B型肝炎ワクチンについて、以前にもブログで書きましたが、6月10日付けで、WHOから“ウイルス性肝炎の死者急増”という記事が乗っていて、その中には、B型、C型のウイルス性肝炎による死者数がアジアを中心に世界で急増してるとされていました。WHOは、B型、C型のウイルス性肝炎の感染者は、症状の出ていない人も含めると世界で5億人以上いるとみているそうです。米ワシントン大の保健指標評価研究所の調査では、10年のウイルス性肝炎による死者は約144万人でHIVとほぼ同数。20年前に比べ46%増加していて、結核やマラリアによる死亡よりも多いそうです。さらに世界肝炎連盟のチャールズ・ゴア会長は日本に言及し「B型肝炎ワクチンの定期接種が義務化されていない数少ない国の一つだ」と苦言を呈したとか。特に性交渉によって若者に感染が広がることが心配だと発言したそうです。以前のブログでも書いたように、最近では性交渉などで海外からもらってきて発症する男性患者がいることが国内でも知られていて、B型肝炎自体は減っていますが、危険性が無くなっていません。国内では厚生労働省の専門家会議で定期接種化することを提言したので全員接種の方向で検討されています。現時点でも、任意で接種可能です。 母子手帳にも項目でかかれるようになって、認知度が上がっているのは大変よい傾向だと思っています。厚生労働省によると、日本のウイルス性肝炎の年間死者数は最新の11年でB型で517人、C型が4737人だそうです。
B型肝炎は症状がでないまま進行してしまうこと。よくなったと思われていても肝臓からはいなくならないことなど、とにかく予防した方がよさそうな情報ばかりですね。母子感染予防も、ワクチン接種が2ヶ月から性直後に変更する方向のようです。
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