こんにちは。いつもありがとうございます。
商業出版エージェントの にのまえ遼です。
今回は、閑話…。
というより、先回のお話の「補足」でしょうか…。
先回と今回のお話を合わせて聞いていただくと、資源を掛け合わせるって感覚を理解していただけると思っています。はい。
出版企画書の話ではないのですが…。
以前に、ある、ハウスクリーニングも行っている清掃業の経営者Jさんから、売上に関する相談を受けました。
時は、リーマンショックの直後。
日本全体が、不景気に苦しんでいるタイミングでした。
Jさんの会社もご多分に漏れず、不景気の影響をダイレクトに受けまして…。
丁寧な掃除はやっている。
でも、価格や機動力、信用力では大手に勝てない…ってことで、企業契約は軒並み打ち切り。
その当時、大手企業がハウスクリーニングの顧客獲得に力を入れていたので、個人宅の契約でも価格で負けまして、結局、7名ほどいた社員もすべて解雇することになり、社長のJさんと、息子さんの二人でやってはったんですね。
でも、お話を聞いてみると、Jさんは趣味で風水を勉強していたんですね。
だから、こういった間取りだと、どこを掃除すれば運気が良くなるとか、綺麗に掃除をした後、どんなものを置けば運気が良くなるってことをよーく知っていた。
ということで…。
「開運掃除屋さん」という切り口で、プレスリリース(マスメディアに、「うちこんなことをしているのですが取り上げてくれませんかという働きかけ」を行うこと)をしたのです。
結果、地方テレビの情報番組で取り上げられ…。
それを、きっかけに、新聞、ラジオの取材が訪れ…。
ちょうど、日本国中が不景気で先行き不透明感を感じていた追い風もあり、最終的には、最初に取り上げてくれた情報番組に、自分のコーナーを持つようになりまして、その件では有名な企業になって、売上をV字回復することができたんですね。
これ、出版の企画書も同じです。
Jさんの例で言うと、メインコンテンツは「掃除」なんですよ。
でも、世の中に清掃業の会社はたくさんあるので…。
メインコンテンツのレベルをアップすることで、魅力を感じてもらうのは難しい。
それなら、他に持っている資源をメインコンテンツに掛け合わせる。
そうすると…。
「清掃業」は世の中にたくさんいるけど…。
「家の運気をよくしてくれる清掃業」はJさんのところしかないので、魅力を感じて頂けるようになる。
つまり…。
メインコンテンツに、別の資源を掛け合わせると…。
競合と差別化するだけでなく、メインコンテンツの切り口が変わるわけ。
そうなると…。
ハウスクリーニングにあまり興味はないけど、
開運に興味がある人が魅力を感じて、問合せをしてくれるように…。
先回のお話(https://ameblo.jp/tyche2020/entry-12647931921.html)で言うなら…。
「メルカリでお小遣いを稼ぐ方法」だと、ネットに苦手意識がある人なんかは魅力を感じないかもしれないけど、「自宅で宝探し」に変わると、ネットに苦手意識がある人でも、その本を読んでみようとなるわけ。
つまり、それだけ魅力的な企画書(売れそうな本の企画書)になるんですね。
資源をかけ焦ることの可能性と…。
どんなふうに資源をかけ合わせていけばいいのかの感覚、掴んでいただけたでしょうか?
これまで、300人以上の新人作家さんの出版をサポートしてきた経験から言うと、どんな人でも、メインコンテンツ以外の資源を持っています。
それを掛け合わせることで、誰だって、魅力的な企画書を作ることはできるのです。
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