こんにちは。いつもありがとうございます。
商業出版エージェントの にのまえ遼です。
本日は、閑話…。
このblogでは、基本的に商業出版を皆様にお勧めしているので、「自費出版」や「共同出版」の否定派のように思われることがあるのですが、そうではありません。
原則は、「出版は目的ではなく手段」だと考えていますので、もし、出版の目的が自費出版社共同出版で実現できるのであれば、それを選ぶべきだと考えています。
例えば、私の友人の知合いの社長Oさんは、自費出版をしました。
かかった費用は、書店への流通のオプションも付けたので、1,000万円ほど。
本のテーマは、「人件費のかからない第二のビジネスを始めて、強い経営を実現しよう」と言ったものでした。
実は、Oさん、あるビジネスのフランチャイザーだったんですね。
で、目的は、そのフランチャイズシステムのフランチャイジー(加盟店)を集めることだったんです。
加盟金が約200万。
加盟店には、機器をリースしてもらうので、そこからも利益がありますし、その後も、看板代として収益の一部が入り続ける。
このビジネスモデルだと…。
一件加盟してもらった時点で、ざっくり300万円ほどの収益が上がるので、1,000万円かけて自費出版したのですが、すぐに回収できたのです。
これだと、自費出版、全然ありですね。
もし、1回10,000円くらいのカウンセリングをやっている人から、「1,000万円かけて自費出版しようと考えているのですけど、どう思います?」と相談を受けたら、辞めておくようにアドバイスします。
でも、先ほどOさんほどの利益でなくても…。
例えば、セミナー業をされてて、その参加費が100万円くらいの価格帯で、利益率が90%だとしたら、「1,000万円の自費出版でもいいんじゃないの?」とアドバイスします。
う~ん…。
利益が50万円くらいでも、「いいんじゃない?」って言うかなぁwww
4,000冊くらいの本を主要な都市の書店に並べることができて、そこかちゃんとセミナー参加に繋げる導線があれば…ですけどね。たぶん、導線さえしっかりしておけば、50万円のセミナーが20人契約ができないなんてことは無いと思いますから。
重要な部分なので繰り返しますが、
あくまで出版は目的ではなく、手段。
自分の目的を達成できる出版方法を選べばいいのです。
【追記】
今回の内容、誤解をされる人がいるかもしれないので、補足をしておきます。
自費出版しろ、共同出版にしろ、商業出版にしろ。
その書籍を全国の書店に並べられたら、50万、100万、200万といった高額の商品やサービスに対する問い合わせがどんどん来て、勝手に売れるなんてことは基本的には有りません。
ビジネスが目的で、取扱商品やサービスが高額な場合は、書籍を入り口にしておいて、そこから成約に結び付けていく仕組みが必要になります。
出版さえすれば、自動的に目的や夢が実現されることはないので、しっかり準備をしておきましょう。(←この部分、理解していなかったため、本を出したけど、本を出しただけで終わった…という人、たくさん見てきたので、皆さんはそうならないようにしてくださいね)
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