【第76話】努力が報われない人たち | 『帰ってきた』 コロ助の徒然日記 リローデッドZ パート2

【第76話】努力が報われない人たち

なんだか真面目な始まりですが、
人生とは努力に比例して結果が伴うとは限らず
まあ、それも仕方が無いとは思いますし、

何より、いとも簡単に結果が出てしまう様な物は、

やる価値もないかな?
とか思えるわけです。

だって、どう思います?
1面クリアーするとエンディングロールが流れる、FF
スライム一匹倒すと冒険が終了する、ドラクエ
足し算と引き算だけで合格する、大学受験。
平均年齢90歳のお年よりチームと戦って勝利して、ワールドカップチャンピオン。
逆上がり1回で、オリンピック体操金メダル。

・・・やりたくねえ。

ある程度「難しい」と思える関門があって、
それを乗り越えるから楽しいとも、やりがいがあるとも言える訳です。

勉強とかスポーツなんかも殆どがそうで、
腹筋10回やるとボクシングで世界チャンピオンになれるわけじゃないし、
漢字書き取り10回に、計算問題5問、英単語練習10回で成績は急上昇しないわけです

と、言うよりも、そんなんで簡単に結果が出てしまう様な物であれば、

やってもつまんない  やっても意味がない

と自信たっぷりに言い切れるわけです。

だってね、「掛け算九九」だけで東京大学に合格出来たら、
そもそもそんな大学に誰が行きたいと思うのか、と。
乗り越えられない壁を乗り越えて、殆どの人がぶつかった壁をぶち破って、それでつかんだ結果
だからこそ、達成した時の喜びがヒトシオってわけですよ。


でもね。

世の中には、
あまりにも努力が報われなさすぎ
な人がいるわけですね。

例えばですね、
今回は実名を出してしまって、申し訳ありませんが、

磯野波平さん

磯野さんは、現在53歳。ですかね。
アニメではなく、漫画の中でそう発言していた箇所があったので、多分そうなんでしょう。
原作者の長谷川町子さんが言っているのだから、こちらが正しいと思います。

でもこの人、多分その年齢になっても平社員なのではないか、と思うのです。

まず、社内で「磯野さん」と呼ばれています。
役職付きの人であれば、1回や2回、「係長」とか「課長」なんて言われててもおかしくないわけで。

という事は、
あの年で平社員・・・・
年下の30ウン歳の課長とかに気を遣われながら
平社員のままあの年齢になってしまったのではないか、と想像できるわけです。

課長「磯野く・・、いや、磯野さん!ダメですよ!またこんなツマラないミスばっかりして・・・。」
波平「あ・・・や、申し訳ございません・・。」
課長「・・・・、ファックスぐらい使えるようになってくださいよ!磯野さんが送信すると、いっつも
   先方から『また白紙です』っていう連絡が来るんですよ。自信がなかったら他の人に任せて
   くださいよ!」

なんていうやり取りが行われているわけですよ、きっと。
で、若手課長連中が勤務終了後の「飲み」で、

課長A「お前のところ、磯野さんいるんだよな?どうよ?」
課長B「ああ・・・。本当に使えねえよ・・・。なんであんなの飼ってるんだよ、会社は・・・。」
課長A「苦労するよな・・・。やりにくいだろ?年も20上だし・・・。」
課長B「まあな・・・。でも長くてもあと2年だからな・・・。なんとか我慢して使ってくしかねえよ・・・。」

なんて、愚痴られているのではないでしょうか・・・。
悲しいくらいウダツの上がらない、可哀想な磯野さん。

それを考えると、家に帰ってやたら偉そうに家族に振舞っているのも、仕方が無いかも知れません。

バカモン!カツオ!」なんて言って、怒鳴り散らしているのも頷けます。
カツオがサンドバッグ状態で、鬱憤のはけ口にされているのでは無いでしょうか。

これがね、今はまだカツオは小学生ですから、父親の言う事も比較的素直に聞くかも知れません。
しかしですね、これが中学生とかになって、高校入試直前のイライラしている時期とかになると、
どうなるかわかったモンじゃありません。

波平「カツオ!バカモン!そんな成績で高校に行けると思ってるのか!」
カツオ「・・・・・。うるせえな・・・。
波平「なんだと?なんだ、その口の利き方は!親に向かってうるせえな、だぁ?
カツオ「・・・うっせえよ!お前なんか全然出世できないまま定年になったクセによぉ!」
波平「・・・・・、なんだと?きさま・・・、おま、・・・あ?え?なんだって?い、いま、何ていった??」
カツオ「はぁ?お前みたいな万年平社員だった奴に、偉そうに何か言われたくねえんだよ!
   前からムカついてたんだよ!このジジイ!どう転んだって、お前よりはビッグに

   なってやるよ!

