『Dr. 倫太郎』 第2話
(水曜22:00~日本テレビ系)
の感想を。

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倫太郎(堺雅人)は、
恋愛とは一過性の精神疾患のようなもので、
特に精神科医は恋愛しないのが良いと。
でも、芸子の夢乃(蒼井優)のことが気になってる。

小説家の患者は、長年勤めてくれた秘書を指さし、
「あいつは偽者だ」と暴れ出す。
そして、倫太郎の前を気付かずに通り過ぎてしまった夢乃。
夢乃は、それを私の姉妹だというのだが。
この二つの謎が、今回の焦点でした。
――偽者なのか、それとも本物なのか?



今回のストーリー、ちょっと肩すかしな感じがしたのは、
私だけでしょうか?
ここはガッチリと精神科医の出番かなと思ったのですが、
そこまでの展開とは、少し違いましたね。
見ようによっては、小説家が嘘をついてただけにも見えて。

物語として、さすがだなと思うのは、
倫太郎の診察の話と、倫太郎の私生活の話が、
上手くリンクするようになっているところ。
2つの謎が、暗につながっているらしいなと分かります。
小説家の秘書の謎の行動は解き明かされましたが、
夢乃のことはまだまだ謎だらけ。
でも、その謎のヒントが、
今回の診察から何かヒントがあるということでしょう。
謎の多い夢乃と倫太郎の関係、さてどうなるのか。。。
二人は恋愛関係に発展するのでしょうか?


いや、それ以前に気になることが。
倫太郎は夢乃に、本当に恋心があるんでしょうか。
恋心を抱くより先に、
見ようによっては、彼は精神科医の立場から、
何かの引っかかりを感じている気配もあります。
そうやって疑っていくと、
今回の倫太郎の行動は、どっちの意味なんだろうな?と
疑問が浮かびますよね。
夢乃の行動は、時々不可解です。
夢乃自身も悩みを抱えているのは見えてきたのですが、
倫太郎が、もし精神科医として夢乃に注目していたとしたら?
夢乃の行動はどんなことを表しているのか?


ここで、勝手な推理をしてみたいですけど……。
先読みの推理はやめておいたほうがいいかもしれませんが、
一応書いてみます。
読みたくない方は、スルーして読み飛ばしてくださいね。
以下、ネタバレもあります。


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夢乃は、母親からのネグレクト状態があったため、
そのショックから、人格障害を起こしている。
良く似た姉がいる事実はなく、
実は夢乃には2つの人格が存在している。
芸子としてふるまう夢乃の時と、仕事から離れた普段の姿とが、
それぞれ別の人格。
人格が分かれるとともに、記憶も別々なまま行動している。
なので、普段着の夢乃には、倫太郎に対する記憶が無かった。
実は、倫太郎はそれを察しているのだと思う。
以前、二人が初めて会って急接近した時、そこで聞いた言葉を、
倫太郎は彼女のSOSだと思った。
そのため、彼女の誘いに応じて、言われるままにお金も差し出して、
彼女の行動を観察してみているんだと思う。
彼女が自分自身に苦しんでいるのだとしたら、そちらに精一杯で、
まだ倫太郎への恋心はほとんどないんじゃないかと思う。
でも、倫太郎のほうにはまったく恋心が無いわけではなく、
少しずつ、倫太郎は夢乃に惹かれているものの
医者としての使命感の方が先立って入るという状態かな?
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とにかく、今後の展開が楽しみですね。
中園ミホさんの脚本は、個人的な好みで言ってしまいますが、
謎解き要素もあるので嬉しいですし、
今回、泣かせてくれるドラマでもあるので、
見終わった後、良かったなぁと、
優しさが身に染みる感じがいいなと思います。(*´∇`)o

あぁ、そういえば、
堺雅人さんが怒涛のように喋った場面は、
やっぱりリーガルハイの古美門を思い出しました。
ププッと笑っちゃいました。v( ̄ー ̄)v

それと、お母さん役の高畑さん。「ホンマでっか」に出演されて、
子どもにつらく当たる役をするんだって言われてたんですけど、
この役のことだったんですね。