こんにちは、ふじおです。
長い夏が終わり、
短い秋を一気に通り抜けて、
冬の到来を告げるような寒さになってきました。
何だか年の瀬がもう目の前に来ているのかと錯覚していまします。
年の瀬といえば、最近では定番となった大晦日の「第九」を思い出します。
そう、ベートーヴェンの
「交響曲第九番」。
この曲は、
耳が聴こえなくなったベートーヴェンが絶望を乗り越えた末に書き上げた傑作なのです。
演奏時間が70分にも及ぶこの曲が唱い、奏で上げるのは、壮大な人間賛歌。
初演のアン・デア・ウィーン劇場で、「第九」を初めて聴いた観客はどんなに感動したことでしょう![]()
しかし、この曲ができるまでには、ベートーヴェンの深い葛藤があったのです![]()
ベートーヴェンは中途失聴になり、自分の住む家で一時は自殺を決意したといいます。
自殺を思い留まり、聴こえなくなった自分を受け入れ、「聴こえなくても曲は書けるんだ。これからも生きていけるんだ」と思えたからこそ、「第九」を初めとして、その後も数々の名曲を生み出していけたんだろうと思います![]()
「第九」にはこんな一節が唱われています。
喜びよ。美しき神々の煌(きら)めきよ。
我らは炎のごとく酔いしれ、聖なる場所に足を踏み入れり。
汝(なんじ)の魔法は、時が分かちしものを再び結びつけ、全ての人々はきょうだいとなれり、汝の穏やかな翼の内で。
星々が駆け巡るように楽しげに、きょうだいよ、自らの道を行け。
【参考】NHK「フロンティア✕人体 特別版 命とは何か 第二集 人間 限りあるから命は輝く」2025.11.12放送
