(一部抜粋)
ACHI ダンサーは、ふたりだけでは届けきれないところを広げる“空間”の役割だと思うんです。大きいステージとなるととくにそうですね。前に、ふたりが「ダンサーを含めて東方神起です」と言ってくれたことがあって、そういう言葉は自分たちの背中を押してくれていますね。
SONNY 自分たちとしては、「あまりトゥーマッチにならないようにしなきゃ」と思ってしまうんですが、「自分のステージだと思って踊ってください。自分たちもこれくらいやるので!」と、よく言ってくれるので、心置きなく全力を出すことができます。バックアップだから一歩引いて…じゃなく、ダンサー目線に立ってアドバイスしてくれてうれしいです。
 
東方神起のおふたりと演出や振り付けについてやりとりはされますか?
SAM 基本的に任せてくれています。「これとこれ、どっちがいいかな?」と相談するときがあるんですけど、しっかりとした答えを返してくれますね。ビジョンがはっきり見えているんだと思います。
ACHI 細かい確認は日頃からしていますが、あうんの呼吸で自然と形になっている気がします。
SONNY 本人たちから直接的な言葉で強い要望がないぶん、しっかりこちら側から完成したものを提示しないといけないと思っていますね。
東方神起のおふたりに出会った頃から感じる変化と、変わらないと思うことはありますか?
SAM 変化で言うと、とくに今年はふたりの成長がスゴいですよ。この1年ですごく成長しました。何だろうな…ふたりの気迫の表れなのかな。ステージの魅せ方、お客さんに対するサービス精神、スタッフに対する気配り…全部が噛み合っている気がする。15年目にして、完成されちゃいましたね(笑)。だから、今回のツアーでは東方神起ふたりへのダメ出しがひとつもないんです!
SONNYさんは以前のインタビューで「東方神起の現場に来ると初心に戻れる」とおっしゃっていましたが、偉業を成し遂げていく中でもそう感じるんですね。
SONNY 出会ったときと変わらず、リハーサルの時点から全力でパフォーマンスする姿はアーティストの鑑だなと思うし、その意思が周りにも伝わっていくことで自分たちもビシッと背筋が伸びる。そうしてお互いに厳しく完璧なステージを求め続けていけるんだと思います。
ACHI そういう厳しい面もありつつ、現場ではダンサーやスタッフにもよく声を掛けてくれます。いつのまにかダンサーの輪に交ざって一緒にストレッチをすることもあって、飾らない自然体なふたりの空気感が自分たちにもいいマインドを与えてくれています。だから、お互いに距離を感じることなく、いいステージを作るために意見交換ができるし、わからないことがあったら気兼ねなく聞くことができる。これも最初に会ったときから変わらないですね。