爪と皮膚の診療所 形成外科・皮膚科 院長ブログ -3ページ目

爪と皮膚の診療所 形成外科・皮膚科 院長ブログ

医師や科によって治療方針が大きく異なる「巻き爪治療」。矯正をするべきか、外科的治療を行うべきか、どのような治療法が痛みを少なく行えるものか?当院は巻き爪治療を様々な角度から、患者様に適した治療を「原因」から考え提供していく事を目指すクリニックです。

 本格的な開業の準備をひかえ、7年前に大学を退局してからすぐに働き始めていた土浦の「きし整形外科内科」を9月10日付けにて退職いたしました。

 大学を離れて誰も助けてくれない緊張感の中、外来手術のノウハウを必死に切り開き、爪に対する経験も数多く積むことが出来ました。VHOワイヤーを毎週数多く施行し、ここでまるで爪職人のような鍛錬を積ませていただきました。

 形成外科として始めた外来も、最終的には来院患者の8割が爪関連の患者様となり、おかげでこの施設だけの数ではありませんが、H21年4月~H27年9月11日までのVHOワイヤー施行数は1800本を超えているとのことです(バン産商集計)。

door to doorで通勤には3時間ほどかかりましたが、非常に有意義な七年間であり、ここでの経験がなければ開業という道は開けなかったかもしれません。

5年先輩の兄貴と一緒に働けたこともうれしかったです。兄は非常に慎重派であり、迷ったら一歩下がり、少しでもリスクがあれば手間を惜しまずに対処し、患者様にベストを尽くす医師としての尊敬できる生きざまを見させていただきました。

ここで培った知識・技術、、、そして人間関係をいつまでも大切にしてゆきたいと思っております。

岸先生、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
外来に通院していただいた患者様のご健康をお祈りいたします。






















注)一般の方が混乱しないように巻き爪と陥入爪をあえて混同して表現しております。巻き爪と陥入爪の違いについてはいずれ書かせていただきます。

爪矯正院という名前を掲げているだけあって、爪を矯正してうまくいけばそれが一番です。
しかしながら、矯正ではうまくいかない人もいらっしゃいます。
長い時間矯正を繰り返すのではなく、早めに手術に踏み切ったほうが良い結果が得られるかたも多いのですが、手術に対して非常に否定的な意見を持っている一般の方、医療従事者も少なくありません。。。。

「巻き爪の手術はしないように。」

皮膚科の学会に参加した時に声を高らかに先生が言っておりました。
皮膚科の先生を中心に手術を否定する先生は多いです。理由としては、
痛みが残る
再発する
爪が小さくなって力が入らない。
それはそれは痛い手術である

しかし、形成外科医の意見を聞いてみるとどうだろうか?
今度は殆どの先生が「矯正なんぞやっていないで、ちゃんと手術をして治しなさい」と言われます。

さて、患者さんにとって一番困ることは「医者によって言っていることが違うこと」であります。
この巻き爪・陥入爪の治療方針の話は医療の中でも方針が真っ向対立している珍しい分野であると感じます。

皮膚科の立場にも立ち、形成外科の立場にも立ち、ネイリストの意見・靴屋の意見も聞き込んだ自分の感想としては答えはシンプルであり、「爪の形や原因・現状によってベストな方法は異なる」ということです。
何でもかんでも一辺倒なやり方で最良の結果は出ない気がしております。

特に巻き爪の原因を追究するという発想はあまり浸透しておりません。(巻き爪の原因論は今後のブログにて・・・)

何故、手術する先生と保存的に治療する先生方は対立してしまったのでしょうか?
大きな原因の一つに粗っぽい手術をする先生が非常に多いという点が挙げられます。
ちゃんとしたやり方にのっとって手術を行えば上記の事象は殆どがクリアできます。
しかし、中には「手術室で膝まで消毒されて、痛いことをされた・・・」「抑えられて太い針で足の裏に注射された・・・」「3日間入院するように言われた」という声も聴きます。

爪は非常に繊細な手術手技が必要とされますが、医師の中でもあまり理解されていない現状が見受けられます。形成外科医が繊細な外科的手術には長けておりますが、医者人口が極端に少なく、一般の方にも形成外科医が爪を見るというのが浸透していないのが現状です。

