今日、偶然にも福島県伊達市で被災した友人に会うことができました。
福島県伊達市は、福島原発から北西約70km。
特産品の「あんぽ柿」という干し柿は江戸時代から続く美味。
彼女はふだんはとても明るく、元気で、
いつも夢に向かって笑顔でいる人。
誰にでも気さくに声をかける、かわいらしい女性です。
今日も姿をみて思わず嬉しくなりましたが、
彼女の口から語られる言葉には、「生の声」の重みがありました。
父親は農家、でも放射能で出荷停止で仕事を失う。
母親は放射能におびえながらも仕事に行かなきゃ。
兄は会社がなくなってしまい、とりあえず西日本へ避難。
自分は東京のマンションに来て都内で仕事。
地元にいたら気が狂うから、私だけでもまずは避難。
でも、東京に来る時に思ってしまう事は
「みんなを置いて逃げた…」
もちろん、逃げたなんてことはなくて、
4月にはまた戻る。
でも、彼女の目の奥には、
僕がいままで見たことのない「絶望感」がありました。
僕がどんな言葉を探しても、あまりにも軽くなってしまう。
はじめて、間接的でも「生の声」に触れて、
これは本当に僕らも「自分事」として何かをしなければと
つよく思いました。
こっちが暗くなるのではない。
こっちは彼らの思いをできる限り感じて汲み取って、
そして、凛として背筋を伸ばし、顔をあげて、
まっすぐに前を向いて、語る以上に動くこと。
いまこそリーダーシップを発揮しようと思いを新たにしました。