日本共産党の小池晃書記局長は30日の国会内での記者会見で、防衛省・自衛隊の相次ぐ不祥事や沖縄での米兵による少女暴行危険を巡る衆参の閉会中審査をうけ、上川陽子外相と木原稔防衛相について「両者とも大臣の任に値しないと言わざるを得ない。岸田文雄首相の任命責任を含めて予算委員会で徹底追及する必要がある」と述べました。

 

閉会中審査で上川外相は、沖縄県での米兵による少女暴行事件を沖縄県などに通報しなかった外務省の対応について「問題があったとは考えていない」と答弁しました。小池氏は「極めて重大な答弁だ。隠蔽(いんぺい)に加担したと言われても仕方がない」と強調しました。

 

防衛省で相次いだ不祥事をめぐっては木原防衛相が「ある意味、『組織文化』の中でそういったことが行われていたのではないか」と答弁。小池氏は「開き直りだ」と批判しました。また、潜水手当の不正支給をめぐる逮捕者の情報が防衛相に報告されなかった問題について木原氏は「隠蔽する意図はなかった」と答えました。小池氏は「意図があるかないかという問題ではない。シビリアンコントロール(文民統制)の体をなしていないという問題だ」と指摘。「重大事件が次つぎ発生しながら、ほとんど問題と思っていないような対応だ」と批判しました。

 

 

 

2024年7月31日付「しんぶん赤旗」より

 

 

外相と防衛相、何にも問題がなかったように、心底から思っているのでしょうか。もしそうだとしたら、直ちに辞表を出すべきです。岸田政権の緩みがこうした答弁に反映されているのではないでしょうか。