なんていう、心温まる会話が行われるワケですよ。

関係ない話ですが、カツオは小5ですか?11歳?高校入試の時、波平は定年退職してますが、
高校に行くお金とか、あるんでしょうか。ワカメの将来も大変心配です。
ちゃんと貯金とかしてると良いんですけど・・・・。
でも、あの家、いっつも新しい電化製品(東芝製。マジ)があって、ムダに散財している様に見えますし。


話は戻りますが、
磯野波平さん程ではないですが、
他にも、「実績の割には役職・階級的に報われていない」人がいます。

まず、「はぐれ刑事純情派」の安浦刑事。通称、やっさん
やっさんの階級は、巡査部長
まあ、警察組織の場合は昇級試験もありますので、
一概に上司からの評価だけの問題では無いと思いますが、

それにしても、以下の様な活躍を見せているやっさんが、巡査部長のままと言うのが納得できません。

(1) 毎回毎回、事件を解決するのはいつもやっさんの捜査の賜物
  
島田順司扮する「課長」、いるじゃないですか。あの、メガネの。
課長という事は、多分階級は警部あたりだと思いますが、
この人のボンクラっぷりは、見ている者がイライラしてなりません。

・・・、どうもねぇ、納得いかないんですよ・・・。
なんて安浦巡査部長が言おう物なら、
おいおい!やっさん!☆は奴で決まりだよ!あいつがクロだよ!
とか言って、毎回毎回やっさんの推理を否定するわけです。

で、結果的にいつも安浦巡査部長の推理が正しいわけですが。
こんな鈍くて、一つも言ってる事が当たらない様な人が、どうして課長になれたのでしょうか。

(2) 署長のお気に入り

「はぐれ刑事」と言うからには、よっぽどはぐれた行動をしているのかと言えば、
確かに上司の命令を無視しての単独捜査などは行っていますが、人望も信頼も厚い様子。
その上、梅宮辰夫署長には可愛がられている様子です。
あれだけ犯罪を解決しているやっさんに、何らかの報酬はあるのでしょうか?

安浦刑事と同じ様なタイプに、クッキングパパの荒岩係長がいます。
また、「課長」と同じ様なタイプと言えば、美味しんぼの富井副部長でしょうか。


というわけで、以上の内容をまとめつつ、他の情報も付け加えて見ると、

【能力の割には(評価として)報われていないタイプ】

荒岩一味 (クッキングパパ:金丸産業営業課係長)  
安浦刑事 (はぐれ刑事純情派:警視庁山手中央署刑事課捜査員。巡査部長)
古畑任三郎 (警部補古畑任三郎:警部補)
山口六平太 (総務部総務課山口六平太:大日自動車本社総務部総務課平社員)
栗田ゆう子 (美味しんぼ:東西新聞文化部平社員)
大原部長 (こちら葛飾区亀有公園前派出所:警視庁新葛飾署亀有公園前交番班長。巡査部長)


【能力が無いくせに高い職階にいるタイプ】

課長 (はぐれ刑事純情派:警視庁山手中央署刑事課課長。警部)   
富井副部長 (美味しんぼ:東西新聞文化部副部長)
堀内恒夫 (プロ野球監督:読売巨人軍1軍監督)
G・W・ブッシュ (大統領:アメリカ合衆国第43代大統領)
金○日 (国家主席:北の将軍)


【能力が無いので、いつまで経っても出世できないタイプ】

磯野波平 (サザエさん:海山商事??課平社員)
山岡士郎 (美味しんぼ:東西新聞文化部平社員)

え?山岡は不当評価だって?
いやいや、良い年していつまでも、

ママ!なんでママは死んじゃったの?パパが悪いんだね?よーし、パパを憎んじゃうぞ!

なんて言い続けている様な人間、私だったら評価しませんから。
実際仕事も全然してないしね。