大嵐の後に… | 猫まんま/A Place in the Sun

大嵐の後に…

昨日書いたタイヤの件。


山田君は大の車好き。

他の事にはケチケチ大将軍だけど

車にかけるお金だけは豪快&後悔無し。


そんな山田君の宝物は2つ。

独身時代(私と出会う前)の日本で、毎日ツナとスープの缶詰を食べて

貯金したお金でやっと買った

    

  20インチリム

            

       ↓



リム1



そして結婚してからこれまた欲しい物も買わず

格安車に我慢して乗って1年半…

やっと中古で手に入れた





  欲しかった車

            

       ↓


レクサス



暖かくなって新居に移った初めての週末


彼が第一に考えたのは

ご近所へのご挨拶でも


引越しの荷ほどきでも


新しい家具の調達でも


妻との語らいでも



なんでもなく




冬用タイヤからリムへの付け替え






妻の「あなた、全てが落ち着いてからになされば??」と言う

献身的な言葉も空を舞い

「何で今なん?引越し片付けてからでええやんか」 ←現実



山田君☆♪☆♪☆( ̄∇ ̄+) ♪


タイヤ専門店&修理工場へ




1時間もあれば終わるはずの作業なのに

山田君は4時間も待たされた。

(ここで妻はかなり不機嫌)

おまけに態度がかなり悪い会社だと言う。

何かがおかしい…はてなマークと思いつつ

やっと帰ってきた不満げな山田君を元気付け

2人とも何とか気分を盛り上げ

私達とのディナーを待つ山田家へ向かった



出発から15分後、交換ほやほやのタイヤの一つが

高速道路のど真ん中で煙をもうもうと噴出した叫び


それも車がビュンビュンの大忙し高速。

ラッキーにも何とか路肩に辿り着き

通りかかった車の助けを借りスペアと交換して…

「保険会社やあの工場と話もしないといけないし、さあ家に帰ろうか」

と言うと思いきや

山田君は山田家に向かうと言う。


嫌な予感から必死に止める妻の意見も

これまた空に消え


出発


15分後、


今度は別のタイヤが煙を上げたドクロ


過ぎた事だけど思い出してみると

本当にいつ大事故につながっててもおかしくない状況だった。


そんなこんなで2度目の時は

保険会社にレッカーを求めたが1時間かかるという事で

急遽山田君の山田ママンが救出に来てくれる事に…


ママンの到着を待っている間

我慢していた私の何かが噴出した。

引越しの荷解きも手伝おうとしないで

優先順位は車が一番

(特に車に関しては誰の言う事も聞かない)

そんな山田君と金食い虫な車に爆発したらしいドンッ

怖さもあったのだろう…

声高々に言い訳する山田君に怒り倍増し

狂った鬼婆のように叫んでしまった


今まで居候の時すら、ママン達には気付かれないよう

こっそり揉めてきた私達(隠そうとした私)だが

今回は無理だった。


ママン到着時に、平静を装うようにしたが

2人が揉めていたのはママンにもバレバレしょぼん

車の中には変な静寂が…

そんな中、ママンが山田君を静かに言い聞かせ始めた。

山田君も静かな説教に対して、静かに答える…


あっぱれ!ママン & 反省


その後、山田君はスペアタイヤを調達したりで大忙し。

私はママンの

「tulipは後処理について行く必要はありません」の一言で待機。

山田家で楽しいディナーを堪能した。

ママンともワインを飲みながらたくさん話した。



結婚する前、アメリカ移住や年下の山田君を前にして、

マリッジブルーに陥った私を救い安心させてくれたのは

何を隠そうこのママンだった。

なのに、結婚式の段取りやら同居への不安やら

色々あって私はそれを忘れていた。


母は偉大、愛する人の母はこれまた偉大

且つ1番の先生でもある。


今回私は初めて

山田君の実家近辺に引っ越して良かったと心から実感できた。


大変だった大嵐の後に

植えた木がやっと芽を出したのを見つけた。


そんな気分だ