嫌な女/桂 望実

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生来の詐欺師、夏子と堅物弁護士、徹子の物語です。
2人は親戚関係にあり歳も同じ、夏子の口癖は、
これで終わるような女じゃない、です。
一方の徹子は平凡を望み唯一の趣味は文房具収集と
いう対照的な2人。

昭和53年に弁護士になった徹子は、トラブルを
何度も起こす夏子の始末を毎回引き受けるのでした。
そのうち、徹子の入った弁護士事務所でも有名人に
なっていき、今度はどんなトラブルを起こしたのか、
と興味津々になります。

最初の頃は、夏子のトラブルになぜ私がという思いで
仕事をこなしていく徹子ですが、そのうち夏子の事を
嫌いにならない自分に気がつくのでした。

弁護士という仕事は、結局正義だ何だといっても
依頼人の利益を優先する職業、それにたとえ正義が
なくても依頼人のためにのみ働く、常に矛盾を抱えた
仕事であること、2人の人生を通してどんな生き方が
いいのか、いろいろと考えさせられる作品でした。