なぜ近年こんなにも「龍」と言われているか?
最近、とにかく龍の話をする人が多いのです。
スピリチュアルと呼ばれている人たちがとにかくみんな龍、龍、龍。
龍のオンパレード。
私のポジジョンは僧侶・アカシックリーダーというスタンスで、理性×霊的探求というポジョンをとっています(と勝手に思っている)。
なので、私は霊的な領域であっても、それを裏付けるロジックを大切にし、単なる宗教的・文化的迷信、あるいは個人の脳のフィルターや心理作用の誤謬を前提にしつつ、扱っていくというポジションをとっています。
誤解を恐れずに言えば
「あの神社で龍に出会って全てが変わった」
「内なる龍が目覚めて身体の病気が消えた」
といった内容を公言しているスピリチュアルな人たちはそれをロジックや脳や心理作用を踏まえた上で話しているのではなく、個人的主観体験をそのまま話しているように私には感じられます。
それはそれでアリなので、ここではそれを否定したく書いているわけではありません。
いま書きたいことは、なんでこんなに龍・龍・龍とみんないうのか?という集合意識の部分。
今回夏至のワークショップのテーマが「夏至と火の龍」なので、龍に関する記述を様々なジャンルで集めているところで、調べれば調べるほど龍とは歴史・文化・宗教・心理・霊性などあらゆる観点から捉えることができるものだとわかります。
それら私が龍に関してまとめた中で、ざっくりといえば龍には
・地上的な龍
・天上的な龍
二種類があります。
斉藤ひとりさんも龍について話していて、ひとりさん曰く「龍の機嫌を取ること」「笑龍を呼び込むこと」が大切だと対談の本のなかで伝えていました。
また「龍使いになれる本」で大杉さんでは、龍は人を喜ばせたいので、ワクワクすることを見つけ、龍を使い、龍に乗ることができると書いています。
龍とは何か、ということは一旦脇におき、これらから捉えてみるとこれらの人が伝えている内容は「龍と人の距離が近い」ことがわかります。
そしてこの距離感は地上的な繁栄や喜びを土台にしており、近年多い、ワクワクしていると宇宙の流れに乗る系の内容が、龍という象徴を使い書かれていることがわかります。
ただし、龍という象徴を使うこと自体の意味に私は着目したい。
そしてこれら地上的な視点に根ざした龍の記述とは対照的に、日本書紀や聖書、各文化の神話などにあらわれる龍とは、天地創造そのものに関わる天上的な存在であり、その強大な力は人間の地上的なコントロールを圧倒的に上回っていることがわかります。
またこの天上の龍の働きとは、良きにつけ悪しきにつけ、「リセット」をもたらす存在であることがわかります。
日本や中国の神話では天皇や王族の始祖としての龍が描かれ、それは混沌から天地を創造したものとして描かれ、また聖書やギリシア神話などでは龍は地獄のものであり、その圧倒的な力で終末をもたらす存在なのです。
地上の龍と天上の龍。
どちらも基本的な性質は同じものであるが、領域が違うためにあらわれ方が違うのだととらえてみると。
どちらも龍の性質である「リセット」の力を持ち合わせている。
龍とは「りゅう」であり、流れ、動きを表します。
つまり龍とは止まってじっくり成長させる、というエネルギーではなく、動かし、ひっくり返し、そこから新しく作り直す、というエネルギーを表しています。
ここからは私の捉え方なのですが、なぜ皆が龍、龍、龍というかというとー。
いま現在、私たちは閉塞感を感じています。
特にこの2024年はこれまでにない閉塞感をこの日本で感じている方も多いのではないでしょうか?
物価の上昇、上がらない給与、海外とのギャップを大きく感じる円安、とにかく未来がみえにくい状況です。
そしてまたより深い集合意識の部分では、AIの爆発的な発達により、人類はその存在意義を根底から揺さぶられている真っ最中です。
これまでの人生のモデルケースであった
「人生前半は学び、ひとつの仕事を身につけ、あるいは天命を見出し、それをいきることが人生の目的」
というものが完全に崩壊し、目まぐるしい変化のなかで、いったい未来はどのように変わっていくのか、誰にも予想できない場所に私たちは立っています。
そしてそのようななかで多くの人が龍に出会っている。
その現象を私はこう考えます。
「霊的なものが皆の心の中にあらわれるとき、その霊的な存在もまた私たちに働きかけているのだ」と。
つまり今回で言えば
「皆が龍、龍、龍というとき、龍もまた私たちに働きかけている」
ということです。
そしてもしも龍が「リセット」のエネルギーであり、それが私たちの集合意識のなかであらわれようとしているならば、ひとつのサイクルを終えて、新しいサイクルに入るタイミングだということです。
だからこそあらゆるジャンルで流行し、また無意識の領域で私たちは龍に惹かれるのではないか。
そうとらえることができるのではないでしょうか。
さてさてさて。
文面ではどうしても限界があるので、この先はワークショップでお話ししたいのですが、
今回扱う「火の龍」とは、この天上の働きをなす龍のことであり、地上的な周期ではなく、太陽の運行の周期を生きる大きな存在としての自分のこと。
人間がこれまでの役割としての地上的な領域から解き放たれ、その本来の魂的な力に開かれていくとき、私たちは地の龍から天の龍へと視点を切り替えていく必要がある。
ここから先の未来には、「より大きなサイクルに生きる自分ー内なる希望ー」を誰もが見出し、「目の前の現実から何を選ぶのか」という選択する力がとても大切になる。
そのような内容をお伝えし、またこの重苦しい雰囲気を解放し、ここから先の未来を開いていくこと。
そしてまた私たちの集合意識に現れようとしている龍の知り、夏至のタイミングにて上り詰める太陽と共に、グループでの解放のワークを行うことが私の意図です。
皆さんと今夜、2024年の夏至の機会をご一緒し、火の龍と内なる希望を解き放つことを心待ちにしております!