そんな中で、先日自分が経験した症例をブログにします。
10代男性の足ですが、数年前から陥入爪を繰り返して、どこに行ってもうまくいかず、手術はしないほうが良いといわれ続けていた方です。爪専門外来というのを目にして来院してくださいました。

図にするとかんな感じです。
この方は元々オーバーサイズネイルという状態で、母趾の横幅に対して爪の幅が広い方でした。このような方は矯正して爪を広げても隣りの指や靴が当たってトラブルが続くことが多いので、外科的療法を選択することが多いです。
実際この方は他施設で巻き爪矯正をされていたとのことですが。。。元々さほど巻いておりません。幅が広いのがトラブルの理由であって爪が巻いているわけではないのです。

初診時の所見です。爪棘もありますが、側面全体が食い込んでしまっている状態です。


手術時です。これだけ見るとぽっかり穴が開いて恐ろしく見えますが、、、


いずれこうなってきますよ~と皮膚を抑えて見せてあげました。
局所麻酔も術後もほとんど痛みがなく、屯用で渡した鎮痛薬は一度も使わなかったとのことです。

図に実際切除した爪を重ねてみるとこんな感じです。幅が広くて、見えていない部分が非常に大きく存在します。巻きはさほどではありません。


手術後一週間です。甘皮周囲の色素沈着や腫脹は次第に改善されてきます。
術後三週間で再診は不要となり元気にサッカーしております。

外科的な手術に否定的な方も、痛くなく、低侵襲に行うことが出来る手術も存在します。


爪矯正院青葉台に手術が必要な方がいらっしゃっても、対応いたします。
近隣の関連クリニックにて自分が責任をもって手術を行います。

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爪切りは一番使用する道具です。
フットケア専門医師みたいなことをする外来も多く、来る患者さんの8割近くを爪切りする日もあります。
当然爪切りを探し歩いた時期もあり、色々探して歩いたのですが、今のところの勝ち抜きチャンピオンは諏訪田製作所さんの「SUWADA 爪切り CLASSIC 足用」です。

まず、フットケアをドイツの先生から学んだので、最初はドイツ製の爪切りを使用しておりました。
それはそれで使いやすく、大きな問題は無かったのですが、自分の中では決定的な欠点がありました。
刃の切れが悪くなったら買い換えてくれとのこと・・・

愛着持って刃物を使うのであればどうしても研いで欲しい・・・それ以降は日本製の刃物職人さんの爪切りを2~3試してみたのですが、断トツで切れ味が良かったのは新潟燕三条市に工場を構える諏訪田製作所さんの爪切りでした。
どんなに厚い爪もミルフィーユみたいにサックリ切れます。パチンと飛ばずに切れた爪がその場にポトリと落ちる感じです^^
強引な変な力をかけることも無く切ることが出来るために患者様への負担も殆どありません。
もちろんインターネットで検索すれば市販で購入することも出来ますので、試してみてください。

写真はあまりに切れ味が良いので、どうしても職人さんに会ってみたい衝動にかられ、土曜日の午前外来が終わったとたんに新幹線で新潟まで弾丸旅に行ってきた時のものです。ちなみに新潟での滞在時間はおよそ2時間くらいでした^^







長いこと陥入爪の外科的手術に適したハサミを探しておりましたが、今年の春の形成外科学会総会の商業展示において、やっと自分の中のベストなものを見つけました。

「榊(さかき)」という千葉県野田市のMAコーポレーションという鋼製小物のメーカーの中のブランドの一つです。

商品名は  「尖鋭剪刀スーパーカット(直)12.0㎝」  です。

条件としては、
・細身であること(残す側の爪床を傷つけない為)
・直剪であること(爪根部分のブラインド操作において素直に真っ直ぐ切りたい)
・強靱であること(厚い爪を切ってもある程度耐えられるもの)

