本日(7月11日)、中日新聞社説「宝塚宙組の再開 悪弊を根絶できるのか」が掲載されました。

 

東京新聞Webに掲載された内容と同じです。提携された記事のようです。

 

 

2023年からの宙組の問題を辿りながら、劇団が本当に改革できるのかを注視するといった内容で、全体のトーンは一時期に比べて落ち着いたものです。

 

確かに「公演再開」がゴールではなく、悪弊(パワハラ)をなくすことの取り組みがされているかどうか。

 

 

 

宙組はスタートしたばかり

 

「ル・グラン・エスカリエ」を観た印象は、宝塚の名曲に助けられながら、芹香斗亜さんを始めとするメインキャストの実力の高さを感じました。

約8か月のブランクがあり、まずはスタートを切れたということでしょう。

 

宙組内のチームワークはどうなっているのかわかりませんが、上級生と下級生の間に溝があるのかもしれません。お稽古や公演を通して対話することで、徐々に気持ちが通じるようになればと思います。

 

内部告発は、相手が嫌いという気持ちがエネルギーになっていることが多いように感じます。時間をかけて嫌いから普通に変えることは可能だと思います。

芹香さんがリーダーとして目覚め下級生の一人一人と向き合って欲しいです。

 

今回の特別公演の後の全国ツアー、来年1月からの本公演と公演が発表されました。

公演が発表されると、宙組生に目標ができ光になります。

 

宙組お正月公演は本来の公演順で、入れ替えをしなかったですね。私は入れ替えをするかも?と思っていました。

 

2024年雪組「愛の不時着」「FORMOSA!!」が発表された時、宙組と次の雪組は入れ替えしないで、宙組はお正月公演なのだなと思いました。

雪組は新体制のプレお披露目ですから、影響を与えないようにということだと思います。もし、雪組をお正月公演にすると、別箱を無くさないとできないからです。

 

宙組が1月1日から公演されるということは、2025年は鏡開きもありそうですね。

通常、お正月公演の次の公演のトップコンビなので、新トップコンビ 朝美絢さん、夢白あやさんでされるのでしょう。

 

 きっと1つじゃないはず

 

この社説の中で、劇団がパワハラを昨年11月の調査で認めなかった会見などについて「真摯とは言い難い小手先の対応に終始した」とあります。この対応こそが元凶。

 

亡くなった有愛きいさんへの想いが優先されていれば、阪急阪神ホールディングスと関連のある弁護士事務所には調査を依頼しなかったでしょう。問題を表面化しない、大事にしないことが目的となっていた。

劇団は多くの若い命を預かっていること、彼女たちの健康を最優先にして欲しいと思います。

 

昨年11月にパワハラを認め謝罪していれば、ここまで社会的に批判を受けることもなかった。

芹香さんを長く批判に晒したのは、劇団の小手先の対応だったと思います。

 

週刊文春電子版の2023年10月4日付の有愛さん自死の第一報に同期生のお母様のインタビューが掲載されていました。

 

「うちの子は、今年退団しました。本人が『やめたい』と。宝塚歌劇団は厳しい世界。人間関係だけでなく、劇団、(親会社の)阪急のやり方を含めて、理不尽なこともたくさんあります。でも、うちは無理をさせるつもりはなかった。彼女の自殺の理由は、きっと1つじゃないはず。誰しもに可能性があることなんじゃないかと思います」

 

私はこの文面を読んでいたのですが、事態に気をとられてそれほどこの内容が記憶に残っていませんでした。

読み返してみて「彼女の自殺の理由は、きっと1つじゃないはず」が正解なのでは。

 

忙し過ぎて眠れないこと、新人公演の悩みなどあった。その上に上級生からの叱責があった。

 

 

新しい風を入れて

 

中日新聞社説は「信頼を取り戻すには、かねて指摘される閉鎖的で上意下達に偏した体質を根底から改める必要がある」と結んでいます。

 

音楽学校の改革、上級生の意識改革が必要でしょう。ただ、長年の行ってきたことを変えることに抵抗がある方もいると思います。

 

ここは外部の演出家を招いて新しい風を入れる、また上級生を外部公演に出演させていろいろな指導方法を学ばせるのがいいかもしれません。

外部の演出家は、生徒を大人として扱ってくれるはずです。

演出家の態度は上級生にもうつります。厳しい叱責をする演出家も悪弊の一端だったはずです。

 

芹香さんと松風さんは、矢面に立って学んだことがあるはずです。

それを宙組の再スタートに活かして欲しいと思います。

 

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