投げ捨てる | 海老蔵世代の一市民による自由研究

海老蔵世代の一市民による自由研究

ジャンル問わず、バカバカしい事からシリアスな事まで、何でも自由研究課題にして考察していきます。
どうぞ宜しくお願いします。

「解体現場」

建設会社 たかぴー親方のオーデションを通過し、マル吉軍団研修生として加入後、早速、第一の試練、朝のカチコミ呼出しが有りました。

今日今から現場に来れる?

電話を切り、15分以内に自転車で現場到着。
自分ながらまずまずのタイム。

たまたま出掛ける準備をしていたのでラッキーなタイミングで助かりました。

現場は全解体予定の建物。

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平バールや仮枠解体ハンマーで、モルタル壁をガンガン剥がします。
叩き付けると凄い音です。

たまに解体工事現場から聞こえる凄い音はこの音だったのですね(-_-)。

剥がれ落ちた壁が頭から降り、とても危険です。

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壁の残骸が入った一つ数十㎏の土嚢袋がどんどん積み上がります。

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めちゃくちゃ重いので気を付けて運ばなければ直ぐ腰をゆわし(壊し)ます。

実際にゆわしました。

この土嚢袋をどうやって下ろすのでしょう真顔

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お昼。

飯場で、親方・ベテラン兄貴・研修生の私三人でチャーシュー丼を食べ、親方に缶ジュースを振舞って頂いた後、現場に戻る。

朝と同じ作業を繰り返していると、中国人が運転する4tバッカン車がダンプカーみたいな凄い音を立ててやって来てちょうど建物2階窓の真下に横付けしていました。

建物に入って来た中国人運転手は親方と綿密に打ち合わせし、ダンプカーに戻ります。

まさか…

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建物2階からトラック荷台への土嚢袋投げ捨てが始まりました。

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トラック周辺に車両や通行人が通過していないかどうかをよく見ながら、慎重に投げ捨てます。

一袋ずつ運び下ろすより遥かに効率的。

と言っても、投げ下ろす土嚢袋は笑ってしまう程重いです。

土嚢袋の重さに思わず笑ってしまい、死ねっ‼️と言いながら投げ捨ててしまいました。

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その後、バールとノコギリで天井を剥がし、粉塵まみれで本日の作業終了。

皆様と一服。

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やる時は真剣に集中し、笑いが絶えないとても雰囲気の良い現場です。

良い職場とは、やっていて楽しく、和気藹々とした職場なのかも知れません。

職種や肩書き等は、楽しく生き甲斐を持って働く上で、全く無意味な事なのだと体感します。

周囲に気を遣いながらもジョークが冴える親方と、良く笑い早く休憩をしたがるベテラン兄貴は、研修生の私が怪我をしない様にとても目を掛けて下さいました。

ありがとうございました。

トイレで自分を見ると、解体現場でよく見かけるとび職みたいになっていました。

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俺はこの仕事に向いているのかも知れません。

・解体土方をしながらフリーライター
・フリーライターが解体土方
・行政書士兼フリーライター兼解体土方

頭と体、真逆の仕事なので両輪が回ってくれるかも知れません。

もしこれが全部肉体労働だったらとてもやっていけないと思います。