 上記を満たしているものを探しておりました。各社のスティーブンス剪刀が一番近いものがありましたが、どうしても直のものがなく、全てが曲剪刀でありました。
 爪を切ることに前提とした鋼製小物を作っている業者があるわけではなくほぼ諦めかけていたのですが・・・条件を三つ満たすものが現れ、2本購入し、試しに使ってみて大満足でしたので、もう4本追加購入しました。
 今後は爪の左右を切る時に、ハサミを刃の交差が入れ違ったものをそれぞれ使おうかと、この業者さんに特注で作ってもらおうかと思っております。(予算は倍まではいかない程度とおっしゃってました・・・)

拡大写真をよく見てみると分かりますが、刃はノコ状になっております。

自分で鋼製小物をこだわって探すのは非常に外科医としては楽しいものがあります・・・

こういうこだわりの積み重ねが、なるべく傷跡が残らない繊細な手術をやりやすくすると思います。


爪矯正院青葉台で手術を行うことは出来ませんが、手術が必要だと判断される方は、近隣のクリニックにおいて、自分が責任を持って手術致します。




「何度削ってもらっても出来てしまうんです。ずっと治らないんでしょうか・・・?」
「いっそのことウオノメを外科的に切り取って縫って欲しい」

良く耳にする患者様からのお話です。

そもそもウオノメ(鶏眼)・タコ(胼胝)とは何なのか?何故出来るのか?そこを知らないと話が前に進みません。

結論から言えば力が掛かりすぎる部分の角質が厚くなることです。
力のかかり方によってタコになったりウオノメになったりします。(面で力がかかればタコ、一点を支点にして色々な方向に力が掛ればウオノメになります)
つまり、主な原因は骨構造の傾きや、関節の硬さ、踵が高すぎる靴などから、足の裏が平等に仕事をできなくなってしまっているといえます。

特にウオノメは芯を作るかのように奥に向かって形成するので痛みが強いです。

しかし、考え方を変えてみると、元々は自分の皮膚のピンチに立ち上がり、身体を守ろう守ろうと頑張って過角化した結果・・・頑張りすぎて邪魔になってしまったものであります。まずは、そこまで憎まずにいきましょう。

原因が分かったところで、当初の質問二つを考えます。
Q.1 「治らないものか?」
A.1 ここで患者様が求める「治る」というのは当然、タコやウオノメが二度と発生しない足に出来るかどうか?ということになると思います。基本的には削ってツルツルにしてもまた厚くなってきます。原因をなくすためには足の裏が皆で協力して力を合わせて働けるように改善させることが第一になってきます。そこで頼りになるのはインソール(靴の中敷き)を自分の足に合わせて作成する~探し出すと言うことになります。絶対に治すとはお約束できませんが、頻度を減らすことは充分に期待できます。また、厚いまま放置すると、当たりやすくなって更に肥厚しやすくなるという悪循環をたどります。

Q.2 「切り取れば解決か?」
A.2 ウオノメを他の病院で切り取ったけれど、すぐに出来てしまったという方をたまにみます。理屈を考えてみれば当然の話で、原因に全くアプローチしなければ傷が出来ている部分にまた出来る筈です。しかも、傷が治る時は1ヶ月半~2ヶ月をピークに瘢痕化を起こし傷が硬くなりますので、なおさらウオノメが再発しやすい環境となってしまいます。

もう一つの考え方としては、「治らない・・・治らない・・・」という考え方を少し変えて、爪切りと同じようにタコ・ウオノメは出来たら削ればいいや・・・と簡単に考えてもらうこともいいかもしれません。美容室に通うかのようにフットケアに定期的に通うことをライフスタイルに組み込んでもいいかもしれません。
患者様の中には高いヒールが好きで、頻繁に履くから痛くならないようにフットケアに頻繁に通うという考え方の人もいます(まあ、膝・腰を痛めなければの話ですが^^)

爪矯正院青葉台は
原因にアプローチするフットケアを目指しております。
インソールは必要に応じて他施設にてフォロー致します。

足の小指の付け根のタコは股関節の硬さからです。ストレッチ方法を教えましょう・・・なんて意外な話も出てくるかもしれません。一度診察させて頂ければ幸いです。

 
 従来爪白癬には外用薬は効きにくいとされていました。

 理由は、外用しても爪が厚いことが多く、なかなか白癬菌まで浸透しないからというものであり、爪白癬の治療薬には内服薬が推奨されていました。しかし、内服薬は肝機能障害をもたれている方・他の薬との飲み合わせが問題になる方にはなかなか処方しにくいものでありました。

