会員、準会員講習会28日(日)と | 無門会空手のブログ

会員、準会員講習会28日(日)と


中井直孝五段は、今回空手バイブルのお試し実験撮影を本日の参加者立ちと撮り終えると記念撮影をして帰りました。


一般稽古が始まったのは午後4時前後から開始となりました。

基本の稽古は省略し、突き中心のミット稽古から開始となりました。


望月七段(整形外科医)は2023年秋に足の手術をしたので、蹴りの稽古はほどほどでした。

関根五段はいろいろの蹴りをしていました。


突きのミット稽古は追い突き、順突き、中段逆突き(この訓練は足裏の訓練のためにも上段逆突きの訓練より遥かに重要である、上段逆突きは足裏に近道や省略が入り易い、空手の初級段階では禁物である)

、そして上段逆突きを丁寧に稽古をした。


上段逆突きは無門会空手の最大の武器である。

猫足立ち(ムエタイ、キックボクシング、フルコンタクト空手、沖縄空手那覇手系、テコンドー)は、蹴り技を主流(後ろ足が軸足となり腰の回転で上段中段下段の回し蹴り、更に前蹴り等の蹴りを出す、そして突きを出す)として相手を一撃必殺で倒そうとする技である。


この猫足立ちの世界で極意技を切り開いたのが偉大なるマス大山である。

彼が切り開いた極意技は

『1の円』、

蹴り技が凄まじい円運動していることに弟子との自由組手の最中に気がつき、『受け』の手に『円運動』を作り、蹴って来た相手を倒すという、それまでの空手やムエタイにも無かった『受即攻』の世界を切り開いた猫足系の空手の革命者である。


マス大山(松濤館系も船越義珍など偉大な人物に学んだが、激しい突き蹴りを出し打ち合う猫足立ち系を主流とした空手の方を選んだ)はムエタイの激しい突き蹴りの世界、そして受け技は『止める』(ボクシングスポーツも止めるまでの技術までは開発された)までのスポーツの世界の限界を初めて受即攻しようとした開発者である。


相手が刀やナイフ、銃の場合は合気道のように受即攻をするのが最初の形である。


しかしこれは日本人🇯🇵のように一つの世界で頂点を求めたり、極意を求める世界では難しい。😓

世界のスポーツもサッカー⚽️はサッカー、バスケットボール🏀はバスケットボールである。


相撲を見ても分かるように同じ競技の中での頂点を求めるからである。


今でも剣の世界の求道者としての『宮本武蔵』が世界の人々に受け入れられている。


無門会空手、富樫宜資は1973年9月の第5回極真全国大会で選手と戦いながら、答え(極意)の無い顔面攻撃金的攻撃無しの極真空手の競技空手に疑問を持ち、1973年12月に顔面攻撃有りの空手(極意)研究団体『無門会』を創設した。


そして先ず最初に研究したのが猫足立ちであった。


研究団体を考える時に

私は自分に課題をつけた。


『30歳までに空手を完成しなければ空手を捨てる』というものであった。


30歳までの重要ポイントが『受即攻』である。


『猫足立ちの受即攻』

『後屈立ちの受即攻』

『前屈立ちの受即攻』

の完成である。勿論創設当時は受即攻などほとんど分かっていない。


そして1973年極真第5回全国大会の翌年1974年日本獣医畜産大学で大学生を中心とした20人前後の若者たちの蹴り技を受ける訓練をする。


それがユッタリズム、


『1の円』

『2の円』

『3の円』、


後屈立ちの完成、

前屈立ちへ完成

へとつながる。






関根雄一郎五段(左)対福田三段。


今回の約束組手は、だんだんと技が進んで来ている、というか深くなっている。


約束組手の極意は、攻撃技の受即攻ポイントを獲得することにある。


1974年、1975年の2年間でユッタリズム、『1の円、2の円、3の円』、後屈立ちの2拍子の受即攻を完成させたが、ボクシング🥊にも通じる突き技中心の『前屈立ち系統』は、それまでの空手と世界が全く違っていた。


前屈立ち系統は極真空手を中心としたフルコンタクト空手に見られる『山岳レース』(馬力とふんばり)、


車やバイクでいえば

モトクロスバイク競技とは全く違う🏃‍♀️10秒00を競うような『トラック競技』のようなものである。


一瞬の1秒の中に真理がある、といったプロ野球の『ピッチャーとバッター』の対決

のようなものである。


攻撃技はピッチャー

受即攻はバッター


である。

しかし実際のバッターは、無門会空手とは違う前足が踵(かかと)回転なので無門会空手の極意は無い。