうのを作っていくことが、
    官兵衛らしいのかな?っとは思って演じています。

>希代の天才軍師とも言われる黒田官兵衛。
>智略と行動力に優れた官兵衛は、己の才覚を活かして信長に仕え、
>秀吉の天下統一では、その実現を影から支えました。




>道半ばでは、裏切られて牢に入れられ、
>幽閉生活をおくるなど、厳しい試練にもあいました。

>岡田さんは、そんな官兵衛の若き日を生き生きと演じています。
>剣術や乗馬に長ける岡田さんは、その経験を役作りに積極的にいかしました。

>画面に映し出されたのは、戦乱の世に悩みながらも成長を遂げる、
>実直で躍動感のある官兵衛の姿でした。
>岡田さんは、どんな思いで役作りに取り組んだのでしょうか。(ナレーション)


[司会]まあ、黒田官兵衛っていうのは、黒田官兵衛そのものが、
    彼自身が大変素晴らしいから、
    こういう多くの方々が黒田官兵衛ファンになるわけですけれど、

    それと同時に、それ以上に、その黒田官兵衛役を貴方がやるから、
    岡田准一さんがやるから~という、
    こういう部分が非常に大きいと、僕は思うんですよね。

[岡田]僕は、あのぅ~やっぱり、こう役作りで、
    全体を人生を演じれるということは、そう他の役では中々無いですよね。
    50話を通して演じさせてもらえるっていうことも無いですし、

    普通だったら、2時間くらいで、
    こう、成長を描いたりとか出来るんですけど、
    50話で演じていく時に、僕も歴史好きなこう、スゴク一面があるので、
    「黒田官兵衛とは、こうあって欲しい」みたいなのがあったんですけど、

    僕が知っている官兵衛像っていうのも、
    もしかしたら、こう、後半の官兵衛であって、
    前半の若い時の官兵衛っていのうは、
    あの自由にやれるんじゃないかと、いうのもあって、

    やっぱ、幽閉~「前」「後」っていうので、
    官兵衛を分けて演じようとは思って、作ってはいますけどね。

[司会]で、例えばね、日常、岡田さんの周りにいる人達の、
    立ち振る舞いなどを見ながらですね、
    これは、演技に利用しなきゃいけないな~というような、
    そういう様な思いっていうのは、毎日、あるもんなんですか?

[岡田]そうですねぇ~、実は、あのぅ~、僕は体を動かすことも、
    インストラクターの資格なども持っていますし、

    「居合」もやってるので、例えば時代劇であれば、
    ちゃんとこうして座れば背筋も伸びている様に見える~とか、
    刀を振る時も、こうした方がいいとかっていうのは、
    キッチリ持っているので・・・、

[司会]つまり聞くところによると、重い刀を持ちやすいように、
    普段から、あの重さの棒を持ってるとかっていう、そういう様なこと?

[岡田]いや重い、重い棒を持っていますし、
    まあ、振る練習は毎日してますし、はい。

    ただ、「本当の刀」っていうのを知っている~というのは、
    大きいかもしれないですけどね。

    あの「鑑賞用の刀」ではなくて、「振る用の刀」って、
    すごくバランスがいいんですよね。
    刀身と、持っている所のバランスが、丁度いい所にバランスが、
    中心がくるようになっているので、

    持ったら二点何キロとか、ちょっと重さはあるんですけど、
    振るとすごく軽く感じるっていうのが、あの本物の刀というか、

    皆さんこう、振って重いな~っていう刀は、鑑賞用の型なので、
    そういうバランスとかを考えられてない、
    好きな刃(は)に、刃が有名な刃に、好きな柄(つか)を付けて、
    こう、バランスが悪いんで、重く感じるんですよね。

    本当の刀っていうのは、すごく軽く感じるっていうのが、
    実戦で使われる型なので、居合もやっているので。

[司会]中村さんね、このぅ、
    体を動かすことにインストラクターの資格を持ってらして、
    それから、この普段、こういう鍛練している、

    こういう高い運動能力があるがゆえの演技
    ~ということについての感想ありますか?

[中村]そうですね~、あの、ま、岡田さんにオファーをした時から、
    やっぱりそういう時代劇、その、さっき仰っていた座り方、
    立ち振る舞いの美しさを持ってらっしゃる、

   

    これはやっぱり時代劇の、すごくやっぱりいい、
    あのこう所作ですね、それが出来る、
    そして造詣(ぞうけい)が深い、知識が深いということと、

    やっぱりその体が動く、身体能力があるっていうことが、
    岡田さんに、この役をお願いした、
    まあ、理由のやっぱり一つだったって言ってたんですけど、
    ここまでやるとは、思ってませんでしたね。

[司会]例えば?

▼岡田准一が語る「軍師官兵衛」in 姫路 ~弐~