 そのため、内服が出来ない方は肥厚した爪をグラインダーで削り、外用薬を塗ると効果的であるとの論文が出ています。しかし、現実問題で混雑した皮膚科の外来で爪を削るというのはなかなかスムーズには行かず、実際に施行している施設は少ないように思われます。

 そのような中で平成26年の9月2日に日本で初の爪白癬外用薬エフィナコナゾール(商品名クレナフィン ®爪外用液10%)が発売されました。ある程度爪が肥厚していても奥まで浸透するという優れものです。

 その削らなくてもある程度効くとされている外用薬を・・・・・私は爪を削ってから使用しております。現在20人ほど写真を撮って効果を確認しておりますが、非常に効果的です。厚い爪にも効くというものを薄くしてから使っているので今のところ効果絶大な感じがしております。



初診時2/9日 白癬と診断

 同日肥厚した部分を削り外用開始







4/13日受診時



同日削り直後






6/8受診時



同日削り直後

上写真の様に4ヶ月の経過観察で外用のみで大分効果が得られている様子です。

爪の外用治療中の方は肥厚した爪を定期的に削ることによって治療効果が上がると思われます。是非、一度当院に御相談頂ければ幸いです。

注)
当院で白癬の診断・外用処方は出来ませんが、受診して頂ければ責任を持って近隣の提携クリニックに紹介する形で自分が診察・加療致します。


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患者様から入り口が分かりにくいという声をよくお聞きします。
火曜日の午後しかやっていないということもあり、普段は看板は出ておりません。
そんな隠れ家的サロンと言うと格好良さげですが、なかなか周知に時間はかかりますね。

からだラボ駅前整骨院の休診日(火曜日)の午後を利用させてもらっております。
営業時間内は写真の様な青い足のマークがからだラボの看板を覆い隠しております。
分からない事等ありましたら気軽にお声かけください^^

何卒今後ともよろしくお願い致します。


看板はシンプルなタペストリーです


ビルの入り口を入ると・・・

入り口のドアにも小さいタペストリーが掛かっております

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 深爪をしてしまい、トラブルになりそうな方、痛みが出始めてしまった方には前回お話したワイヤー治療の他にペディグラス社のグラスファイバーを使って写真の様に欠けてしまった所を補修することが可能です。目立たない様に治療したい方、ワイヤーの固定のジェルが靴に当たってしまって気になる方はこちらの方がお勧めです。

この写真のbefore→afterまで20分くらいです。

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爪矯正院青葉台

 



深爪をしてしまってから爪が食い込んでしまい痛みが出てきてしまった患者様です。
このまま放置すると炎症を起こして腫れてくることがあります。腫れてしまうと余計に食い込みやすくなり、悪循環をたどってしまうことになります。

炎症がひどくなる前にワイヤーを使い、爪が適切な長さまで伸びるのを待つことによって、トラブルを防ぎます。

当院で採用しているVHOワイヤーは痛みが殆ど無く、爪の脇に引っかけるタイプのために邪魔にならないのが特徴です。

爪がある程度まで伸びたら爪の切り方を丁寧にお伝えしようかと思います^^



 
  
昨日は西新宿のハイアットリージェンシーにて、毎年恒例の大学病院の同門会でした。
自分は平成14年に医師になり、東京医大病院の形成外科に入局をしました。

久しぶりの西新宿の雰囲気にのまれながら、先代教授と現教授、同級生や近い先輩後輩らと楽しい時間を過ごしました。
大学病院で先端医療を行っている方々と交流するのはモチベーションの向上につながります。
一緒に仕事をしたことのない後輩たちも大分増えて、医局員達は皆生き生きとしておりました。

爪で開業をするという自分の異端児ぶりに驚きながらも称賛していただけました。
恥ずかしくないように頑張ってゆきたいと思います。