大相撲総括 | MMA宇都宮の格闘日記

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さて、今場所の大相撲の最大の話題はやはり大の里。
13の勝ち星をもぎ取って見事に優勝した。
大きな身体を生かしたスピード満点の立ち合いで他の力士達を圧倒してみせた。
勝利の殆どが寄り切りと押し出し。
師匠の元稀勢の里が現役時代理想としていたのが寄り切りだ。
大の里がまさにそれを体現しつつある。
勿論師匠の言うとおり、まだまだ大の里は成長過程
であろう。
長所を伸ばしつつ、四つ相撲を覚える事も必要だ。
自分の型を持ちつつもオールダウンダーな力士になる事、これを目指してもらいたい。
勿論これは大の里に立派な横綱になって欲しいからである。
大関の地位はあくまで通過点、本人も師匠もそう思っているだろう。
強い日本人横綱の誕生を予感させる大器だ。
昇進後試練も迎える時もあるだろう。
だがそれらを乗り越えて行って欲しい。
今後の大の里に大いに期待したい。

 そして若隆景。
今場所の動きは非常に良かった。
怪我をする以前より身体ができあがっていた。
膝の手術後しっかり身体作りから向き合って来た事が伺える。
今場所大の里に内容で圧倒したのもこの若隆景だけだ。
12の勝ち星。
現在前頭7枚目なので来場所は番付も更に上がっていく。
かつての地位まで届くのか?
注目だ。
残念だったのが両大関。
琴櫻、豊昇龍ともに優勝争いに全く加われなかった。
つまり大関としての職責を果たせなかったのである。
琴櫻は全体的によくまとまってはいるものの、やはり立ち合いのスピード・パワーに欠けている。
この点を克服する事が急務であろう。
 豊昇龍はやはり自分の型をいかに作り上げるかだろう。
柔道仕込みの足技を絡めた投げ技は勝った時のインパクトは強いが、やはり安定性に欠ける。
折角体重も150kgに到達したのだからしっかり立ち合いで当たって行って欲しいものだ。
優勝争いには加われない、だが一発がある。
では大関の職責を果たせない。
平戸海も今場所は苦労した場所になってしまった。
折角小結に昇進したが負け越した事によって降格となりそう。
小兵ながらスピード、そしてパワーもある。
何より正攻法で闘うそのスタイルは好感が持てる。
当たってからの動きを更に工夫して来場所また頑張って欲しいものだ。