GPZ1100F:【完】感性ではなく理屈で選ぶとGPZなんじゃない?! | M.B.A.E.S

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現在製作中の車両・現在販売中車両・過去の販売車両を「どのように何をしたか」といった作業内容・詳細を記した記録です。

外装が『いろどり屋さん』から仕上がって納品された。

 

翌日車体に取り付ける。

 

                         

さすが!!いろどり屋!!超絶カッコイイ!!

今回はGPZ1100F純正カラーを採用しなかった。
理由は・・・

GPZ1100F純正カラーに黒ベースのものが無かったからだ。
昔から個人的に好きなGPZ400カラーを採用した。
「現在、GPZ400/GPZ400Fを所有し、乗っている方にステップアップして貰う」という狙いも少しある。

 

 

シートは状態が良かったので、張替えなどを行わずそのままでいく。

 

 

完成です!!!

 

 

 

 

 

 

 

“コンビニや道の駅などに停めてある”といった、良く在る風景を再現

 

当時のレースシーンや関係性などは詳しく知らないが、個人的にHONDA:CB1100R“スペック”“スタイル”“存在感”など、タメ張れる車両はZ1000Rではなく、GPZ1100Fだと思っている。

GooBikeにて掲載&発売中!!
<span style="color:#000000;">https://www.goobike.com/spread/8201743B30191110001/index.html</span>


車両購入御検討のお客様へ
完成しましたGPZ1100Fですが、今現在はインジェクター、コンピューターなどのインジョクション機器は良好な状態です。故に、このGPZ1100Fは純正インジェクションにて甦らせる事が出来ましたし、生かしました。
しかしながら、インジェクション機器は35年前の電気機器で成り立っております。
契約後の納車整備~納車まで、納車してから保障期間までの間にインジェクション部分が故障し、修理が困難な場合は“フルトラ化+キャブレター化”にての修理になる事を御了承ください。
ちなみに当店過去製作“カワサキ旧インジェクション車両(Z1000H・GPZ1100F・Z750GPなど)故障した車両は1台もございません







~~ エピローグ ~~
待ちに待った、当店製作初号機GPZ1100Fが完成した。(相棒1自己所有のGPZ1100Fを入れれば2台目)
私は製作はおろか、(整備・車検)触ったことの無い車両だ。
事あるごとに雑誌に取り上げられ、これだけネームバリューがあるのにも関わらず触れる機会が無かったというのは、所有している人乗っている人車両絶対数が少ないのだと思う。
くしくもGPZ1100F3型であるA3が発売された1985年に、同社KAWASAKIからGPZ900Rが発売されている。水冷エンジン時代幕開けと共に、必要とされなくなったり、忘れ去られたり、葬り去られた“狭間バイク”なのかも知れない。だとしたら、絶対数が少ないのも頷ける。狭間バイク=技術転換期やメーカーの経営方針などで生産台数と販売台数が少なく歴史に埋もれた車両)

現代のバイクシーンでは、その絶対数が少ないというのが項を奏すかも知れない。
相も変わらず新参者は周りの目を気にしてネームバリューのある車種を選択するが、購入してみるとZ1・MK-Ⅱ・CBなどの車両は多数存在する事に気付く。
そこから、“みんなと同じで安心する人”“みんなと同じ車両で個性を出そうとする人”“みんなと同じで嫌になる人”に分かれる。
最後の“みんなと同じで嫌になる人”に、GPZ1100Fは最適車両なのではないだろうか・・・。

「いつまで続くのだろうか・・・?」不思議なほど旧車ブームが続いている。
当店が頑張って『隠れた名車GS750/GS750E』をプッシュしても、お客の口から出てくるのは「Z(ゼット)だ。GPZ1100Fは旧車であり、なんと言っても『Zシリーズ最終にして最強のエンジン』というキャッチコピーなのだから、Z系を探している人にも適しているのではないだろうか・・・。

近年、ETCの普及により二輪車高速道路走行時代に突入している。
“今まで車両を持っていても高速道路を走らなかった人”“高速道路を利用して頻繁にツーリングに行く人に誘われてオートバイを購入する人”“初高速ツーリングを終えた人”によく相談されるのが、「カウルの必要性」だ。『隣の芝生は青く見える』というが、それはオートバイでもある話だ。自分がみんなと同じスピードで走れなかったり、自分だけヘトヘトに疲れたりした時、「自分のスペックやポテンシャルに原因がある」と考える人は少ない。誰かのせい・何かのせいにするのが人間だ。一緒に参加した人の車両にカウルの類(たぐい)がついていると、100%の確率で「自分もカウルが付いていれば・・・」と考える。そして造形美が損なわれても、機能(美)を優先させて安易に安価なビキニカウルを取り付けるといった愚行を迷わず選択する。
当時の立ち位置は恐らくレーサー・レーサーレプリカかも知れないが、このGPZ1100Fは現代の細分化されたオートバイジャンルではツアラーに属すると思う。後に高速道路を利用したツーリングを楽しむ人に適合するのではないだろうか・・・。

旧車でありZ系でありカウルが付いたこのGPZ1100Fは、現代で最も順応する OLD MACHINE だと私は思う。