はい、生まれ持った性別に違和感を感じ、自然と同性に魅力を覚えるけど、バイも発覚し、いったい自分はなんなんだ!な、大学生活の後半です。部活の執行部になり、新入生勧誘に悩むわたしたち。「別に、命かかっているわけじゃないんだから。入らなきゃそんときはそんとき考えよう」いいこと言いますね(当時の部長談)

大学の部活動において、必要とされる人材って、具体的にどういうことなんだろう?そしたらわたしなんざ、自分のやりたいことしかやらねぇワガママ野郎だしな。わたしの代は、わりとみんな個人主義だった。でも、塊になるとスゴく団結しちゃう。

新入生がわりと入ってくれて、他の在校生の協力もわんさか借りて。部長はああ言ったけど、やっぱり自分の執行部で潰れた、っつーのは気持ちよくないしね。

その後輩だけを、特別扱いした覚えはない。でもさ、人間だからどうしても気が合うとか合わないとか絶対あります。

当時の私は、自前の性別のイメージから、やや解放しつつありました。渉外担当で、あまり自分の学校居ない。どこで何やってるかよくわかんない。自分でもよく分からないことを、人に分かってもらおうという期待はあまり持たない。だからって誰にも理解されないことが、寂しくないわけがない。本当は理解してほしい。理解しようという姿勢が欲しかった。恋人が欲しいわけじゃない、自分には難しい問題だと諦めていただけだ。男性でも女性でも、パートナーになったら他に浮気はしない。する必要を感じない。この辺は、まだまだ机上の空論でしたが。

まんべんなく新歓していたのに、なんかいつも一緒にいて、ずっと話しても話題が尽きない。マズイなぁ、とは思っていた。わたしの誕生日が来て、告白された。一生で、最初で最後(予定)こんなラッキーこの先ないぞ、と思った。実際なかった訳だが。付き合ってもいいな、と思いました。自分の性同一性障害を明かすのは怖かったけど、なんとかなるかもって。その人は物理的な障害者で、治らない身体のことでそれまでに十分辛い目に遭ってきていた。若干やさぐれてもいた。そういうすれっからしなところも、わたしは好きだった。

一週間後にわたしから交際を断った理由?本当のところ、返事を急かされたから。わたしが渉外であれこれ飛び回っているのが、その人は不安だったんだろう。だから、早くはっきりした関係に決めたかったんだ。それがどうしても、わたしには我慢出来なかった。相手が悪いんじゃない、わたしが、自分の気持ちを優先させただけなんだ。

ほんの一ヶ月前まで、なんか受け身で「待っていたのに何も起こらない」なんて理由で憤慨していた自分が、こんな絶好の機会をみすみす棒に振るなんて。自分バカだな…と、つくづく思いました。きっと一生、こんな具合で愚直に独り身で生きるんだ、って。

そーいう気まずいフラれかたの後、ガッツリ二年間同じ大学の同じ部活にいるのって!部活内恋愛ってあんまりうまく運んだケース見たことないんだけど…難しいですよ、やっぱり。お互い全然別の人と交際し、結婚していったわけですが結論から言えば。ただ、いろいろあってお付き合いしなかったのに、一緒にいると幸せだったの(またかよ)ちょっと複雑怪奇な関係で、うまく言い表せないんだけど、そういうことが起こるのが学生らしさなのかな?

以上、終わり!嘘です。現配偶者とも知り合ってました!!その事は、また別の、話。