SAPIX小6:過去問演習の指示について
今回の記事は
SAPIX小5のお子さまを持つ保護者の方全員と
SAPIX小6のお子さまを持つメンタルが強い保護者の方
に向けた記事です。
メンタルが弱い小6の保護者は読まないでください!
他の塾にお通いのご家庭にも
参考になると思います!
まずは前回の記事をお読みください!
SAPIXは
小6の9月から志望校の過去問演習を始めます。
SAPIXの校舎によって、指示は違いますが
◯第1志望は過去問があるだけやる
●第2志望第3志望は3年くらいずつやる
●他は2年くらいずつやる
●第1志望からやる
●埼玉・千葉受験は、1〜2年やる(千葉御三家や栄東東大選抜は校舎によって指示が大きく違う)
みたいな指示が多いようですが…。
かなりの闇を感じます。
どのあたりが“闇”なのか
角田の視点で書いていきます。
①学校別SAPIXオープンを実施する学校が第1志望校の場合
確かに
第1志望が御三家や栄光、聖光、早慶、駒東、渋幕ならば
過去問は
早めにやった方がいいかもしれません。
その理由は
SSの志望校別クラスでやる内容や
学校別SAPIXオープンの問題と
過去問演習がリンクしやすく
相乗効果が見込めるからです。
例えば
麻布対策のプリントAZの算数を学習するときに
麻布中学の算数の傾向をある程度、把握しているお子さまの方が
学ぶべきポイントを把握しやすいです。
AZで学んだ考え方を
麻布の過去問演習や麻布オープンで
試してみることもできますよね。
でもですね…。
SSの志望校別クラスのプリントのレベルや学校別SAPIXオープンの問題レベル、志望校の過去問のレベルが
お子さまの実力に合っていないと…。
レベルが合っていない教材を使った授業を受けて
レベルの合っていない過去問を演習して
意味があるのか?
冷静に保護者の方が判断されないと
小6の秋に無駄な時間を過ごすことになってしまうかもしれません。
特に
麻布や駒東志望のお子さまで
SSの志望校別コースの算数のプリントと
現段階のお子さまの算数の能力に
大きな差がある場合は注意が必要です。
SSの麻布や駒東コースには
「おそらく、問題レベルに耐えられないな」と思うお子さまも参加させてしまいますので…。
*校舎によっては開成や桜蔭もです。
特に、駒東や麻布志望で
マンスリーテストや合格力判定SAPIXオープンで
算数の偏差値が50くらいのお子さまは
算数が思うように伸びないどころか
算数の偏差値が下がってしまい
冬休み前あたりに
2/1の受験校を変更するケースが
あります。
AZやKTをやってもできないどころか
通常のデイリーサポートやサマーサポートのBCレベルに不安がある状態で
12月頃に
2/1の受験校を第2志望だった芝や本郷に変更するとしたら…。
過去問演習でも後手に回り
やってきた過去問や志望校別コースの内容の一部も
ムダになる可能性が高いですね…。
SAPIXの開成・桜蔭・麻布・駒東志望のお子さまは
12月あたりに
志望校を変更したとしても
完全な後手に回り、かなり危ない状態だと思います。
②学校別SAPIXオープンを実施する学校を受けない場合
SAPIXの過去問演習の指示は
学校別SAPIXオープンの実施校を受験するお子さまに向けたものだと考えた方がいいです。
お子さまによって
どの学校の過去問からやるのか?
何年分やるのか?
などSAPIXの指示通りにやっても
上手くいかないケースもあるはずです。
第2志望や第3志望の学校の
入試演習を多めにしておかなければ
いけない場合もあると思います!
保護者の方が
お子さまの実力と志望校の入試問題を比較して
やらせる時期や
何年分やらせるか?を
しっかり考えましょう!
SAPIX以外に
個別指導塾に通っていたり
家庭教師を付けているならば
相談してみましょう!