愛の万華鏡

見る人、見る角度によって大きく見方が変わる映画は、


まさに万華鏡と同じ。


きっと、映画って「愛の万華鏡」なんじゃないですか?

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おくりびと

【公開】

2008.9.13


【出演】

本木雅弘、広末涼子、吉行和子、笹野高史、

山崎努、余貴美子、峰岸徹


【監督】

滝田洋二郎


【一言ストーリー】

チェロリストから納棺士に転職した男の話


【個人的感想】

前評判だけで推測すると、非常にまじめな映画なのかと思いきや、

きちんと波がある映画なんですね。

よくいえば、「笑いあり、涙あり」なのですが、

どうも、そういう路線が商業的すぎるきらいがあるなぁ、

と、私は批判的にとらえてしまうのですが…


ま、そんなことはさておき、

一番驚いたのは、峰岸徹です。

こんな言い方しては大変失礼ですが、

あんなチョイ役をよくも引き受けたなぁ、と感心します。

なお、この映画の直後にお亡くなりになったんですよね。

改めてご冥福をお祈りいたします。


で、改めて感想ですが、

最後が非常に残念でした。

先にも述べたとおり、まさに「商業的」すぎるんですよ。

私は、ラストの15分ぐらいは、

全部カットした方が、立派な映画だったと思います。


まだ見ていない人もいるでしょうから、

あまり具体的には言えないのですが、

ラストシーンにもっていくのではなく、

もう少し別の入れ方があるのではないでしょうかね?

だって、結局すべてが謎のままで終わるんでしょ?

だったら、変に感動させようとしているんでしょ?

と思ってしまうんですよ。


ま、どう思うかは、最後までご覧になっていただければと思います。


余談ですが、

私、過去何度も「葬儀」というものに参列していますが、

「納棺」には立ち会ったことがないんですよね。

本当にこんな感じなのでしょうか?

と、ふとした疑問を感じてみました。


【22世紀に残したい映画ランキング】

99位

スカイ・クロラ

【公開】

2008.8.2


【監督】

押井守


【一言ストーリー】

戦争を生業とするパイロットの話。


【個人的感想】

森博嗣原作ですな。

原作はだいぶ前に読んだのですが、

すでに記憶にはありません。


というわけで、新鮮な(?)気持ちで見られました。


戦況がリアルタイムでテレビに映し出され、

興味がある人もいれば、そうではない人もいる…

完全に戦争が「ショー」と化しているんですよね。


戦争状態がなくなることは絶対にありえないのだ、

と言わんばかりの描き方に、

かなりの恐怖感を覚えました。


で、そんな世界の中で、

戦闘要員として配置されているのが、

「キルドレ」と呼ばれる子どもたちです。

あまり詳しい話はしませんが、

その「キルドレ」の存在意義も、

上記のような戦争観を描き出している一因なんですよね。


これを見てどう思うかは、

見た人次第なのでしょうが、

私はかなり「恐怖」を感じました。


【22世紀に残したい映画ランキング】

「教訓」という意味で残した方がいいのかもしれないが、

個人的にはもう見ないと思います。

頭文字D Third Stage

【公開】

2001.1.13


【出演】

藤原拓海、藤原文太、高橋涼介、須藤京一、小柏カイ


【監督】

山口史嗣


【一言ストーリー】

ユーロビートにあわせて峠をドリフトする話。


【個人的感想】

いまだに連載が続いている頭文字Dですが、

アニメ版はユーロビートに合わせてドリフトします。

あとは、主題歌を歌っているmoveが大ブレークしたアニメです。


内容は………

こんなハチロクは世界中どこを探してもいないです。

ま、「頭文字Dだから」で解決してしまいますが。


で、このアニメを改めてみて気づいたことです。

「頭文字D」の舞台は群馬県渋川市で、

漫画では「渋川」の名前は登場しないんですね。

渋川にある「榛名山」も「秋名山」で登場するぐらいです。

(ま、単純なネーミングですが…)


でも、このアニメの最後に、

「JR東日本 渋川駅」って看板が出てくるんですよ。


内容とは全く関係ない話でした。


【22世紀に残したい映画ランキング】

たまに見ると面白いので、なくしてほしくはないのだが、

ランク外。

オリヲン座からの招待状

【公開】

11.3.2007


【出演】

宮沢りえ、加瀬亮、原田芳雄、樋口可南子


【監督】

三枝健起


【一言ストーリー】

昭和懐かしい映画館が閉館するまでの話


【個人的感想】

昭和を懐かしむ映画、という側面もありますが、

懐かしむ、というよりも、

「オリヲン座」をめぐる人々の話って印象でした。


全編を通じて、

「ニュー・シネマ・パラダイス」の匂いが漂ってきますが、

そこら辺は勘弁してあげましょう。

途中で、「もしや!?」と思ったのですが、

予想通りの終わり方でした…)

そういう意味で、

面白いことは面白いのですが、ちょっと残念でした。

(ただ、そこらの映画に比べたらはるかに面白い)


原作を読んだことがないので、わからないのですが、

原作も、こんな恋愛ものなのでしょうかね?

「ニュー・シネマ・パラダイス」もそうでしたが、

昔の映画を懐かしむ話には、

「恋愛という名のスパイス」はいらないと思うんですよ。

映画が好きで、映画を懐かしみ、

惜しまれつつ消えていく…

そんな話を期待していただけに、

ここまで恋愛話が色濃くなると、

非常に残念極まりない!


それにしても、原田芳雄って、

すごい俳優ですね。

映画の最後の、原田芳雄の演説は本当に感動です。

宮沢りえの好演ぶりが評価されがちですが、

この映画、実は原田芳雄がいなければ、

駄作になっていたかもしれません。


【22世紀に残したい映画ランキング】

「ニュー・シネマ・パラダイス」があるから、別に…

珈琲時光

【公開】

9.11.2004


【出演】

一青窈、浅野忠信、小林稔侍、余貴美子


【監督】

ホウ・シャオシェン


【一言ストーリー】

台湾人と日本人のハーフである女性の日常生活の話


【個人的感想】

小津安二郎生誕100周年という年に、

小津監督へのオマージュとして作られた映画なのですが、

やっぱり、小津監督はすごい映画を撮ったんだと、

改めて実感させられました。


あのね、やっぱり小津監督のような映画は、

もう誰も撮れませんよ。

きっと、時代がそれを許さないのでは?

と感じてしまいます。


もし、小津監督が生きていたら、

そして、映画を撮り続けていたら、

今はどんな映画を撮るのだろう?

などと、いろいろと、小津監督について考えてしまいます。


……本題とはそれました。

まず、この映画は賛否両論でしょう。

とにかく、淡々と進みます。

(そういう意味では、小津っぽいのかもしれない)

で、何が淡々と感じさせるのかというと、

「音」です。

日常生活の中にある様々な音を強調しつつ

逆に音を完全に消すことで、

淡々とした日常を描いています。


主人公が妊娠して、シングルマザーになるつもりだと、

告白する場面があるのですが、

その場面ですら、淡々と進行していきます。

(そう感じられる)


「淡々とした日常」というと、

平凡な世界を思い描きがちですが、

ここまで淡々と描かれると、

逆に「非日常性」を感じてしまうのは、

私だけではないと思います。


夜中、一人でさびしくなったときに見ていただきたい。


【22世紀に残したい映画ランキング】

第50位

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