Waterloo to Anywhere/Dirty Pretty Things | u-MUSIC!!
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Waterloo to Anywhere/Dirty Pretty Things

Dirty Pretty Things
Waterloo to Anywhere

「ロックンロール」と一口に言っても、そこに抱くイメージというのは人それぞれだと思う。


まぁ、レディオヘッドはロックかもしれないけど、ロックンロールって感じじゃないよね。


僕が思うロックンロールのイメージっていうのは、とにかく熱くてがむしゃらで、なんていうか悲惨なことや辛いことなんかも笑い飛ばしてエネルギーにして発散させていく感じかなぁ。

漠然としてるけど。


で、そういう意味でいうと、リバティーンズのもう一人のフロントマン、カール・バラーの新バンド「ダーティ・プリティ・シングス」は、まさにロックンロール!!って感じかな。


ピートのベイビー・シャンブルズの場合はネガティブな面をそのままネガティブに鳴らしているという点で、砕け散ったガラスのような美しさを放っているわけだけど、カールの場合はネガティブな感情を乗り越えて、なんとかポジティブに、無理にでも笑って、ロックンロールを鳴らしています。


はっきり言ってね、自分自身でリバティーンズをぶち壊していったピートよりも、なんとかリバティーンズを守ろうとし、ピート抜きの3人でもライブを行い(1人で2人分のヴォーカルをやるわけだから大変だったろうなぁ。)、それでも結局、守りきることのできなかったカールの方がよっぽど辛い思いをしてるんじゃないかなぁと思うんだけど、そんな辛い思いをピートみたいにあけすけに吐き出すんじゃなくって、こうやってポジティブな音として鳴らしているっていうのは、やっぱり人間性の差なのかなぁ。


デビューアルバム「ウォータールー・トゥ・エニウェア」のサウンドは、もろリバティーンズ!!って感じ。

まぁ、元リバティーンズのゲイリー・パウエルと、当時のサポートメンバーのアンソニー・ロッソマンドが、正式メンバーなわけだから、そりゃそうだろって感じなんだけど、リバティーンズ時代からのファンとしては嬉しいですよ。


カールのギターはよりアグレッシブに攻撃的になってるし、バンドとして良くまとまっているカッコイイ音になってるし、ここから歩き出していこうっていう姿勢が感じ取れるアルバムになってます!!!


しかし・・・・


うーん、しかし・・・


しかし、そうなんですよ。

何か足りない気がしてならないんですよね。


そりゃ、ベイビーシャンブルズに比べれば、よっぽどしっかりした音が鳴っているはずなんですよ。

ポジティブな姿勢も感じられるしね。

だけど、ロックっていうのは不思議なもんで、それだけじゃダメだったりするんですよね。

もっとこう奇跡的に輝くような「危うさ」みたいなものが欲しいっていうか。


まぁ、それは、どうしてもこのバンドにリバティーンズの幻影を見てしまうからであって、そもそも、あのバンドはとても危ういバランスで成り立っていたバンドだから、それを抜きにすれば、純粋に素晴らしくカッコイイ、アルバムなんですけどね・・・


「ウォータールーからどこへでも」

カールはリバティーンズの幻影を振り払って、歩き出そうとしているんだから、もう、リバティーンズとの比較なんかはするべきじゃないのかもしれないですね。



01.Deadwood

02.Doctors And Dealers

03.Bang Bang You're Dead 音譜

04.Blood Thirsty Bastards

05.The Gentry Cove

06.Gin&Milk
07.The Enemy
08.If You Love A Women

09.You Fucking Love It

10.Wondering

11.Last Of The Small Town Playboys

12.B.U.R.M.A


01.Deadwood

聴いた瞬間、

「うおっ!リバティーンズの1stじゃん!!」

って思ってしまうようなアグレッシブなサウンドが鳴っている1曲め。

やっぱカールのギターはカッコイイよ。

現代のロックンロールギタリストとしては、もう不動の地位じゃないですかね。


02.Doctors And Dealers

この曲ももろにリバティーンズの音を引継いでるんだけど、だから、リバティーンズのサウンドを作ってたのはカールだったんだね。

バンドとしても、良くまとまっているし、単純にカッコイイですよ。

コーラスの裏で鳴っているリードギターがカッコイイ!!!

なのに・・・

ここにピートを求めてしまうのはリスナーのわがままですかね??


03.Bang Bang You're Dead

カール始動後のファーストシングル。

哀愁のあるイントロやメロディがトラディショナルな感じもしてカールらしい曲。

歌詞は、やはり、あの男への感情を彷彿とさせます。

惜しむらくはタイトルがダサいということだけか。


06.Gin&Milk

アルバム中、最も攻撃的なパンク・ナンバー!!

ささくれ立ったギターに絡む、カールの渋い歌声が上手く機能しています。

日本盤にはボーナストラックとして、この曲のアコースティックバージョンが収録されています。


10.Wondering

マイナー調のだれた感じとか、うすっぺらい明るさが良い感じ。

リバティーンズの「Boys In The Band」を皮肉った歌詞も印象的。

この曲も日本盤にボーナストラックとして別バージョンが収録されています。


ファーストシングル。

Bang Bang You're Dead
Dirty Pretty Things

カールが影響を受けた楽曲集。

Under the Influence
Carl Barat