地図を手に、

新天地を歩き回るアイ。

 

フロムゲーは教えてくれた。

守りに入るなと。

 

物語は教えてくれた。

ポーカーはレイズしなきゃ勝てない。

アヴドゥルも花京院も自分の家族の魂まで

何もかも賭けろと。

 

『本当にピンチだ。

 このまま負けちゃうかもしれないなぁ。

 だから、もっと賭け金を吊り上げようぜ。』

 

ドキドキしている自分の心臓の

鼓動を感じながら、深呼吸をするアイ。

 

埋もれてしまうほど大量の作品の中で、

目に留まり心に残っているのは

運命のようなもの。

 

『そうやって、悪いほうに

 考えてばかりだけど、

 ここから先に進むには、そうだね。

 自信持たなきゃ。』