【本日開催】2024夏至スペシャルワークショップ「火の龍のワーク ー内なる希望と選択する力ー」
2024年6月20日(木)19:00〜22:00開催〈オンライン〉
夏至とは、太陽の力が最も強く、同時に外側の力が高まるタイミング。
太陽の力が強くなるとき、植物や生物は大きく成長し、外に向かってエネルギーを放射します。この夏至のタイミングは多くの文化で特別な日であり、太陽を神としてとらえ、豊かさと繁栄を祈る祭りが世界各国で行われてきました。
また夏至では「天と地をつなぎ、時空を超越し、超自然的な力から生命を生み出し、豊かさと繁栄をもたらすもの」として龍と深く関係を持つ祭りが世界中で見られます。
日本書紀では山幸彦という男神と豊玉姫という女神が結婚し、出産をする際にその女神の龍としての本当の姿をみてしまったため、女神は生まれたばかりの子供を置き、あの世へと帰ってしまい、置いていったその子が初代の神武天皇へと繋がっていく、という神話の記述があります。
また長野県の諏訪大社は現在では御柱祭の祭りが有名ですが、大和王朝以前、龍神信仰であったとされ、御柱は現在でも6月15日に上社へと収められる慣わしを持っており、長野県の神社では夏至近くに龍神の祭りを行うのです。
そしてまた龍とは、内面的な象徴として「自我的な意識の背景を司る強力な動き」を指します。
ファンタジーなどで龍が登場する際、低い次元では強い欲望や支配などの表現を伴いますが、高い次元では、人間の力では到達できない素早さ、力強さ、大いなる力を表します。
そのため物語では、人間が自らの頑なさを打ち破り、新しい可能性を開こうとする際に、龍に出会い、龍に導きを受け、小さな頭では到達しえない未知なる領域へと到達するのです。
ゴールデンドーンという西洋神秘主義のグループでは、意識が拡大し、地球の360回の輪廻のすべてと、2万6000年という魂のライフサイクルの視座を取り戻したとき、その人物は「ドラゴンボディ」を持つとしました。
これら一連の龍にまつわる記述によって私たちが理解できることは「龍とは私たちの意識の背景に関わり、根源的な生命力を持つもの」であるということでしょう。
さて。ブッダスクールでは2024年夏至に「火の龍のワーク」を提示します。
今回のワークの目的は、自らの根源的な生命力であり、時空を超えた領域である夏至の龍と共に浄化のワークを行うことで、現状を打ち破り「外側の状況がどうであれ、内側の希望から選択できる力」を得ることにあります。
2024年現在、私たちは閉塞感に満ちた社会情勢にぶつかっている真っ最中といえるでしょう。
そしてまた人間の集合意識も度重なる戦争や世界中を覆う不景気のなかで「どこに向かっていくのか」という希望を見出しにくい時期にあるといえるもしれません。
この夏至のワークショップの特徴は、オンラインを介して、多く方が集い、エネルギーが集まることで、個人ではなしえないブロックの解放をもたらし、大きな変容を体験できることにあります。
夏至の特別な1日に、ぜひ皆さんで集い「火の龍」と共にワークをし、それぞれにとっての内なる希望から選択する力を解き放ちましょう!
毎年恒例となっている夏至のイベントを、今年も皆さんとご一緒にできることを心からお待ちしております。
募集要項
2024夏至スペシャルワークショップ | |
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日 程 | 2024年6月20日(木) |
時 間 | 19:00〜22:00(18:55 オンライン接続開始) |
定 員 | 100名 |
資 格 | すべての方 |
料 金 | 5,500円(税込) |
詳細はこちら |
https://buddha-school.jp/event/spws20240620/