先生がこちらにどうぞ。と言うので丸い椅子に腰をかける。
机にはペンと用紙
「心臓に雑音が聞こえたのでエコー検査いたしました。」
「検査した結果、心室中隔欠損でした」
その後、心臓の絵を書きながら、どこがどうでと説明を受けました。
そのためのペンと用紙だったのか。
これは現実なのだろうか?
そんな気持ちで話を聞き。
更に心房にも穴が開いていると。
ここは閉じる可能性が高いですが心室と共に今後の治療がどうなるのか分かりません。
心室7㎜、心房2㎜くらい。
担当科の医師は現在、学会で不在なので戻ってきてからになります。
そう淡々と話されました。
その時には私は呼吸がうまくできないほど嗚咽泣き。
何がどうで、これからどうなって、何をすればいいのか。目の前に医師はいるのに、この人はNICU小児科の先生だから答えられない。
私に質問ありますか?と聞いてきたけど、受け止めきれていない中で質問なんて出てこなかった。
ただ先生が泣きじゃくる私にティッシュを差し出しながら、こう言いました。
「お母さんのせいではないんです。責めないでね」
この言葉が少しずつ少しずつ私のエネルギーになっていきました。
長女は、そのままNICUへ。
私は一旦、部屋に戻り涙を必死に拭い旦那に電話をかけました。