大空の居場所4 | 暗闇の迷宮

大空の居場所4

野球少年との出会いです




その日、学校に着いたツナは京子のことが好きだという持田に勝負を挑まれた
 ツナは乗り気ではなかったが持田が勝った方に京子をやる
 と言い出しツナはそれに怒り勝負をすることになった
 ちなみに獄寺はダイナマイトの仕入れでイタリアへ


持田「10分だ、10分でオレから1本取れたら勝ちにしてやろう」

ツナ「・・・10分・・・」

京子「ツナくん、無茶しないで!!」

花 「そうよ」

ツナ「大丈夫だよ」


 しかし重りの入った竹刀に持田の息のかかった審判
 どう見てもツナが不利だった


審判「では・・・はじめ!!」

ツナ(おもっ)

持田「どうしたかかってこないのか!!」

ツナ(どうしよう・・・)


 するとツナは周りに分からないように持田に足をかけバランスを崩したところで1本を取った


全員「「「「!!」」」」

持田「なっ」

ツナ「えっと・・・わざと負けていただいてありがとうございます」

持田「とっ当然だ!!
   初心者に本気を出すわけにはいかないからな」

ツナ(よかった・・・バレてない)


 試合が終わるとみんな教室に帰っていった


? (あいつ・・・足かけてこかしてたよな・・・)


誰もわかっていないと思っていたが1人気付いている者がいた・・・


~数日後~


 ツナはまたグランドの整備を押し付けられてしまった


ツナ「疲れた・・・」

? 「助っ人とーじょー」


 現れたのは短い黒髪の少年、山本武だった


ツナ「山本・・・くん」

山本「山本でいいのな」

ツナ「え、あ、山本?」

山本「どうしたのな?」

ツナ「体育、足引っ張っちゃってごめんね」

山本「別にいいのな、それにただの体育なのな」

ツナ「ありがとう・・・」

山本「ツナ、謝るかお礼言ってばっかりなのな」

ツナ「ごめん・・・」

山本「別に気にしてないのな」

ツナ「山本はすごいね、スポーツできるし人気あるし・・・」

山本「そんなことないのな
   それにオレ、ツナに赤丸チェックしてるのな」

ツナ「へ?」

山本「こないだの持田先輩との試合、足かけて転ばしただろ?」

ツナ「え・・・」

山本「それ見てすごいな~って」

ツナ(バレてた・・・?)


鴆「すげぇな」

リボーン「ああ、あいつは生まれながらのヒットマンだからな」


山本「で、そんなツナに相談なのな」

ツナ「なにを?」

山本「オレ、最近調子悪いのな
   このままじゃ初のスタメン落ちだ」

ツナ「・・・」

山本「どうしたらいいとおもう?」

ツナ「・・・やっぱり、努力・・・しかないんじゃないかな?」

山本「そうだよな!!オレもそう思ってたのな」

ツナ(・・・うそつき・・・)


 その後、ツナは帰宅した


ツナ「・・・努力なんてしたことないくせに・・・」


 ツナは暗い部屋でそう呟いた


~翌日~


 ツナが学校へ行くと騒がしかった
 山本が屋上から飛び降りようとしているからだった


 ツナ(オレのせい・・・?)


 ―屋上―


 ツナが屋上に行くと山本がフェンスの外側にいた


ツナ「山本!!」

山本「ツナ」

ツナ「どうして・・・」

山本「腕、折っちまったんだよ
   野球の神様に見捨てられちゃなーんも残らないんだ」

ツナ「でも・・・」

山本「ツナも分かるだろ?
   ダメツナって呼ばれてるなら」

ツナ「違うよ」

山本「さすが最近活躍がめまぐるしいツナだ
   所詮オレとは違うか」

ツナ「そうじゃないんだオレ、山本に努力って言ったけど
   オレ自身したことないんだ
   山本はまだやり直せるだろ?
   腕はすぐ治るけど山本が死んじゃったらもうなにも出来ないじゃないか!!」


 ツナは珍しく大声を出した


山本「ツナ・・・」

ツナ「・・・ごめん」


 ツナはその場から立ち去ろうとした


山本「ツナ、まてっ」


 山本がツナを呼び止めようとしフェンスに手をかけた

 ガシャン

 だが、フェンスが外れ山本の体が傾いた


山本「!!」

ツナ「山本っ」


 ツナは山本を掴んだ、しかしツナの力では山本を支えることが出来ず
 2人は落ちた


女子「「「「キャーーーーーーーー」」」」

男子「「「「山本!?ツナ!?」」」」


 女子は悲鳴をあげ、男子は混乱していた


ツナ(っどうしよう・・・)


 ツナは自分を下にし山本をかばった
 地面がギリギリに迫ったとき・・・

 ドサッ


鴆「ってー、大丈夫か?」

ツナ「鴆?」

鴆「おう」

ツナ「ありがとう・・・!!山本は!?」

山本「ってて、大丈夫なのな」

ツナ「よか、た」


 ツナはボロボロと泣き出した


ツナ「ふぇっ」

山本「ツ、ツナ!?」

鴆「あーあ泣かしたな」

山本「ツナ、どうしたのな!?」

鴆「まぁまぁ2人とも落ち着け」

リボーン「おい、ツナ、泣き止め」

ツナ「ふっくっ」

鴆「あーあぁどーすっかねぇ」

山本「どうしたらいいのな?」

鴆「ん~
   ツナ~2人とも無事だったんだし、な?」

ツナ「う、ん」

リボーン「いつまで泣いてんだ」

ツナ「だって・・・」

山本「ツナ、あいがとうな」

ツナ「大丈夫?」

山本「大丈夫なのな」

ツナ「よ、よかった」


 ツナは泣き止み笑顔になった


2人「「っ///」」

鴆(お~2人とも顔あけぇな
   リボーンは2回目だな)

山本「ツ、ツナ、とりあえずこれからよろしくな」

ツナ「うん」

鴆「よかったな獄寺が(自称)右腕なら山本は親友か?」

ツナ「しん・・・ゆう?」

鴆「ああ」

山本「ならオレたち親友なのな」


 その後ツナと獄寺と山本で登校する姿がたびたび見られるようになった





あとがき

今回は屋上ダイブ編でした←違う

ツナに親友ができました~
今後の話では確実に山本が黒くなります

ここまでお付き合いいただきありがとうございました